銀の人魚の海

日々の思いを好きに書いています。映画、海外ドラマ、音楽、本。
スヌーピー、ペコ、NICI、雑貨グッズ画像。

灼熱の魂~運命の出会いが2度も!炎

2011-12-29 | 2011年鑑賞新作映画
評で、ミステリーもある女性ドラマ、戦争、内戦、重いが必見とあるので

今年のラストシネマとなった。

シャンテ、午後、ほぼ満席。

でも隣の30代は寝ていて、携帯のバイブ音がブーブーなっていた。

というように、暗く、重く、音楽はほぼなく淡々と戦争と歴史のむごさ映像。

ある女性の波乱すぎる一生なので、興味がないと眠たくもなる映画でもあると思う。

物語は母の急死と、双子の子供への遺言という形で始まる。

章?にわかれていて、名、地名らしきが赤く大きくクレジットされる。

それに比べ初めのクレジット小さすぎ。

映画を多数見ている人にはいいと思うが

年末年始だし、あまり見ない人にはお勧めできない。

ミステリーとしても、2つの出逢いの偶然は、あまりに偶然すぎという
難を私は感じた。

もう少し自然な形でもっていければ、よかったかもしれないが

そうなると衝撃のラストにはならない。

彼がレイプ犯で、プールで出会う彼が?

というのは、後半、だんだんと見ているとわかる。

足の3つの印も。
あれは、あの地域ではつけることがあるもの?

それとも後で探すために祖母がつけた?は、わからない。

双子にはわからないが、観客が先にそうか!とわかってしまう
物語でもあった。

哀しみをとおり越した物語である。

母の遺言を伝え墓碑銘をかけたからといって、

二人の心はどうなるのだろう?ラストはスパッと切られていた。

国は特定していない。

戦争、70年代、中東、民族争い、宗教争い、という

人類の限りなく愚かな一面を見せたかったのだろう。

でもレイプシーンそのものはなかったし、それほど残虐シーンは多くない。

あえて見せないで辛さを感じさせる演出なのか~

このような波乱でもカナダにわたり、しっかり育児をし、育て上げ

経済的にも普通の生活ができた。

母は強かった。限りなく。

母の映画でもあり、人の愚かさの映画でもある。

ラスト、2つの手紙を渡され読んだとき、
彼はどう感じたのだろう?

すぐに理解したのだろうか・・

自分の過去を。

人生とは、ここまで過酷で壮絶であっていいのか・・

音楽は、母の歌以外はほぼかからない。

涙を誘っていない。そこもいい。

後味がいい気分の映画ではないが、この中東の一人の女性。
モデルもあったのかな~と考えつつ

年末の平和な日比谷を歩いた。

母役、スペインのアンヘラ・モリーナに似ていた。

原題は「炎」

マネーボール~仕事とは・5拍子

2011-12-01 | 2011年鑑賞新作映画
スポーツものというより、一人の男の生き方映画。

野球、ルールはある程度知ってるけど、選手など、ほぼしらない。

セパリーグ、どれがどれだか?

人生を追う実在人物ドラマ。

ごらく映画ではないから、退屈する人もいるか?

