銀の人魚の海

日々の思いを好きに書いています。映画、海外ドラマ、音楽、本。
スヌーピー、ペコ、NICI、雑貨グッズ画像。

電通マン ぼろぼろ日記

2024-07-16 | 本、雑誌

24年刊、三五館シンシャ。シリーズもの。福永耕太郎著。

一人の出版社。10冊以上借り読んでいる。

60年生まれの元電通マン。営業局で30年以上勤務。

希望退職。事実を仮名で書いている。

妻、息子3人。実家が貧しかった。地方出身。

国立大卒、水泳部、内定が早くきて驚く。

入ると、ほぼ縁故入社だらけ。

企業の息子、政治家関係の息子、

TV局の子供など。女性は顔で9割とる。

半分は自慢話と感じた。

どれほど働いているか・・

クライアントには土下座も何回もしてきた。

24時間勤務、明け方にタクシーで帰宅、1時間寝て、また勤務。

俳優を使ってのCMの撮り方。どう大変なのか・・

ジャニーズ、Jリーグのことも書かれている。

やはり異常な会社であると思った。

高橋まつりさんが自殺以前にも、数年後輩、24歳が自殺している。

葬儀があると、すべて取り仕切る。

古臭い社風、ペットの葬儀まで手伝う(笑)

ゴルフ、接待、風俗へなどは普通のこと。

仕事を取れれば、いくら費用がかかってもいい。

年俸はとてもいい。それなのに、

この著者の息子は奨学金で大学へだった。

元々貧しい家庭から、いきなり高給取りになり

金銭感覚がマヒしていたと思う。

使い放題、妻には生活費のみ渡した。

ギャンブルもしてたのか・・

お酒に強く飲酒回数も多い。接待費も自腹で出していたか・・

だんだんと妻に言われる。帰宅が遅い、帰らないのはなんで?

「誰に食べさせてもらってるのか」と怒鳴る。古い男。

妻は息子たちが大学になり、夫が退職すると

離婚したいといいだした。

それまで家のことは顧みなかった罪とみとめ離婚へ。

病気にもなる。膵臓炎。マンションを売り、妻に半分渡す。

お金もなくなり、年金を繰り上げてもらっている。

一人になった64歳。

これまで読んだ中では、自慢話っぽくユーモアもなく

一番面白くなかった。

広告系に入りたい若い人には参考になることもあるだろう。

電通は傘下、子会社も多い。なんという会社と再確認した。

小池百合子とはつながっている。


バッタを倒すぜアフリカで

2024-07-12 | 本、雑誌

以前初めの本「バッタを倒しにアフリカへ」を読み、ここへアップした。

とても面白く、バッタのことを調べてしまった。

これは2冊目・・売れてるよう。累計33万部。

13年のフィールドワーク。未読。

ウルド、あちらの方から感謝の意味でつけられた言葉。

純粋日本人。大量発生のバッタが植物を食べてしまう。

どうすればいいか・・

モーリタニアで、ひたすらバッタの研究をしている。


書いてはいけない 森永卓郎

2024-07-08 | 本、雑誌

57年生まれ、JT勤務後、財務省勤務後、大学教授。

三五館シンシャ。一人で経営の出版社。

いろいろな職業、日記シリーズものを出しヒットしている社。

森永氏、他を幾つかあたっても、この内容は出せないといわれた。

やっと、ここでOKが出た。

森永氏、昨年12月すい臓がんステージ4,余命半年といわれた。

医師はガンで末期は半年というのが定説。

その後、膵臓でなく、不明のどこかのガンと診断。

この本を出すことが最後の生きる希望だった。

無事出版できよかった。

経済の専門的な箇所は?もあったが、面白かった。

4章にわかれている。

1章、ジャニーズのこと。森永氏はTVにも昔は、かなり出ていた。

私はほぼ見てない。そこで彼らと親しい関係もできたという。

意外だった。今回のBBCの記事からの経過、

かつてのジャニー喜多川のことなど、これほど親しかったのかと驚く。

2章

財務真理教、日本では元大蔵省の力が、カルト宗教のように

絶大で、総理より偉い省、これは自らの経験から語る。

そうなのか?と読み感じた。カルトより絶大って(笑)

