今年は多忙で館での映画が激減した。(昨年もだが、さらに)
これがラスト映画。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0071.gif)
ハネケは好きな監督のほうだがマイベストだった。
これまでに3本見ていて、確かユーロでの特集はみていないので
普通に公開された作品のみでのベスト。
家族ミステリアス物。
未見はツタヤで探してみよう。
初めてテアトル系でネット予約で見た。
モノクロ、150分近い映像は、そのまま絵画、写真にできそうで
それだけでも、みごたえあり。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0153.gif)
でもお隣の60代老人は寝ていたし、途中、大いびきが2回(^_^)
すぐやんだが・・![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/z2.gif)
好み映画である。
1910年代のドイツのいなかって、こうだったんだ、という知識から
男爵、医師、牧師、家令?4つの家族の物語だと思う。
戦争、歴史もからんでいるが、私は家族とは何か、という風に見た。
この村自体が1つの家族でもある。
物語は唯一、ここでの善良者(たぶん)のような31歳、教師の語りで進む。
彼は先生と呼ばれてもいいだろうが、
医師、牧師は先生と呼ばれてはいけない行為を
何と上手く、こっそり行っているのだろう。
その巧みさに驚き、それを村人が知っていたのか?
それすらもわからないような、村全体が男爵を中心とした集団になっている。
狭い狭い世界のことだが、実は現代の日本でも、
あってもおかしくないようなことが起こる。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0252.gif)
現実に日本でも解決していない地方の誘拐事件、
殺人事件などが、かぶってしまった。
不吉で、不気味なできごとと言えばそうだが、![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0217.gif)
一体、誰が?あやしいのはあの人?あの子?
大人が嘘で生きているので、子供まで不安定になるのは当然で
ネタばれだが、牧師のあの息子が![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0221.gif)
夜、火事を見て「ほどいてよ!」という意味が、初め何?
と思ったが、ああそうか、そういうことか!
これは思春期少年にとり、かなりきつい縛りだなと。
牧師の父は避妊などしてないし、ない時代。
SEX大好きだよね、たぶん、
生みたいだけ生ませてる感じで子供が多い。
リピーター割引千円が放映されたが、確かに、
再見しないと、あの子は誰?がある。
子供が多く出るので誰の子?が確認しにくい。
モノクロ、服も似たようなので。
あえてそうして、いるのだろうか?
考えれば、誰の子でもいいのだ、村の子供たちなのだと、今想う。
唯一、障害を持った子供だけが「村の子供」ではない気がする。
「セブン」での7つの大罪を想うが、ここでも
ごうまん、好色、厳格、暴力、近親相姦、不倫など、多数の罪があるのだが、
その罪を大人は意識していない、
普通のこととして生活が進んでいるところが怖い。
怖いできごとは過激になり、
警察でも解決せず、時が経過し戦争となるが
「戦争」が、この村、家族を、救ったのかもしれないと考えてしまう。
語り役の教師は、この戦争により当時ではロリコンと思われた
14下の娘と早く結婚できることになったので、
そういう意味でハッピイエンドなの?
と監督に聞きたいが・・
男爵の妻は去り、戦争で、この村は解体され、
あのできごとも、きっと戦争という大きな物ですべて消滅するだろう。
未来が戦争により変えられた。
先生と名がつく大人の偽善者たちは、戦争で心も変化するのだろうか・・
戦争、は人を変えられるのか?
変わるのが当然だと監督は考えているのか?
ほぼない音楽、クレジットがとても小さくバック音もない。
静かだが、裏ではそれぞれの心の大声が渦巻いているような映像だ。
「隠された記憶」をDVDで再見した時に、2カットか?
うっすらと入る子供?らしきものは何?と今も思う。
停止して確認したのだが・・
館ではなかったと記憶しているカット。
監督は子供に対しても強い思いを持っているのだろう。
ここでの生まれながらにして障害を持った子供二人が
医師との子でもあるというのも(語りで入る)意味がありそうだ。
「白いリボン」とは「純真無垢」の印(プロテスタントでそうらしい)だが
結果的に障害児のみが、この村では、真の純粋さを持っていた人、![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0071.gif)
そして彼は突然、消えてしまったので、白いリボン、は消滅した村となった。
ハネケ、68歳、ウィーン生まれ、哲学、心理を学び
TV界から47歳の時映画の道へ。
ほぼ脚本も書いている。
遅いデビューだが、ひっそりとした、強烈な映像を見せてくれた。
これを見て68歳で、とても大人になった、と書くと失礼かな?