とても期待され選手になったが、うまくいかない・・

人生ではよくあることだが大リーグでは、大金がからむからな~

大学を選んでおけばよかった、と後で思ったかもしれないビリーは

転職、アスレチックスのマネージャーとして成功する。

転職するまでなどはほぼ映像にないが、ここで頑張ったところは素晴らしい。

荒れたりせずGMとしての力を発揮していく。

彼はスタッフの方が合っていたのだろう。

スカウト、トレードのおっさんたちの会話が楽しい。

「技術はもちろん、妻が美人、ギャンブル、薬をしない、女遊びもダメ、イケメン」

など3拍子どころか5拍子揃ってないとスター選手にはなれない、など

言いたい放題が面白い。

裏側を見た感じ。

ビリーは、その方法でなく%、率の論理で選手を売買する。

その早いこと。

電話をかけ、30秒で話し、また電話、電話を待ち即決。

ゲームのようだ。

そうやって選手を動かす。

「オールドルーきー」だっけ、2軍の選手がバスで移動は

旅芸にんのようだった事を想う。
ここでもあっけなく、トレード、すぐ次の便に乗れ、は何回もでる。

イェール卒のピーター役が、ビリーと対照的で、このコンビがよかった。

冷静、太っていて、のんびり系?表情が変わらない。

でも大胆なとこもある。

1シーン、ビリーの電話攻勢で、盛り上がりビリーの動作を真似るとこ笑える。

監督役はPシーモアホフマン、ヘアが短い方が似合うね。

選手を放出してまでの作戦でって
何故、監督を首にしなかったのか?とも感じたが

契約ルールがあるの?知らないので。

ロビンライトが1シーン。あのシーンいらないような・・
離婚していることを映したかった?から・・

アスレチックス、20連勝へのシーン。

11対0から同点にされる。

これは野球ならではで、サッカーならあり得ない。

野球の面白さ、きわどさは、そのあたりかなと感じつつ見てしまう。

ジンクス、ビリーもかなりこだわるってことは、
案外、気が小さい性格かも・・

野球を知らないので夫に大リーグの事を聞いたら、紙にチーム名を書いてくれた。

30あるようで(その下にまた30、さらに下もあるよう)
このアスレチックスは松井のいたとこだそう。

今いる日本人選手の名も。

イチロー、松井くらいしか知らない。

日本ではプロ後、9年は海外へ行けないのね。

夫が言うには、米では、いつも3つ位が上位で、アスレは下の下の方。

レッドソックスの看板が映る。緑の背景に赤のソックス1組、

可愛いというか、ださいというか(^_^)

広大な米。
娯楽と言えば、野球、映画くらいの地域もあるだろう。

今は、アメフト、バスケの方が野球よりお客も入るのか?

1250万ドルというGMとしては破格のオファーを断り

今もアスレチックスの現役GM、ビリー、かなり激しい面もあるようだが

天職だったのだろう。

人生、お金、家族とはの話だった。

余談。

ミレニアム、の予告を初めて見た!

面白そう。

クレイグ君、頑張っているね。

こちらは2月公開。

コンテイジョン~パニックの怖さ

2011-11-24 | 2011年鑑賞新作映画
予告で、見てみようかと思った映画。

グイネス、マリオン、マットなど見たい俳優も出てるし。

前半は、ドキュメント風というか、感染を国別に追うリアルさも感じ

飽きさせなく引っ張る。

でも後半から、だんだんと、同じようなパニック映画の混乱シーンが増え

つまらなくはないが、普通のできになる。

タイトルは接触感染、の意味だそう。

医学系のシーンもあり、グイネスの頭部を解剖するシーンが

ちらっと映ったり、細胞化学構造なども。

専門的でもあるが、なぜかつながってこないの。

製薬会社の陰謀などになっていくのか?

は違うみたい?

ラスト、あの豚たちは意味があるの?

豚インフルエンザとかんけいあるの?

不明のまま、クレジット。

群像劇でもあるので、後半は雑な感じも受ける。

感染がテーマかもしれないが、人間のパニック時の行動映画でもある。

マット・デイモンは40代になりパパが自然にできる

良い男優になったことを再確認。

私生活でも、妻は連れ子ありで彼は初婚だった。

その後、子供、二人は生まれてるかな・・

きっと良きパパだろう、それを想わせてくれる映画でもあった。

猿の惑星 追記

2011-10-17 | 2011年鑑賞新作映画
猿たちのCG絶賛を書いたが、
大人シーザーは役者だったみたい。

あれはメイクでなの?それも凄い。

CGは他の猿たちと子供シーザー?

大人シーザーは役者とは思えない(^_^)

すべてCGのようだった。

どちらでも面白かったので、いいが。

ロングでの猿群れが、パパッと走る、飛ぶ姿は
すかっとするものがあった。

権力からの開放・・

世界でもデモが増加中。

私も飛びたい!

猿の惑星 創世記~娯楽ではないものも・・

2011-10-16 | 2011年鑑賞新作映画
それほど期待していなかったが、よかった、面白かった。

まず、お猿さんたち映像、CG技術の素晴らしさに圧倒される。

目つき、手つき、動作、表情、すべてが本物みたい。
猿の動作などは、クスッと笑えるおかしさもあった。

とくに小さい頃のシーザーの可愛いこと!

このサイズなら飼ってもいいと思ったほど愛くるしい。

CG絶賛映画。

たまたま録画していたオリジナル、ヘストンのを半分見ていく。

ただの娯楽としても楽しいが、いろいろな物を含んだ話だった。

アクションもあるが哀しみもある。

まず感じたこと。
米なので製薬会社の裏側と各社の競争。

競争が激しく儲けのため治験も期間が短くなっているのかな~

急げ急げのテスト。

そこから、この物語は始まる。

アルツハイマーの薬が現代的でもある。

ペットとは?動物とは?

