二年前の24時間テレビで僕は『加藤秋雪』くんの存在を知りました。
ダウン症の合併症で心内膜床欠損症と肺高血圧症を併発し、一歳の誕生日を迎えることさえ難しいとされながらも六年二ヶ月も家族と過ごすことができた男の子です。
残念ながら秋雪くん本人とお会いすることはできなかったのですが、彼の親御さんがカメラ関係のお仕事に就いていたためか沢山の素晴らしい写真が残されており、それを通して知った彼の素顔・・・とてもいい笑顔をしている!とても素晴らしい笑顔をしている!何物にも代え難い笑顔をしている!こんな笑顔、僕は33年間したことない。「そんなことない。あなたも良い笑顔をしていたよ」・・・親バカなウチの親はそんな愚かな事を言うだろう。そんなことはない。彼の笑顔に敵う笑顔などあるわけない。
いや、ダウン症の方々はみんな良い笑顔をしている。その笑顔は心の中の汚いものを洗い流してくれる。世の中の全員が彼ら彼女らの笑顔に触れたら、この世から戦争なんてなくなると本気で思ってます。
しかし僕は子供の頃に、彼らに対して許されないことをしてしまいました。
まるで汚いものでも扱うように彼らに接してしまったのです。
願いが叶うなら過去に戻ってあの頃の自分を殺したい。
願いが叶うなら彼ら一人ひとりに謝りたい。
・・・でも・・・僕が一人でこんなことを考えていても彼らは笑顔を見せてくれるのでしょうね。そんな事気にしていないかのように笑顔を見せてくれるのでしょうね。むしろ許されないことをしたのだから許さないでくれたほうが僕のためには良いのかもしれません。そのほうが彼らの笑顔の眩しさを、パワーをより大きく感じられるのだから。
今回は彼らの計り知れぬ力に敬意を表し、タイトルを「『だ』ダウン症候群の選ばれし騎《ナイト》士たち」にさせてもらいました。
いたのかなぁ~。
私覚えがあるんですが・・・違ったらごめんなさい。
でも、心の純真さと真っ直ぐさに
感動したのを覚えています。
生まれてすぐに余命一年と、宣告されていながら
温かい愛情に包まれながら、6年も生きる事が
できた事スゴイですね。
秋雪くんを取り巻く愛情の強さ、秋雪くんの
意志の強さみたいなものを強く感じました。
過去は過去です。
心の中で、思い悔やんでいるあなたの
姿が十分謝罪していると思いますよ!
これからですよ~
って私も偉そうに言えませんが・・・ごめんなさい!
大阪に居た頃、学校全部に学童の教室が設けられていた市で、臨時指導員をしていました。よく行く学童教室にダウン症の男の子2人と重度の知的障害児の女の子一人が居ました。
3人ともとても可愛いくて、男の子の1人は私にべったり。女子大生のお姉さんがボランティアで来てくれた時も私から離れず、大変でしたが嬉しかったです。
健常児の子供達と一緒なんですが、子供って変な先入観が無いから普通に接してくれるんですよね。障害児さんの世話をしてくれたりもしますし(~o~)
最初、ダウン症児の子の顔ってどの子も同じように見えてました。ある指導員の先生が「よ~く見たらね、ああこの子はお母さん似。この子はお父さん似やって分かるねんよ」って・・・本当にそうなんですよね。
私も指導員の仕事をしていなかったら、今でも色んな事が分かっていなかったと思います。
こころさんの一言に胸の奥に少しだけ光が差し込んだような気がします。有難うございます。
秋雪くんのお話はドラマ化されましたよ、2年程前に。タイトルは『たったひとつのたからもの』・・・同名の原作を基に日本テレビで放送されました。母親役を松田聖子、父親役を船越英一郎が演じてました。とても泣ける作品でしたね。すでにDVD化されており、僕は買いました。
ホント、みんなそれぞれきちんと遺伝子を受け継いでいるんですよね。神秘的ですよね。