
子育てにおいて、子どもをほめることは有効な方法です。
ほめられてうれしくない子はいません。小さい頃は、ほめられるとうれしくなり、次も同じことをしようと思います。
しかし、子どもがまだ十分な判断ができない段階の小さい頃のほめすぎは「自分はなんでもできる」という万能感をもたせることにもなり、好ましくありません。
できないことや挫折に出会ったとき、のりこえる自信を失います。
とはいいながらも、ほめることには、教育的な効果がたしかにあります。
だから、適切に子どもをほめるといいのです。
子どもが中学生なら、
机に向かえば「よく勉強するね」、
家のお手伝いをしたら「手伝ってくれてありがとう」、
学習塾から帰ってきたら「遅くまで勉強して、たいへんだったね」・・・。
中学生が学習するのは当たり前です。お手伝いをするのは、家族の一員として当然やるべきことです。
「そんな当たり前のことで、ほめるのですか? それに、相手は中学生ですよ。子どもの側も素直に受け取らないし・・・」と言われる親御さんもいるかもしれません。
でも、そういう親御さんほど、子どもをほめるのが苦手なようです。
子どもは当たり前のことをしてほめられるから、当たり前のことを当たり前にする子になるのです。
また、ささいなことでほめられた子は、「やってみよう」という意欲が高まるので、チャレンジしてみようという子に育ちます。