人類の進化とは?親子とは?

病気とは?頭脳とは?

幸せとは?自由とは?

最終的には人の発明、科学とは?

現代の原子力にもつながる気がする。

もちろん、オリジナルを知らない方や
そういう観点なしで見ても楽しい。

冒頭、フランコが帰宅すると元音楽教師の父はピアノ
をおぼつかない音、ポトポトと弾いている。

ドビッシー「月の光」の初めのフレーズが弾けない。
忘れている、手がダメ・・・・??

その後、あの薬を彼が打ち、みるみる元気になり
父はバッハをバンバン弾けるようになるが・・

シーザーはブルーの自由の女神のフィギアを手にして遊んでいたな~

これはオリジナルへのオマージュか?

彼のおもちゃだった。

屋上の彼の部屋の天窓のガラスの模様?

これが何回もうつる。
シーザーがたたいたり、触れたりする。

隔離センターでの独房?で彼が描く絵は、この窓の模様だ。

忘れられない模様、彼はあの窓から外を見、出たいな~
自由になりたいな~と少しずつ感じていたのだろうか。

外に違う世界があると。

シーザーが出るきっかけは、
父が再びアルツの症状が出た時、というのも皮肉だ。

父を助けようとしてシーザーは捕まってしまう。

ウィルはお坊ちゃま科学者で、理系世間知らずタイプ。
真面目だが現実感がないからこそ、

父までも実験台にしてしまうのだろう。

何とか良くなってほしいと思う心はわからなくはないが、
ちょっと無謀すぎる科学者として彼は存在する。

その心が、結局、シーザーまでも巻き込み
すべてを破壊していく。

猿たちの反乱という事態。

ガラスを破り、ぴょんぴょん飛ぶ!

まるで忍者みたいに。

チンパンジーはこれほど飛べないよね。

薬のせい?

たのしい位に、走り、飛び、動き、森へと向かう。

ヘストンのオリジナルは、彼の裸体と銃が
目に焼きつく映画だったが

これは猿飛びシーンが残る。

そしてラストは・・・

あの血が・・・

11月公開の「コンテイジョン」へみたいな?

う~~ん。
人類はどうなるのだろう・・

この続編がみたい~

チンパンジーが世界を支配する時、
Iフォンはあるの・・

彼を支える女優さんが知的な綺麗さ、Jフランコもよかった。


親愛なるきみへ~身勝手女性がまたキタ~

2011-10-08 | 2011年鑑賞新作映画
1日、映画の日にみた2本目。

本当はたまには邦画でもと「モテキ」に行くが
もう席が前の方しかないので変更。

それほど見たくはない映画だったが・・

ハルストレムなので、まあいいかと。

「きみに読む物語」と同じ原作者。

この映画嫌いなので・・はあたり、この話も
身勝手な女の話だった。

原作と映画とはラスト違うそう。

「きみに」も評判のいい映画だったと思う。
同じような身勝手女話、私は嫌いだった。

青春映画で若い人がさらっと見るにはいいのかな~

隣の20代女性は泣いていた。

良く考えると相当身勝手なの。

女優の顔もいじわるそう。誰だっけ?