麻生のいたところ。メディアに対するアメも用意。

布教活動は子供たちへも。

「うんこ税金ドリル」は1千万部売れた。財務省とのコラボドリル。

あったね・・

何があっても、最高権力を発揮する省。

ひそかに司法、立法の上に位置する省。

検察も裁判官も財務所に隷属と考える。

森友学園、赤木氏の自を闇に葬ろうとしている。

安倍、妻も絡んだ森友学園事件は、解明されず終わる。

3章

85年8月12日、日航機123便御巣鷹墜落事故。

ここでは青山透子氏の著書が紹介される。

青山は日航のCAで仲間のCAがなくなった。

日航をやめ、東大院で博士号をとり、この事故とむきあい、

本を出していく。

私も2冊は既読。興味深かった。

この事故は、和解がどんどん進み、額も公表されず、疑問は多い。

既読なので現地の人が見た光の色など、一体何だったのだろう。

ちょうど出産で入院中。とてもよく覚えている。

新事実を公表しない日航、ボーイング社。

ボイスレコーダー、フライトレコーダーの公開拒否。

機長は元自衛官だった。

事故と自衛隊とのつながり。何が起こったのか・・

事故現場の確認まで、とても長い時間がかかっているのはなぜ?

森永氏の推測は・・興味ある方はどうぞ。

青山氏の本も読めば、疑問はわく。

500人以上の多数の飛行機事故は、

その後は発生していない。

 

 


伊方町のタコ夫婦 海の民話

2024-07-06 | 本、雑誌

新聞。

海の民話記事のイラストがかわいいので拡大した。

民話のアニメ化が増えているという。

サイトで公開。

海ノ民話アニメーション | 海ノ民話のまちプロジェクトオフィシャルサイト (uminominwa.jp)

たこの夫婦?地図を見た。愛媛県、伊方町、細い半島、

原発がある町。このお話タイトルは

「速吸瀬戸の守り神」はやすいせとの守り神

たこちゃん、わかめの鉢巻き、白い吸盤もついている。

上を見ているね。

上のサイトから5分半くらい。この民話がみられるよ・・

この海域は昔から流れが早かった。

海賊も出没。

タコの夫婦が東と西の船を守るように

海の女神からいわれた・・船は転覆しなかった。

今でも、地域の人はタコは大事な神。食べないという。

前明石市長、泉房穂氏の父はタコ漁師。

メス雄の見分け方をラジオで言っていた。どうだったかな・・

吸盤がオスはばらばらだったような・・

メスはまつ毛もあるね。


100歳まで生きる

2024-07-02 | 本、雑誌

加山雄三の「俺は100歳まで生きると決めた」

この本の宣伝を。最近見かける。

神を超越(笑)100まで生きると決められるならいいね。

彼は4人位子供がいて、たぶん芸能界入り?

