銀の人魚の海

日々の思いを好きに書いています。映画、海外ドラマ、音楽、本。
スヌーピー、ペコ、NICI、雑貨グッズ画像。

すべて彼女のために

2010-03-04 | 2010年鑑賞新作映画
タイトル通りの話。
有楽町イトシアの映画館。
韓国映画の方が大きなスクリーンでやっていた。

D・クルーガーが出る冤罪物といっていいか?

ノーメイクでも綺麗な彼女を見たくていく。

彼女を初めてみたのは02年の仏映画祭で
夫(ギョーム・カネ)が監督したタイトル忘、コメディ。
未公開作。
知的スレンダー美人で、いいなと思ったら、
その後どんどん出るようになり、びっくりした。
ドイツ人のはず。

この役も適役だと思うが、夫役のV・ランドン(かっこいいおやじという
評もあったが、私には全く魅力ない)が、べた惚れしてる妻のために
最後の手段としてああしたのだろう話。
普通はないでしょう。

裁判シーンが1回もなく、弁護士との話も1カットのみなので
一体どういう経過でが不明だが、監督は長編初だそうで
93分位で、上手くまとめてはある。

小品佳作というかんじ。

原作があり、著者は元警官、作家になり監督もしている。
「あるいは裏切りという名の犬」という面白かった映画だった。

他にも3本は撮っていて、さらに俳優もしているから
才能多き方なのだろう。

夫役、V・ランドンは仏の大企業の息子で母がジャーナリストらしい。

この映画はP・ハギスがすでにリメイクを考えてもいるとあった。

ネタばれ。
病気で移送時、警備が薄すぎない?
あれでは誰でもできそう。
その後も、対応が遅いが映画だから、ラストまでもっていくには
そうしないとなのだろう。

お金あまりなく、言葉も通じない、知人もいないで子供がいて
一体どうするのだろう?と思う、暑い国で。
家族ホームレスになっても暑いからまだいいかな・・

ミレニアム~ドラゴンタトゥーの女

2010-02-23 | 2010年鑑賞新作映画
原作がこのミスで1位などの事は知っていたが、映画はひっそりとだったので
行くつもりはなかったが、評がいいし新宿へ来たので行った。

ミステリー好きとしてはこの10年でもベスト5に入る面白い映画だ。
153分飽きずにみられ、楽しめたが万人向きではないとは思う。
そんな映画はないと思っているが。

純粋スウェーデン映画を見たのはいつだろう?
苦手なベルイマンなど以外では。

ましてミステリー系は「刑事マルティンベック」シリーズを以前ビデオでか・・

世界で2100万部を突破した3部作の原作となると映画化は
かなりのプレッシャーだろう。

でも、その感じはなく北欧らしい静かな、時にかなりの暴力も入るが
ハリウッドと比較したら、そこそこの暴力。

すでにタランティーのがブラピでリメイクをと考えているらしいが
辞めてほしい!ダメ!

少しネタばれあり。

まず押し花。今時、押し花なんて古いが、いい感じで出され、多少暗めの
押し花が見事にラストへつながるグッズとなる。

写真。何十枚もの写真を新聞から探り当てる気の長い作業。
ある写真の表情とある人物が誰か?誰ではなかった!ことが事件の解決へ。

電話番号。これは刺青女リスベットが見破る。

ある一族、父と娘の話でもある。


ヒロイン、リスベッドはパンク若者風で、スウェーデンでは
普通にいるだろう。
でも背中にある龍の刺青が脱ぐと凄い!
これは日本のやくざさんでも、あまりいないのでは?

龍は、あがるという意味で演技がいい刺青だと読んだ
記憶があるがホント?