彼役はマッチョ系。それを見るだけなら、いいかな~

軍隊で危険な任務の彼に黙って婚約する女。

いくら、あの少年のためとはいえ、それなら養子でもいいはず。

あの男の妻になることはない。

帰還し会いにきた元彼に
「待つのは、軍より大変だった」とわめく姿も身勝手そのものだ。

それなら別れの手紙をしっかり理由を書きだすべきだが・・

そうすると物語にならない。

「きみに」と同じく、二人の男をだまし普通に生きている
図々しい女の姿だった。

悪い後味。

原作者の顔がみたいし、こんな話を映画化する
ハルストレムって、どうよ、と感じる。

それでも恋愛ものをみたいなら・・

ツリー・オブ・ライフ~人類の創世?風とカーテン

2011-10-02 | 2011年鑑賞新作映画
どういう事を書いたらいいのか・・・

マリックなので迷っていたがミラノ座、多分ラスト1回上映で見る。

冒頭、ひまわりと牛で福島?と感じたり
いろいろ想う映画。

でも感想といっても・・・となるような・・

再見すると、もっと見えるだろう。

映画館もほとんど消え、うらぶれた歌舞伎町は数年後新しくなる、
という時期にミラノ座でマリックは、案外合っていたか。

彼の哲学(本職は教師だよね)思想の映像化で
映画というより映像で詩を描いている、文学でもあった。

彼が声をかけると俳優が来る、というのも神話なのだろう。

なんで?と思う。そんなに凄い人なの・・

わかりにくいと言えば全くそうだ。

でも映像は残る。

彼の映画、かなり見ているが大嫌いな物もある。

これはシンレッド~のように映像が心に長い間残る映画だ。

初めの方、ピーターラビットのお話を読んでいる母らしき声。

「マクレガーさんのお庭に入ると~」

その後、私も好きな話で絵本もとってある。

「マクレガーさんのお庭に入って捕まると肉のパイにされてしまうのよ」

なの。

長男ジャックがブラピに、ここからは隣の家だ、と何回も言われるのは
この絵本と関係あるの?

さて、前半のどの位か?

マリック脳ワールド全開というような映像は

もし途中から入った人なら、館を間違えた?
と思ってしまうほどで、

NHKスペシャル「森と海の神秘」「人類の創世記」みたい。

これが長い。

そうか、こうくるんだ少し片目で見たりする。

「2001年宇宙~」を考えたりしつつ、
彼、一番撮りたかったのは、この映像かもしれない。

恐竜たちをCGで。

何回も映る火のボワンとした変な形は神の象徴?

あのカットから神秘映像が始まっている。

という思想的シーンを間に挿入しつつ
米西部、テキサスあたりの50年代の家族の話である。

ブラピが父の息子が3人いる家族。

女子が欲しくて3人目を産んだのか、カトリックだから避妊をしないからなのか
わからない。

妻はセリフがほとんどなく、大人しいのか、ここでは妻というより
息子たちの母という存在でしかない気がした。

女ではなく薄い存在の母。

夫が仕出張でいないと母は子供とたわむれる。
息子たちもはしゃぐ。

父の存在によりガラッと変化する家族は、この時代、米西部では普通?

いずれにしても父権的保守的家族だ。

3人男なら母に反抗する子がいてもいいのに
それはほとんどない。

そして母も、そうは描いていないが孤独だ。
でも母は寂しそうではない。

息子たちも、少し友人と遊ぶシーンもあるが
ほとんどが兄弟で遊ぶ姿で、周りに家もあるのに

山奥の暮らしのように、3人一緒で
母も友人もあまりいないようだ。

閉鎖的と思えた。それは意図的?

カトリックで規律に煩い父、クラシックをかけての食事シーンは
苦笑してしまうほどで、抑圧された息子たちを感じるが

母は何も言わないで、常に遠くにいる。

現実からずれてるような母だ。

母はこの家庭にいるの?本当にいるの?と思う。

マリック監督の母への思慕・・?

父は自分の人生を間違ったと考えていて
「違う生き方をしろ」と長男に強く言う。

病的でもある。

父は懸命に仕事をしているが、実はとても弱い人でもある。

頑固は弱い人の特性でもある、がよくわかる。

弱さの裏返しのイライラで息子にあたる。

この家族の事を書いていると、米50年代では
ありそうな家族でもあるが、

母は白いドレスで脚を水にかけ庭をうろうろしたり

3兄弟も大きな喧嘩もなく、会話も少なく

固有名詞、名前で呼ばれることも少ない。

ブラピは「SON」と呼んでいたと思う。

リアル感はない。

生きてる家族としてのリアルさ、生々しさが感じられず

心のみが儚く映っている気がした。

それが次男の死へつながるのだろうか?

19歳で死んだ次男は自殺と思って見ていたが

再見した方によれば戦死らしい。

死と同時に、3回位映る、頭に傷がある少年は意味があるの?

母と買い物中に映る障害者たち。

次男は死んだ。

人はそれぞれの運命があり、いろいろな生があるということなのか。

目つきが悪い長男は成長しSペンが演じる。

それなりの地位?

彼、顔が悪系タイプなので、おだやかさは感じられない。

キャスト違う方がよかったか・・

人は欲深くなった、という語りがある。

全く。

ここでの父は自分の欲望を息子に押し付けた。

父は欲望を子供に向けた事で負けたのだと思う。

母は、それはない。

母は、少し神のような存在かもしれない。

次男の死は自殺にしても戦死にしても運命だった。

ペンが歩いた、あの岩のシーン。

ペンも死ぬの?