誰も名を聞かない。子供たちの生活費まで稼がないとと

本音はそうかな・・・ライブもまだしているのか・・

芸能界で親が有名だと、子供たちは、アルコール、覚せい剤などへ走る

傾向があるのでは・・

甘い?名前は出ないが、いる。

山口百恵も芸能界がいやで、引退したのに

息子二人とも芸能界って(^^)/

まあ好きに七光を利用すればいい。


百年の孤独 新聞に

2024-07-01 | 本、雑誌

朝刊に「百年の孤独」の文庫化が掲載。

びっくり・・Gマルケス、没後10年もあるのか・・

67年初版、46言語で5千万部も売れている。

昨年か再読した。

Amazonに一族一人一人を詳しく解説したレビューがあり

それもプリントしておいた。

「孤独」は安易に使われる言葉と思っている。

コロンビアの村の孤独とは・・どんな孤独・・

高齢で、日に30ページくらい

読むのもいいかと、段組みで字が小さく、次の版を

買おうかな・・家系図?付きらしい。


100年の孤独 ついに文庫化

2024-06-27 | 本、雑誌

初版から、平均的に売れ続けている文学書。

一族の歴史といったらいいのか・・

1冊で厚い文庫になった。読みにくそう。一昨年か再読。

一番読みやすいページ数が多いのを買いたいな・・下の右端。

〇文庫化したら世界が滅びる!? ノーベル賞作家の傑作 『百年の孤独』

ついに文庫化 「大事件」に特設売り場も


社会の変え方 泉房穂

2024-06-25 | 本、雑誌

泉房穂著。前明石市長。23年刊行。

63年生まれ東大卒、NHK、TV朝日を経て

97年弁護士の資格を取得。03年衆議院議員、07年社会福祉士。

11年明石市長。12年務める。

現在は弁護士、TV,ラジオなど出演。

羽鳥さんにも出演。

暴言もあり、とにかくよくしゃべる方。(笑)

いかにも西出身。父は貧乏の家庭。小卒で漁師になる。

房穂の弟が障害を持ち生まれ当時、行き場もない。

医師はこのまま放置すれば・・といわれた。

当時ならあるだろう。

父母に弟の分まで稼いでほしい。勉強だけは誰よりも頑張った。

本書もしゃべるように、書かれている。

原点は冷たい社会への復讐、

議員から僅差で市長当選した時から、

市民に向き合う仕事、それだけを考えている。

子供優先、と言われるが、それは違うなど、

数字をあげ、詳細に書かれている。

TV局時代に感じた限界。TVは躍動的で魅力はあるが、どこか表面的な

気がする。~同感。ホンもあるので言いたいことは言えない。カットもある。

恩師、石井こうき氏との20代での出会い。

彼の選挙を手伝うことになる。スタッフとして選挙にかけた。

1回目落選。

その後泉は明石に戻り、石井に言われたすすめ。

猛勉強で弁護士になった。

不正に取り組む石井氏。2度目の選挙で議員になっていた。

02年彼が刺殺!衝撃だった。

すでに弁護士になり明石で仕事をしていた。

葬儀を手伝い、彼の意思を引き継ぎ、議員になった。

子供に関して、世界では他の国で普通に実施されていること。

一番よかったなと思うこと。前に書いている。

離婚後の養育費の一時立て替え。

日本は離婚後の男性、父にとても甘い。

異常なほど。米では犯罪になる。北欧、韓国でも建て替え制度が

確率。強制徴収、給料から天引きもある。

何もしないのは日本くらい。18年から明石では実施。

詳しく書かれている。

コロナ禍で、一番貧困だったのは、離婚し養育費をもらえず、

仕事が減った女性だと何回か書いた。

日本人。父親としての意識の低さは、サルレベルではないか。

戸籍がない子供の対応。

〇5つの無料。

18歳までの医療費

第二子以降の保育料、

中学の給食費

公共施設の遊び場

おむつ定期便

明石がすごいではなく、他の国ではしていること。

日本は冷たいだけ。

日本はいまだに、公共事業に多くのお金をかけている。

OECDで比較すると日本はGDPの7・3%、英、仏より多く

広い米より6割以上多い。昔から変わらず。

一方、子供への支出はとても低い。

議員の体質は古く、男性が多、富裕層、世襲が多い。これもかわらない。

22年に市長をやめなければ殺す、と脅迫され、警備を強化。

家族にも影響が出た。公共事業を削減後、

殺す、手紙がポストに何回も入った。

Xを再開したら、脅迫が加速。24時間の警備。きつい

日が家族にも続いた。

暴言もあり市長をやめる決意、市民の弁護士として

何でも相談に応じている。

本書は、他の自治体長にも読んでほしい1冊。


すくえた命 大宰府主婦暴行事件

2024-06-21 | 本、雑誌

塩塚陽介著。幻冬舎、この社本はひいてしまうことがあるが・・

89年北九州市生まれ、11年テレビ西日本入社。報道カメラマン、

ディレクターを経て15年から報道部に所属。

1年半の取材をまとめた1冊。

事件知らなかった。

福岡県警、佐賀県警がいかにひどいか、今の鹿児島県警のように。

西地方は、なぜ悪いこと、事件などが多いのか?