そして小さい体だが、強く、心もそれなりにタフ、不安も抱えているが。

天才ハッカーでPCなら何でもこい!IT国、北欧の一面を彼女が
表している。

彼女と組むのは元記者、マル一中年。

「セブン」を連想もした映画で、刑事二人を記者とハッカーにした
コンビ映画でもある。

二人は全く別の世界に生きてきたが、あるメールで繋がり
やがて恋人?のような関係になる。

そのメールを送る時、リスベッドは喫煙しつつ送信クリックを
かなりためらい、やっと押すあたり、うまいな~

こういう経験わかる。

彼女の過去は2部(クレジットラストに速報が出る、待っててね)になるようで
スウェーデンでは09年、2、9、11月に公開されドラマ化も決定してるそう。

日本ではカミングスーンって、いつになるのか?
GWまでにみたいな。

リスベッドは推測だが、たぶん同じような虐待経験を受け、
あの映像の放火犯となり母は病院へ。
彼女も不安定なので保護観察中。

それにしてもあの後見人って何なのか!
福祉が進んでいるスウェーデンで、あんなに悪い男が後見人で野放しとは!
まあ、そこは小説、映画だから、よし。

彼女は部屋で女性といたのでバイなのだろう。
男を嫌う心がみえる。

スウェーデンの国民の三分の一以上が読んだスティーグ・ラーソンの
3部作は日本では6冊、平積みされていた。

02年に書きはじめ04年に完成。
と同時位に心臓の発作で50歳で急逝。
こういう死に方もいい。呪われてるのか(^_^)

4部の草稿はあるが相続問題(パートナーと結婚していなかった)で
出版はできそうもないとパンフに出ていた。

北欧のベニスと呼ばれるスウェーデンには
昔、なき父が仕事で行き木の馬を買ってきてそれが家の居間においてある。

14の島があると出ていたので地図を見たが、この映画の島は架空の島だ。

冒頭のはめられたらしいある事件で
ミカエルは実刑3か月、個室でPCも使用できる
刑務所は、さすが北欧。

この国の物と言えばイケア、元祖携帯ノキア、H&M、そして
アラビア社のマグカップの食器が一瞬映ったか?
ムーミン柄が有名かな?
私も毎朝、使用している。

キャストは全く知らない方。

ガサガサしている日本と比べ、人が少ない国、
東京のけんそう(変換出ず)から離れ魅せられた寒い国の一族ミステリー映画だった。

スウェーデンは行きたい国の1つだが物価が高く言葉も・・
いつかいけることを夢に。

スウェーデン王国。
890万人(東京都より少ない人口)
45万平方キロメートル。

日本は38万の中に1億3千万人。
いかに密度が違うかわかる。

地図を見るとドイツの北、ハンブルグからストックホルムまで
1400キロでかなり北だ。

ノルウェーの首都、オスローと緯度はほぼ同じ。
フィンランドとの間のボスニア湾に島が10個位ありそこの架空の島が舞台だと思う。
湖も多い。

今、思いだしたが、スウェーデンの首相だかの暗殺事件の映画
タイトル忘れ、があった。
何年前か?7、8年位・・
あれはスウェーデン映画・・

という日常を全く忘れられた映画を久々見て満足の土曜日だった。

バレンタインデイ~お花の日

2010-02-17 | 2010年鑑賞新作映画
仕事をお休みにし、月曜日、雨の寒い中、新宿限定でと行った。
少し記憶が薄れているが、いてもいい映画。

ライトコメディ。
オールスターキャスト。

お目当てはブラッドリー・クーパー。

先日「そんな彼なら捨てちゃえば」で見て、
いいな!と思った彼も出ているので選択。

15人の群像劇がラスト、パズルのようにつながるし、それまでの
伏線の張り方もうまい。

2月14日、1日のできごと。

米のバレンタインデイは、男性に贈るではなく、女性からもいいようで、
というかお祭りの日なのだと、これが本当なら、ここまで、こうなの?
と初めて知る14日だ。

余談。
ある女子中学生が、バレンタインデイが誕生日で
「お誕生日でバレンタインデイ。贈り物をもらい、あげるのって微妙」と言っていたが
米では、そういう事だけでなく、お祭りでシングルのパーティなども盛んみたい。

お目当てのブラッドリー君は何と、すっかり老けてしまった
軍の大尉でシングルマザーらしい、J・ロバーツの相手になりそうが
ラスト、ああ~~そうか、だった。
納得。

ジュリアの相手も、そうきたか、という相手。

女性で、一番出ていて、よかったのはベンアフレックの妻でもあり2児の母の
J・ガーナーが、普通にいる綺麗さで、小学校の先生役。
自然でいいな、スタイルもいいし、笑顔が魅力的。

以前、アクション系でベンと共演が元での結婚だっけ?