ラスト、高層ビルが映る。

テロでも起きるのかと思ってしまったほどの「今」「現代」だった。

母役女優は、EMセイント似だった。

ジャック役の子役は、長男役を意識しすぎ目の演技に・・
怖かった。

こういう映像、なかなか撮れない、ということでは貴重。

監督はブラピ父のように頭がかたい人?

たまに撮りたい~で撮れ俳優も進んで出てくれるという
恵まれた人生であることは確かだ。

彼の哲学世界が1つずつ完結していく感じを受けた。

何故かローグの「美しき冒険旅行」を見たくなった。



ハンナ~アクションと無垢

2011-09-06 | 2011年鑑賞新作映画
全く内容を知らない映画だったが、
新聞、雑誌の評がよいので前売りを買った。

今年、まだ12本位しか見てないがベスト3には入る。
面白かった。

アクションというよりSF少女無垢物語と言おうか。
ハリウッドのアクションとは全く違うものがあった。

殺人アクションアート映画・・

こういう純粋アクションを見たのは、初めてかもしれない。

監督は「つぐない」「プライドと偏見」のJライト。
英人だと思う。

ジャンルが違うが初めてのアクション系をうまくまとめていた。

始まりはフィンランド。
雪の中もいい。

次々に国が変わるので風景、人物なども楽しい。

初めタイトルの「ハンナ」がスクリーンいっぱいの大文字、
色は赤と白。

ゴダールを意識?

ラストも、それがバンと出て終わる。

音楽とアクションの融合のうまさでも、ひっぱっていった。

ちょっと「サスペリア」の恐怖シーンを連想させる音で
音楽だけでなく効果音もかなりいい。

テクノ系の音が、反復される中での少女と大人のアクションシーンは
ハリウッドとは違う、何と表現したらいいか?別の世界があった。

SFとしては「ダークエンジェル」系だ。

この親子、何なのだろう?という始まりから、そうか~
複雑~となるが説明的ではなく10代VS中年たちのたたかいが続く。

父?はEバナ。
彼、元々体がいいから、この役はあっている。

Cブランシェットは上手いのだろうが、常にオーバーアクト気味なのが
難点で浮いてしまう。
こういう話では、もっと冷めた感じを出せればよかったと思う。

ベルリン。
グリム童話の公園?が映るが何か、この物語にかかわる意味があるの?

グリム童話、忘れているからな・・

ラストは冒頭シーンにつながる言葉で幕。

この運命の哀しさ、儚さを超え彼女ハンナは大人になるの?

未来を感じさせないラストもいい。

若さっていいな、とともに、あそこまで強くなれたらと
一瞬思うおばさんの日常脱皮映画でもあった。


変わってピカデリーのロビー。

ここはホームレスが居座る場所でもある。

今日も、一人いて携帯をいじっているが使えるのと?
見ると絵文字を見ていた。

そして上映開始、20分もして来た男性には~

そういう人の指定する席が隣に人がいる席に驚く。

すいていて、いくらでも隣に人がいない席があるのに。
なんで?

くっつきたいの・・

だから隣の男性は、その隣に移動した。

その男性はと言えば、スナック菓子を
初めから20分位バリバリ食べていた。

ガールスムービーに
なんだかな~の観客たち。

モールス~澄んだ心と猟奇殺人

2011-08-30 | 2011年鑑賞新作映画
2か月ぶりの新作鑑賞。

暑くて映画に行く気も起きない夏だった。

時間があったので、見られないと思っていた
「ぼくのエリ」のリメイクを見られた。

スウェーデン映画「ぼくの」はDVDで2か月位前にみて、とても気にいったので
かなり覚えていたから比較もできた。

前半は「ぼくの」の方が、いいかな~だったが
後半からラスト、こちらもいい映画だと感じた。

展開など、ほぼ、オリジナルに忠実といったらいいのか。

初恋の相手が人間でなかったら、あなたはどうするか?

母と二人暮らしで孤独な少年。
相手も超がつく孤独。

米の雪深い田舎町。

二人は偶然出会う。

少女は「キックアス」のクロエグレースモリッツ。
オリジナルより、ずっと可愛い子役だ。

ぼくの、子役も悪くはないが、怖い顔系だったので
印象はかなり違う。

こちらはかわいく、かしこそう。

少年は「ぼくの」の方が私は好きだ。

こちらは、目がとても離れた顔で個性的。
彼が血を好む役でもよさそうね。

二人とも、米らしくない感じで撮られている。

というか全編、米映画らしくはない。

静かで淡々とすすむ感じは同じ。

違いは音楽。

ぼくの、はほとんど音がなかったはず。
こちらは効果音をはじめ、音楽もかかる。

効果音が時に不気味できいていた。

タイトル、原題は違った。
LET ME IN、だっけ?