地域制?

偏見もあるが、圧倒的に事件などは西が多いはず。

19年10月インターネットカフェのパーキングで主婦の

遺体が発見。ここから始まる。

関係が複雑で図も掲載。夫、子供が二人いた普通の主婦だった。

主犯の女性、Yとつながるようになり、地獄へおちていく。

主婦が、なぜそこまで?それは掘り下げていない。

統一教会に入るのと同じか・・

夫は運転手、まじめに働いていたが留守が多かった。

主犯は他にも、以前女性を殺害していた。

共犯の男がいる。夫、妹などは再三、県警に、ストーカー扱いを受け

暴行、暴力などもと訴えたが、全く警察は動かなかった。

逃げようとしていた。

相当ひどい対応。これを読むと西に住みたくない。

証拠の長い録音テープもあるが、まともな捜査をしていない。

この県警とのことは、かなりページを割き書かれている。

ちょっと長すぎる。

殺害された主婦の気持ち、ホストに入れ込んだなどあるが

どこまで本当なのか?

主犯はお金目当てだけの犯行だったと思う。

22年の刑が確定、刑務所に入り、半年で病気で死亡した。40代。


イタリアン・シューズ

2024-06-06 | 本、雑誌

19年刊行。ヘニング・マンケル著。48年スウェーデン生まれ。

刑事ヴァランダーシリーズの作家で、2冊位読んでいる。

これは知らずに借りたが、ミステリではなかった。

初めに登場人物記載で、ミステリと思い読んでいった。

半分くらいまでは、ミステリで~殺人へか、

そこまでは面白かった。文学的。

「死だけがはっきりしている道しるべなのよ」~確かにそう。

スウェーデンの小島に住んでいる主人公。

元医師、66歳あることで医師をしりぞき、島に一人で住み

変わりものといったらいいのか・・

昔、恋人を裏切り、2回の結婚も破れた。

ある冬、いきなり元恋人が40年ぶりに現れた。

おまけに自分の娘までいた!

男としては絶句だろう。(笑)

全編、リアリティは薄い。特に娘の仕事は何?

