23年、仏、伊。マルコ・ベロッキオ監督。
19世紀の実話をもとにしている。
昔、イタリア映画祭でベロッキオ監督は2本は見ている。
カトリックの闇、宗教は、良いものなのかを考えた。
ボローニャ、ユダヤ人が多い町。ある一家、
仲良く子供は8人くらい。
息子の一人、エドガルドが病時に、
若い家政婦がなぜか、キリスト教の洗礼をしてしまう。
簡単なもの。この情報がどこで漏れたのかは不明のまま。
エドガルドは1858年、7歳、キリスト教側に強引に誘拐された。
突然。父母は怒り狂うが、誰にも止められなかった。
遠いローマの神学校へ入れられ、カトリシズムを叩きこまれる。
父母とはたまに会えるが短い時間、二人だけではなく5分位。
父母、親類、友人は何とかエドガルドを取り戻そうとするが
全くできない。教皇、枢機卿が権力者。何もできず10年経過。
68年に裁判へ持ち込むがそれも却下。
エドガルドは洗脳され、もうユダヤ教信者ではなくなっていた。
父の葬儀にも出られなかった。
エドガルドはカトリックの中で、少しずつ上の地位になる。
1878年教皇が死去。映画ではないが、エドガルドと教皇は
関係があったのか・・
神父の性加害をスクープした「スポットライト」を想う。
母が危篤でやっと、ローマからボローニャへ駆けつける。
母が死ぬ前に、キリスト教を受洗させたいと、エドガルドは願うが、
母は息子の手を払い拒否。死去。
ユダヤの葬儀。家族などは自分の服を切り裂いていた。
何かの意味?
エドガルドは、その後も宣教活動をし、
ベルギーで過ごし90歳まで生きたとクレジット。
昔カトリックミサに出たことがあるが、派手な司祭、神父の衣装、
多数のグッズなど、悪く言うとけばく、派手。
意味があるのだろうが。形式的な宗教だ。
バチカン法王がすべてを支配する政党のようなもの。
旧統一教会も同様、宗教は人を呪縛、洗脳するものなのだろうか・・
イタリアの歴史、ユダヤ教、カトリシズムをよく知っていれば、
さらに面白さもあると思う。
〇19世紀イタリアで、カトリック教会が権力の強化のために7歳になる少年エドガルド・モルターラを両親のもとから連れ去り、
世界で論争を巻き起こした史実をもとに描いたドラマ。
1858年、ボローニャのユダヤ人街に暮らすモルターラ家に、時の教皇ピウス9世の命を受けた兵士たちが押し入り、
何者かにカトリックの洗礼を受けたとされるモルターラ家の7歳になる息子エドガルドを連れ去ってしまう。
教会の法に則れば、洗礼を受けたエドガルドをキリスト教徒でない両親が育てることはできないからだ。
息子を取り戻そうとする奮闘する両親は、世論や国際的なユダヤ人社会の支えも得るが、教会とローマ教皇は揺らぎつつある権力を強化するために、
エドガルドの返還に決して応じようとはせず……。