私生活も、うまくやっていってね。

ジュリアは一番口の大きな女性と思っていたが、負けてないのが
A・ハサウェイ。
彼女は顔立ちのどこも大きいので濃いから余計に感じるのかも。
でも、キュートだったし相手の男性も普通系で好み。

S・マクレーン夫婦が出るが、昔彼女が出た映画
58年「ホットスペル」(知らない)が野外の墓地で上映されていた。

墓地で、ああいう習慣があるの?

そして、A・カッチャーの花屋さん、大繁盛の日でもある。
欧米では、きっとお花が安いのだろう。
気軽に贈れるのかと思う。
おませな小学生男子には、かなりおまけしすぎだから、
14日は大サービスデイでもあるの?

お花の美しい色彩と豪華キャストで、無難娯楽作になっている。

15人の中に2人、ああいう人がいるのも現実で自然だった。

抱擁のかけら~新年初はあたり

2010-02-11 | 2010年鑑賞新作映画
1ヵ月半ぶりくらいで、やっと新年初映画。

初めは他のにが新宿限定でこれにした。

面白かった!
「ライブフレッシュ」はよかったが
このところののアルモドバル映画は、悪くはないが
中途半端で、とてもいい!はなかったが
これは好きなミステリアス系のようなので
思い切って行ったが正解だった。

映画の中の映画でもある。トリュフォーみたいな。

監督、女優の話、男女、母息子の話。
ミステリーもある。

ネタばれも少し書いてしまいそうなので適当にパスしてね。

あの衝突シーンで、え!トヨタやっとリコール、
プリウスの実験シーンみたいと(^_^)

ちょうどニュースになっているので、笑い。

スペイン語が聞こえてると、ああ、ラテンと思い、
原色の色彩は彼らしいしペネロペも細いが濃い顔。

アルモ監督常連が出ている。

母役のアンヘラ・モリーナが、あれほど老けてしまうとは!
メイクとは言えかわいそう。

ここでは父と息子が家族ではメインで、このペネロペの母は
とても弱い存在として登場させている。
娘に頼るだけの母。

癌の父の死亡もさらっと言われるだけで終わり。

2年愛人でいて、愛され父の病院費用などすべて、出してくれた
パトロンに対し彼女の態度、どうなのだろう?

バーグマンの映画が映るが、バーグマンも子供を捨てロッセリーニに
走った自己愛系女性。

ペネロペ役もそうなのだろうか・・

マネイジメント役?の母、ケリーの元愛人は、とても強い母だ。
言わずにひっそり子供を育て上げた。
そばにいるのに言わない潔さ、信念を感じる。

ケリーが持っているDVDには古い名作があがるが
中に先日見たばかりのサークの「心のともしび」が出たのは驚く。

アルモ監督も好きなんだ。

これはメロドラマでもあるので、そうかもしれない。

彼はアップのカットを撮る気がするが、ここでも瞳、ラストは手だ。

瞳は失明でだろうが手は意味あり?失明で手を使う事が増えたからか?

ロングでは逃避行する海辺の二人の抱き合うカットがいい。
それがホテルの部屋に写真にして、はってある。

車いす、失明という障害はブニュエルも連想させた。

結局、あの事故はしかけられたものなのか?
それは観客にゆだねられている。

私は初め、日に6回やった(*_*)という60代かのパトロンを
二人で殺すというヒッチコック的になるのか?
と思ったが違った。

ケリーはそこまで強くなく、なんかはっきりしない男だなと思う。
だって、息子だって事に気がつかないなんて、頭も悪いよ。

多分、パトロン息子がしかけた事故だろうが、ああもうまく失明と死とは!
そこが、この監督の美学だろう。

もう1つは、あの母が殺したのか?とも思ったが
アリバイのために米に~と語るので、それは違うよね。

君の事が1日頭から離れないとうめく(^_^)
富豪の嫉妬から、愛をも消してしまおうなのか・・

多少、謎を残してのエンド。

ラストの5分位の映画の編集シーンはクレジットバックに
入れたりする程度でもよかったのでは・・

ハッピイエンドを知らせ過ぎかも。

海の近くの、キラキラ銀色の奇妙なオブジェが今も
頭に残る。