島といえばスウェーデンヒット作「ミレニアム 3部作」も

スウェーデンの小島の事件だった。

周りに島が多数ある国。冬はとても寒いが、慣れている。

タイトルはイタリアの靴職人が、あるコミュニティにいて

彼が医師の靴を手作りする。そこからだろう。

大きな意味はないよう・・


精神医療の現実 岩波 明

2024-06-02 | 本、雑誌

何年か前から、一番会いたい医師。

23年刊行。59年生まれ、東大医学部卒。松沢病院、東大病院などを

経て、昭和大学付属烏山病院院長。発達障害の外来を日本で

初めて開設した。多数の著書あり。

これまでに4冊は読んでいる。

何といっても、メディアに対する考え、

メディアに出るタレント精神科医への

苦言をはっきり書き、頼もしい。

メディアが、精神疾患をいかに捻じ曲げているか。

タレント精神科医がTVで、間違った発言をしている。

例、香山リカ、私も同感。

新型鬱などは存在しない。

文学の造詣も深い。映画の精神疾患例をあげて解説。

専門的なページもある。主張、信念がある。

岩波医師の診察を受けられる発達障害の児童は幸せだと思う。

大人からの発達障害はない。幼児までに出る障害を知らない医師が多い。

大人からと思うのは間違い。

大河原化工機冤罪事件、ウィシュマさんの死まで書かれている。

眞子さんの複雑性PTSDは、医学的にはない用語。

PTSDは戦争などで死を見た、それが長く残る元兵士の疾患から

うまれた精神用語。

眞子さんは単なる適応障害。

2人でしっかり会見ができたので疾患はない。

その後普通に暮らしている。大げさなメディア。

90年代以降、タレント、著名人が

うつ病をカミングアウトするころから

鬱が増加した。

メディアもそれに乗り、心の風、という風潮が生まれた。

この報道には誤解、嘘がある。

すぐに治る風邪ではない。自殺リスクもある疾患。

精神医学の歴史も詳しくある。

精神分析とは何か?有効性はあるか?

速攻性はなく費用も高額。長いと100万円単位でかかる。

フロイトとマルクス主義。彼の心理療法とは、

ヒステリーと名付けた神経症からきている。

そして性欲をメインに論じるフロイト。

カウンセリングなども。私も同感。フロイトは、かなりインチキ。

フロイト理論は明らかな誤りがあるが、

フロイトは今でも生き延びている。

ユングの概念、フロイトとの違い。

既婚者ユングは、禁止されている美しい患者と関係をもった。

藁にもすがろうとする患者に、インチキサプリを

飲ませるなど、あやしい療法がある。

これはガンでも同様。

精神疾患だった作家も取り上げている。

島崎藤村の父は疾患があった。父がモデルの小説。

斎藤学精神科医が広めた、アダルトチルドレン、の意味とは?

メディアが先走った。

彼のアダルトチルドレン定義は空疎な内容でしかない。

斎藤の引用文があり、これでは、ほぼすべての家庭に

アダルトチルドレンが存在してしまう。

別の視点から見ると、フロイト理論の

焼き直しともいえる。

精神鑑定のうそ。精神病院の歴史。

ADHDとASDの類似性。そう考えにくい、見えにくい、かぶさる部分がある。

他の著作同様、とても勉強になる。

摂食障害、ギャンブル依存症、発達障害も詳しくある。


オクラ水

2024-06-01 | 本、雑誌

大竹まことゴールデンラジオで、オクラを水につけ

それを飲むといい、話をしていた。

したことないのでホント?何にいいかは、聞き逃した。

パルシステムの本注文で、オクラ水が出ていた。

「すごいオクラ水」

一生、こむら返りにならないすごいオクラ水。

夜、オクラを水につけ朝飲むだけで、こむら返りにさよなら、

整形外科医の本。激痛、他の病気につながる可能性も、など

体操、生活習慣なども。

そうなんだ・・オクラ。あまり食べないな・・

生で食べられるよね。


サンダカン八番娼館 最極貧生活 畳にムカデ 1968年頃

2024-05-27 | 本、雑誌

山崎朋子著。S47年初刊。44刷。筑摩書房。

副題「底辺女性史序章」

この本は前から知ってはいたが、未読だった。

今回何かのきっかけで借りた。保存書庫に。

山崎朋子も知ってはいたが、経歴は知らず調べた。

1932年長崎生まれ。女性史研究家。下記にwiki。

本書は研究本というより、紀行本で読みやすいが、

天草弁がわかりにくい箇所もあった。映画化もされている。

映画化で、取材したおさきさんへの中傷が増えたとある。

驚愕のからゆきさんの生活、感想をどう書いたらいいか・・

興味がある方は読むといい。難しくはない。

明治から大正中期頃、全国から、

多かったのは長崎の島原、天草付近の極貧の少女たちが、

アジア、シベリア、アフリカで遊郭に入り海外で売春、

借金を返すまで働いた話。向こうでなくなる人もいた。

唐人行、からひといき。唐は中国のことだろう。

アフリカのことは全くでてこない。

山崎のフィールドワークといっていい。

1968年。初めに長崎のカトリック教会箇所。

私は若いころ1回、長崎へ行ったとき

海辺の畳の教会があり、似ている教会の話から、引き込まれた。

同じ教会ではないだろうが、畳の教会が

残っているのだろう。

偶然、家族の友人も転勤で長崎の田舎町に在住。

地図をみつつ読んだ。

私が高校へ入る時代、日本の片隅では、まだここまで

貧しい暮らしがあったのか!