小説家になってもいいのでは、と感じた作品だ。
これがラスト映画。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0071.gif)
ハネケは好きな監督のほうだがマイベストだった。
これまでに3本見ていて、確かユーロでの特集はみていないので
普通に公開された作品のみでのベスト。
家族ミステリアス物。
未見はツタヤで探してみよう。
初めてテアトル系でネット予約で見た。
モノクロ、150分近い映像は、そのまま絵画、写真にできそうで
それだけでも、みごたえあり。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0153.gif)
でもお隣の60代老人は寝ていたし、途中、大いびきが2回(^_^)
すぐやんだが・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/z2.gif)
好み映画である。
1910年代のドイツのいなかって、こうだったんだ、という知識から
男爵、医師、牧師、家令?4つの家族の物語だと思う。
戦争、歴史もからんでいるが、私は家族とは何か、という風に見た。
この村自体が1つの家族でもある。
物語は唯一、ここでの善良者(たぶん)のような31歳、教師の語りで進む。
彼は先生と呼ばれてもいいだろうが、
医師、牧師は先生と呼ばれてはいけない行為を
何と上手く、こっそり行っているのだろう。
その巧みさに驚き、それを村人が知っていたのか?
それすらもわからないような、村全体が男爵を中心とした集団になっている。
狭い狭い世界のことだが、実は現代の日本でも、
あってもおかしくないようなことが起こる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0252.gif)
現実に日本でも解決していない地方の誘拐事件、
殺人事件などが、かぶってしまった。
不吉で、不気味なできごとと言えばそうだが、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0217.gif)
一体、誰が?あやしいのはあの人?あの子?
大人が嘘で生きているので、子供まで不安定になるのは当然で
ネタばれだが、牧師のあの息子が
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0221.gif)
夜、火事を見て「ほどいてよ!」という意味が、初め何?
と思ったが、ああそうか、そういうことか!
これは思春期少年にとり、かなりきつい縛りだなと。
牧師の父は避妊などしてないし、ない時代。
SEX大好きだよね、たぶん、
生みたいだけ生ませてる感じで子供が多い。
リピーター割引千円が放映されたが、確かに、
再見しないと、あの子は誰?がある。
子供が多く出るので誰の子?が確認しにくい。
モノクロ、服も似たようなので。
あえてそうして、いるのだろうか?
考えれば、誰の子でもいいのだ、村の子供たちなのだと、今想う。
唯一、障害を持った子供だけが「村の子供」ではない気がする。
「セブン」での7つの大罪を想うが、ここでも
ごうまん、好色、厳格、暴力、近親相姦、不倫など、多数の罪があるのだが、
その罪を大人は意識していない、
普通のこととして生活が進んでいるところが怖い。
怖いできごとは過激になり、
警察でも解決せず、時が経過し戦争となるが
「戦争」が、この村、家族を、救ったのかもしれないと考えてしまう。
語り役の教師は、この戦争により当時ではロリコンと思われた
14下の娘と早く結婚できることになったので、
そういう意味でハッピイエンドなの?
と監督に聞きたいが・・
男爵の妻は去り、戦争で、この村は解体され、
あのできごとも、きっと戦争という大きな物ですべて消滅するだろう。
未来が戦争により変えられた。
先生と名がつく大人の偽善者たちは、戦争で心も変化するのだろうか・・
戦争、は人を変えられるのか?
変わるのが当然だと監督は考えているのか?
ほぼない音楽、クレジットがとても小さくバック音もない。
静かだが、裏ではそれぞれの心の大声が渦巻いているような映像だ。
「隠された記憶」をDVDで再見した時に、2カットか?
うっすらと入る子供?らしきものは何?と今も思う。
停止して確認したのだが・・
館ではなかったと記憶しているカット。
監督は子供に対しても強い思いを持っているのだろう。
ここでの生まれながらにして障害を持った子供二人が
医師との子でもあるというのも(語りで入る)意味がありそうだ。
「白いリボン」とは「純真無垢」の印(プロテスタントでそうらしい)だが
結果的に障害児のみが、この村では、真の純粋さを持っていた人、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0071.gif)
そして彼は突然、消えてしまったので、白いリボン、は消滅した村となった。
ハネケ、68歳、ウィーン生まれ、哲学、心理を学び
TV界から47歳の時映画の道へ。
ほぼ脚本も書いている。
遅いデビューだが、ひっそりとした、強烈な映像を見せてくれた。
これを見て68歳で、とても大人になった、と書くと失礼かな?
小説家になってもいいのでは、と感じた作品だ。