邦題「モールス」だが、あまりモールス信号の事はでない。
何回かはある。
私は「ぼくの」を見てるので、あ、そうそうでわかる。

信号映像は「ぼくの」の方があった。

初めて見る人は、そのあたりは少しわかりにくいか。

「ぼくの」は父が登場したと思うが、こちらは電話のみで、出ない。

変わりに刑事が多く出ていた。

二人ともに家族不在という環境がこのホラーの原点かと思う。

相手がバンパイアでなくても、何か他のわけありでも
この話は可能だ。

そしてスクール物でもある。

幸せになってね、などとは決して口に出せない映画だ。

現代の家族、学校と昔の伝説の合体、そして幼い恋が
薄曇りの中、すき透る儚さで映像化されている。

スーパー8~予想外・・

2011-06-30 | 2011年鑑賞新作映画
時間の都合で吹き替え版にしたら長編TVドラマみたいだった。

気がるに見られた。吹き替えは目が疲れない。

エイブラハム監督TVシリーズ「LOST」は、好きだったが途中までしか
見ていない。

老後の楽しみになるか。

予告で彼の映画か~でいくとなった。

子供連れにはいいのかな・・
でも殺人?なども多いが。普通のでき。


ネタばれ。




もっと文学的かなと思っていたら
後半はアクション多く
「エイリアン」?風モンスターが姿をはっきり表し
容姿、感じが似ている。

そして「ET」のようなラストってこと?

謎が謎を読び頭で解いていく映画かと思っていたら
こうなる!と予想外。

全編、70年代のレトロさが良く、
子役が皆、いかにもハリウッド子役ではなく新鮮さもあり自然に感じた。

映画好き少年たちの製作シーンは、それぞれ個性が出て
たのしい。
得意科目の工夫もあるのね。

知ってる顔は多分「LOST」に出ていたあの男優さん、あとは
どっかで見たな~

知らない顔が良かったみたい。

エル・ファニングはダコタの姉妹?

こまかいところ幾つか疑問もあるが、流してみればいい。

あのキューブみたいな物が地底人の乗り物のかけら、残骸なの?

わからないこともあるが、家族、友達、
政府、異星人、破壊が交差したTVっぽい映画だった。

70年代、時代のセンスはうまくつかんでいた。

スリーマイルの事故がTVで映ったり・・
家族食事シーンも、いかにもアメリカ!

ポップコーンを食べつつ家でも館でもいい映画かな・・

「LOST」はいつか見られるか・・
近くに新しいレンタル店がオープン予定なので、いずれまとめて。


アンノウン~え!そうなるの・・

2011-06-02 | 2011年鑑賞新作映画
小林信彦が面白いと書いていたので見た。

私には予想外。想ったより複雑展開。

わからないこともあったが娯楽としてヨーロッパ風景もよく
気軽に楽しめるかな~

ベルリンが舞台。
ドイツ人、Dクルーガーがいい。
やはりドイツ語だよね。英語は下手。

Bガンツが元東ドイツ秘密警察だった役。

生物教授役が「よき人のためのソナタ」のあの脚本家、作家?だと想う。

だから、あの映画と重なったところもある。

ガンツ見るの久し振りだったが、かなりおじいさんに。

カーチェィスシーンが3回位あり、その他爆発など
アクション物ともいえる。

女性が強い!ダイアンもなかなかやる。

車運転シーンが多いが、冒頭は飛行機、ラストは列車。
すべてで雪が降っていたのでは?

小林信彦はヒッチコック~と書いていたが、それはほんの少しあるか?

ネタばれになるので、ここまで。

2つ。
何故、初めホテルで妻にひとこと言わなかったのか?
でも、こうでないと話は進まない。

誰か死んでも警察の関与がまるでない??
すべて隠してしまったの?