今も貧富の差があるが、これを読むと、とんでもない、

と感じた。からゆきさんだった、おさきさんは、

M42年生まれ、兄、姉がいる。

崎津のおさきさんの家?に天草への3回目の旅。

初めて山崎はおさきさんの家で3週間暮らす。

その暮らしぶり、おさきさんと繋がりがあった、人々との出会いの本。

家はおそらく二人が寝られる位。ボロボロの畳には

ムカデが張い、トイレ、ふろ、キッチンもない。

壁もぼろぼろ。お情けで、30Wの電球が1つだけ

常に暗い。そこで、おさきさんは、月4千円で生活。

息子からの送金。

周りにも似たような家があるが、おさきさんの家が一番ひどい。

山崎は、研究を明かすと真実を話してくれないと考え、

彼女に会う。おさきさんも、なぜか、嫁が来たといってくれた。

誰かと一緒にいたい、気持ちからかはわからない。

山崎は東京に一人娘10歳を学者の夫に頼み、3週間いられた。

夫は協力的だった。

旅の決意まで多くを考えた。私なら行かないと思う。

ボロボロの家に一緒に住む、1日で無理だろうと。

著者の心がすごい。行っても本にできるかはわからない。

食事は2食、麦半分と、おいもの煮たの、お塩だけ。

お茶もない。ムカデが這うボロボロ布団で寝る。

猫を何匹か飼っている。

猫のための魚の端をたまに二人で食べる。

一緒の生活をしないと口を開いてくれない。

おさきさんは、周りの人に、息子の嫁が来てくれた、と嘘?をいい、

何事もなく3週間は過ぎる。

バスなどで、何人かの、からゆきさん、その関係者と話す。

手に入れたモノクロ、からゆきさんの写真、

ボルネオの光景も載っている。

おさきさんは、字も書けず読めない。

10歳の時、極貧で、ボルネオ、インドネシアへ行く。

サンダカンはボルネオの大きな港市。

他にも一緒の少女がいた。娘を売り父母はお金をもらった。

はじめはお手伝い、14歳からわけもわからず売春をした。

20歳まで生理にならず、1か月もとまらず、死ぬかと。

知識がない。生理中も売春はさせられた。

35歳くらいで、生理は終わった。

多いと日に30人!人種もさまざま、

SEXは土人(現地インドネシアの人か)はさっぱりしていた、

中国人がしつこく長い。西欧は普通。

日本人もいやらしかった。一晩では10円、寝させてくれず

きつかった。

売春しなければ生きていかれない。よかったことは、

天草では水だけもあった。

ここでは3食、白米(現地の)が食べられ、

おかずもついたこと。それが一番うれしかった。

あとは何もなく、ただ売春だけ、休みはなかった。

ある女衒が死に、女性、おくにさんがトップに。

彼女はよくしてくれた。待遇がよくなり、皆のことを考えてくれた。

その時は悪くない生活とあった。

妻ある英国人の妾になる。SEXは多くはなく、浮気の隠れ蓑だった。

よい家に住め、4年で帰国してもいいといわれ、

天草へ帰るが、売春していたと知られ、居場所はなく、

半年でボルネオに戻る。

その後妾を2年続けるが英国人が帰国した。

日本人と結婚。夫はDVで逃げる。

友人がいる満州へ、そこで再婚、30代で息子を産む。

家ももてた。夫は真面目な人だったがS36年に病死。

仕事もなく戦争に負け、夫のふるさと京都へ。

日本へ帰るが天草へもどった。

ボルネオへは、船で水食事もなく航海で餓死もあった。

給水タンクに隠され、おぼれて死ぬ少女もいた。

おさきさんより悲惨は、多数ありと研究本に書かれている。

何人かの男性の著書から、引用がある。