もう1回見ると、もっとよくわかるかな映画。


ブラック・スワン~わからない・・?物足りなさ

2011-05-22 | 2011年鑑賞新作映画
ダーレン監督は、「レクイエムフォードリーム」が一番好き。
初期から見ているが、これは普通かそれ以下のできだと感じた。

「ファウンテン」も相当おかしかったから、
精神系に興味なのか?
デビュー作「π」も普通ではない。((+_+))

「レスラー」は違うが、わからない監督となった。

見終わって、わからない、疑問がわく映画でもある。

バレエ、今、小さい女子でお稽古の中、人気の1つだろう。
私が小さい頃はバレエは、ほとんどなかった。

バレエの事、全く知らないが、これを見ると
シューズをはく時、テープを巻き、足を小さくするのか
こていし、中国の纏足みたいなイメージがわく。

バレエは想像するとマゾヒスト、ストイックな体のアートだと思う。
れんしゅうも個人だけでなく相手があるから、大変だ。
演劇と同じで集団ということもある。

ケガの不安も常にある。

体重も制限あると思う。甘い物も食べないようにでしょう。

確かヘップバーンはバレエをしていて、何でやめたのか?
足を痛めたか、背が高過ぎたか・・

ナタリーはこがらで華奢だった。

彼女が地下鉄のシーンで幻覚を見る。
初めから病気かボーダーライン上として見ると
それですべて収まる話だとは思う。

統合~症とも思うが、幻覚が多いからどうなの?と・・

幻聴が多いのがあの病の一番の特徴だと読んでいる。

「ビューティフルマインド」ノーベル賞をとった数学者の映画。
彼も統合~診断で、映画でも幻覚シーンが多くあった。
映画にすると、その方がインパクトがあるからか・・

少なくとも私が話したことのあるこの病気の方、何人かは
圧倒的に幻聴が多かった。幻覚はない人も多いと読んだし・・

いろいろな症状がでると思うから、ナタリーは
幾つかの精神の病が重なっているのだろうか・・

医師ではないのでわからず(医師でも精神科のごしんは多い)
それはいいとして、何故、そうなったかの映像がほとんどない。

見ればあの母が大きな1つだとは思うが、それ以外にもあったのか?

ここまで追い詰められた原因は、母くらいで、あとはない。
性的にも、もしかしてゲイ?

男はダメという何かがあったのか?

母一人で産み父がいないから?

急にこうなったのか?

主役に抜擢される前から変だったから、
発病ライン寸前にいて、重荷になりなのか・・

その辺りがない。伝わらない。
怖いものを撮る、だけで創ってしまった気がする。

なくても伝わる物が映像としてあればいいのだが、
ホラー、恐怖シーンを入れたいためになの?

バレエの稽古場、彼女の家、薬をやる深夜の店、
その3つ位、限られた場所映像だ。

何か、もっと欲しい、物足りなさが残る。

彼女の過去を入れるか、母との幼いころの葛藤を入れるか、
2時間なので、もう少し構成、編集に工夫がほしかった。

ウィノナの役も自殺未遂なの?
この業界って、こうなの、こうなるの・・

本番、初めミスをおかし、その後黒鳥シーンでは
ベスト演技。
これも、何で?
控え室で、殺人の幻覚を見て興奮状態が継続したから?

統合~なら陽性症状が出て、それが運よく踊りに出たということ?

彼とのキスもそのせいで?

そしてラストは死に至るということ?
はっきりわからなかったな~

怖い、という評を読んでいった。
怖くはなかったが、ちょっとやりすぎではないか。

音楽もクラシックバレエの映画なら、もう少し控え目にした方が
全体のバランスがとれる。

かなり鳴っていたので。

Vカッセルは嫌いなので(^_^)
バレエ似合わないけれど、男の種類としては適役。

わたしを離さないで~怖い洗脳目つき

2011-05-01 | 2011年鑑賞新作映画
「日の名残り」の原作者、カズオイシグロ原作映画。

予告で見てもいいかな作。
原作は未読。
たぶん原作のほうが、わかる、いいのではと思う。

秘密は映画前半で明らかにされる。

英の静かなムードはあるが、映画としては、それほどではなかった。

仏だったかの秘密少女学校映画
「エコール」は、頽廃的で謎めいた学校が、しっかり描かれていたが
これは、すべてが中途半端に思える。

臓器提供の映画では、妹の臓器を姉かにあげるという
映画もあったし、現実に、それを考える人もいる。

日本では河野議員が父へ肝臓をあげたよね。

貧しい国では臓器提供で収入を得られるが、
結局、体が弱り、死んだり、働けなくなる男性もいる。

高額なお金を払い、ドナーを求めている日本人もいる。
ドキュメントで見た。

現実は、この映画より悲惨な事もある。


ほぼ満席でラスト、泣いている人がいたが、
私はこういう話では、全くなけない。

3人の若手は3人組セット出演というかんじだが
何と言っても凄いのがシャーロット・ランプリング様。

彼女のあの怖い目が、この映画のポイント?
原作ではどうなのだろう?

毎朝のお説教めいた話、宗教性思想系洗脳おばさんで、
小さい時からこれでは、自分で考える、生きる力を失っていくだろう。

ロボットのような彼ら。

それはともかく、よくわからないところが多い。

わからない映画もあるが、わからない事が気になる映画だ。

「エコール」はわからなくてもいい映画だった。

学校、臓器提供はどういう組織なのか?
とちゅうで辞めた教師は知らないで赴任し、やめさせられた?
なんか不自然。


どのくらいの人数がいて提供はどうやってきまるのか?

そういう現実的な事を、考えてはいけない話?
全くないので、よくわからない!が残ってしまう。

クローンで、キーラに似ている人を確かめに行くが
似ているとドナーに?

その辺りも全く不明。

絵を描かせ、美術出品がどうのこうのもわからない。

原作では何がテーマ?

若くして亡くなる命、定められた運命、
与えるということ、など・・

それとも恋と命。

クローンでもSEXはするの?と思ったり、
二人で行く時の絶対の愛についても、どうなのだろう?

心を見るための絵っていってもね?

絵も暗い絵が多かった感じ。

かなりモヤモヤし、まっすぐに伝わらない映画だった。

映画化しにくい原作なのだろうか・・

キャリー・マリガンは「17歳の肖像」の方がよかった。
キーラはヘアスタイルがいつもと違うから感じが変わって見えた。

65歳、ランプリングは、昔から長く出ているが
痩せているので、怖さも倍増する。

68歳、太めドヌーヴと比較すると、皺も目立ち老けて見える。
整形はしてないのね、きっと。

英国王のスピーチ~硬い会話

2011-04-22 | 2011年鑑賞新作映画
とにかくまじめな映画だった。眠気はでなかったが・・

2月末の公開。
地震のせいで、まだみてない人が多かったのか満席。

コリン、ラッシュは適役なので彼らを見るにはいい。

一番感じた事は、孤独な王に初めて心を開ける友人ができた、
という日本の皇室に比べれば、ずっと解放的だと思うが

それでも時代性もあり、せま~~い世界でじっと生きる、がまんの人、王だったこと。

衣食住が絶対的にあたえられても、それだけでは
人が生きることは難しい。

ジョージは幼い頃かの、いろいろな重さにより、
吃音者となったのだろう。


細かい分析は出ないが、父母と一緒に育った環境ではないので
小さい頃の何かが要因だろう。

日本でも今の天皇までは、そうだった。
乳母が母の世界。

吃音だけでなく原稿に赤ペンでアクセントか何かが記してあったので
上手く読めない何か(ディスクレシア?だっけ)難読症などもあった?

閉所恐怖系でもあるの?
窓を開けての治療など見ると、開放、が必要?

+マイク、民衆恐怖症?


子供は娘二人、男がいなくて、どうこうは全くないというのはいい。
さらに重くなるよね。
子役、エリザベスが普通に出てくる。

家族だけをみると幸せな4人か?

思うところはあるが、王室、皇室は、人により考えが全く違うのでやめる。

キャスティングでびっくりしたこと。

王位を捨てた兄役、Gピアースが、弟役、コリンより
実際16歳も下なのに、兄役なんだ~

コリンも50になったけど、ふけてる男優。

ガイもそうだよね。

二人ともに、ちょっと不思議な個性を持つ俳優だと思う。
不可解、謎系、いろいろな役をこなしている。

二人をじっと見てしまう。

監督は英ヒットTVドラマ「第一容疑者」03年を撮った方だと知る。
これはHミレンが警部役のドラマで、どれも面白く、以前、DVDを借り
すべて見た。

治療には音楽を入れてがあったので、何がかかっていたのか知ろうとパンフなどを
見たが、何も書かれていなかった。
1曲は、たぶんベートーベン?

クラシックを聴きながらの治療でもあったと思う。

エドワードも1年は王位を継いでいた。
その後、1936年~52年までジョージへ。

エリザベスは女王は52年からだから、長い王様なのだと知った。
もう60年位になるのね。