山崎は3週間の間に、天草の元教師と会い、当時の教え子からも

からゆきさんの聞き取りをした。

東京からきて、何かを調べに来ていると噂になり、

これ以上いても、もう調べられない、真実は語られない。

多数の証言を得たので、戻る決意をする。

それをおさきさんにいう二人のやりとり、

ちょっと泣けてくる箇所。

おさきさんは、はじめから少しは知っていて、山崎を

招いてくれたのか?

「娘が待っているなら、もう帰りなさい、一生、忘れないと」といわれた。

家に戻り、本の出版まで4年。多くを考えた。

果たして書いていいのか?

おさきさんの話はメモをし、夫あてに毎日のように郵送していた。

それら資料を整理し、ようやく出版された。

天草の極貧は、この地域の自然からきている、

平地がすくない、川もなく、港町もない。魚もとれない。

生産力が乏しい。その割に家族の人数が多いので、食べられない。

自然環境が悪いことが、からゆきさんへの1つの原因。

~何という本を読んだかと感じた。

私が高校のころ、日本の片隅では、日々、ごはんもまともに

食べられず、ムカデの布団で生きていた、高齢女性がいた。

現代も経済格差はいわれるが・・

帰るとき山崎は、おさきさんの家を少しでもきれいにと

材料を買い、二人で壁などをリフォーム?する。

ムカデも出ないように。滞在費、お金も渡そうとするが

決して受け取らない。ただ、食費だけはと、ほんの少しだけ

受け取った。

売春の日々、毎日ご飯をしっかり食べられた、

これがうれしかったは、1つでも良かった。

そして結婚し子供もできた。

息子からの4千円の送金で暮らす。生保は申請しないでくれと

いわれたので、受けていない。

本当にひっそりと、毎日、天草の神様にお祈りし

生きてきた、おさきさん。出版は知っていた。

私も読んで。どこかから、見ていてくれるかな~

自殺した女性もいるなか、つぶれず、帰国し

山崎と出会った。

山崎とは手紙の交換(読めないので代筆)をしていた。

信じられないという思いと過去の現実に向き合う本。

男性の身勝手さも十分感じた。

この本のあとに、山崎はサンダカンのお墓、

を書いている。これは別の視点があるとレビューにあった。

副題の「底辺女性史序章」はどうか?という気もした。

なくてもよかったのではと。

からゆきさんは、単なる過去の海外売春、だけでなく

日本とアジアの歴史、男性観、女性の生き方を

考えさせられる。現在でもホストに熱をあげ、

借金をし、海外へ売春のニュースがある。

極貧からではないが、女性という性を利用する

男性、マチズモが明らかに存在する。

山崎朋子

〇1932年、長崎、佐世保市生まれ、広島県呉市広島市で育つ。呉市立仁方小学校卒(文芸春秋講演会での発言から)。母は歌人で三冊の歌集を持つ大畑晴子

1940年、父が艦長を務める伊号第六十七潜水艦が沈没し、父を喪う。

1945年、広島市への原子爆弾投下前に母親の郷里福井県に移り終戦を迎える。1952年、福井大学教育学部二部を2年修了。福井県で小学校の教師をした後、1954年、女優となることを夢見て上京、~~

東京大学院生・金光澤と事実婚。済州島生まれの金は20歳で朝鮮から来日し、

東大法学部を経て院を卒業したが、職に恵まれず、

山崎が昼は会社員、夜は喫茶店ウェートレスをして金の民族運動を支えた[2]

~~ナショナリズムのゆえに在日朝鮮人の間で日本人妻を忌避する風潮が現れ、

金の許を去る。金との同棲は2年ほどだった[2]

その後喫茶店で働きつつ、写真のモデルなどをしていたが、1958年、一方的に朋子

に執着した男に顔を傷つけられ、女優の夢を断たれる。同年、

新宿の風月堂でウェイトレスをしていて、児童文化研究者・上笙一郎と知り合い、

1959年、結婚。上の本名である山崎を姓とする。(以上は自伝『サンダカンまで』に詳しい)

これ以降、女性史研究者としての勉強を始め、1966年、上との共著『日本の幼稚園』で1毎日出版文化賞受賞[4]

アジア女性交流史研究会を創立し、1977年まで『アジア女性交流史』を刊行。

1973年、九州地方の「からゆきさん」の聞き書き『サンダカン八番娼館』で大宅壮一ノンフィクション賞受賞[1]

同作は映画化され(『サンダカン八番娼館 望郷』、熊井啓監督)[1]、ベストセラーとなり、

家を建てるなど余裕のある生活が可能になった。一方『サンダカン八番娼館』の「からゆきさん」のモデルであるおサキさんは~~

 


許されざる者

2024-05-25 | 本、雑誌

18年発刊。レイフ・GW・ペーション著。45年スウェーデン生まれ。

スウェーデンを代表するミステリ作家。

初めて読んだ作家。途中で犯人がわかった。

事件は一足早く時効を迎えた物語。

スウェーデン在住の日本人の訳がよく

ユーモアあるセリフが多い。

少女レイプ殺人という悲惨な事件だが、全体に重くはなく

楽しめた。イランから移住した高学歴の夫婦の娘が

薬を飲まされレイプ、惨殺された。

イランからという移民問題も絡めている。

小児性愛、児童ポルノ系犯罪もでてくる。

6部に分かれていて、570ページ。

聖書からの引用もある。

「いかなる慈悲も与えるな。

命には命を、目には目を、歯には歯を、

手には手を、足には足を」

主人公、ラーシュ・ヨハンソン。元、国家犯罪捜査局長官。

ある日、突然、脳梗塞で倒れ、一命をとりとめる。

体が不自由になるが、リハで杖で歩けるようになる。

その時の女医から、父は牧師で85年の

レイプ事件の犯人を知っていると話された。

そこから頭痛がまだある日々だが、

事件、捜査を仲間たちと開始。

86年にスウェーデンのパルメ首相が暗殺された。

映画化されなり見ている。

この暗殺で、他の事件の人出不足もあった設定になっている。

〇仕事はできる若い女性介護士だが。

全身刺青とあの多数の輪っかは・・ピアスのこと。

〇暴走気味の男。天と地の間に存在する、すべてのことに口を

出さずにいられない、お節介や。町内会、学校保護者会、親の会、

泥棒を防ぐ安全の会、その他いろいろに~

 

 


ユヴァル・ノア・ハラリの言葉

2024-05-22 | 本、雑誌

前に読んだ「サピエンス全史」、意外と読みやすく勉強になった。

76年、歴史学者、哲学者。イスラエル生まれ。

彼のちょっとした記事があった。

「柔軟な思考をもつこと。物事を善悪、白黒にわけずに考える。

ガザの戦闘など、よく考えるように。ニュースでだけしかみない。

悪を排除するだけの考え方は問題を悪化させる」

毎日瞑想の時間を持っているという。

「ジャンク情報の消費は、心がジャンクフードを食べるのと同じ。

時に情報断食をしてはどうか」

「ナイフは人を殺すことも、手術で救うこともできる。

AI兵器は誰を殺すかはAI自身が決める。~人類は破滅する可能性がある」

「歴史を学ぶことも大事。生物は興奮させ続けると死んでしまう。

今後、興奮するニュースが減ることを期待」

~ネットでは情報過剰。SNSの詐欺は見ているから

ひっかかる。みなければいい。断つ。

日本では地震、他国も災害が増加。

人は興奮するできごとがあるとテンションがあがり、

心の安定度が減る事は経験からわかる。

ある程度の平穏な日々が人には大事。