9時すぎにホテルを出て、長野電鉄、長野駅へ。終点は湯田中。
この電車、よくいえば古く味があるが、
駅も地下で、うらぶれている。でも地方都市なら普通か?
車両は二つあり特急は小田急線ロマンスカーの古いおさがり。
一つは元成田エクスプレスか?
駅の改札前はロビー?で椅子がかなりある。
それも昔の形。エアコンの効きもいまいちで薄暗く、
工事中でトイレは反対側にしかない。
ロビーに野菜など売っていたのは驚きで、
これはこの路線の小布施、須坂駅、新幹線長野駅も同様。
野菜、果物、卵、花、お菓子、手作りグッズ、
例えば女性のポーチ、小バッグ、へアピンなど地域の方の手作りグッズがおいてある。
すべて値は東京より安め。買っている人もいた。
私たちも帰りの長野駅でトマトを買った。
この長野電鉄の料金の高さについては、後日、
須坂で出会ったおじさんが、力説、いろいろ語ってくれたが、
この時は高いとはそれほど感じはしなかったし考えなかった。
小布施まで特急スノーモンキー号で、終点までも特急料金は均一で100円。
合わせて、700円くらいだったか、時間は、25分くらい、すいていた。
電車は須坂までは多いと一時間四本、湯田中へは二本と少ないが、
地方はこれが普通だろう。
仙台の仙石線、米沢、米坂線も同じようだった。
小布施に着き、駅でレンタサイクルを借りる。
駅舎においてあり、係りも駅のおじさん。果物を買う人。
おじさんは、切符などの駅仕事、野菜販売、レンタサイクルまで、
仕事が多いが空いているからできる。
降りた人は、数人でレンタサイクルを借りたのは私たちだけ。
気温はあがってきているが、ヒートアイランド現象はない。
畑、土が多いから気温があがっても、東京より涼しい。
まず北斎が天井画を描いた、古寺、岩松院へ走る。
子供が歴史大好きなので、旅は歴史優先。
久しぶりに地方でレンタサイクルだ。
15年くらい前に、軽井沢を自転車で回った記憶が蘇る。
車も少なく、人もいないので、すいすい走れ、気持ちがいい。
ほぼ平地、道も狭くはない。
茄子、りんご、桃などの樹を見ながら、畑の中を走り岩松院へ。
そう洞宗、北斎、小林一茶ゆかりの寺。
はたけの中にポツンと建っている。案内もほとんどない。
観光客は誰もいない。係りのおばさんが二人、
ガイダンスの音声をいれてくれ、それを聞きつつ座って北斎の天井画を見る。
以前は寝転んで見られたが、画の顔料が落ちるので、今は椅子でとなっている。
静かな木造のお寺、涼しい。
そこでも野菜、果物を売っていた、長野では当たり前光景?
北斎の絵は色彩が艶やかで濃く、イラスト風でもあった。
サイクリングを続ける。人はいない。
空と畑が広がるのみ。
保育園がポツンとある。
このあたりに小布施牛乳の工場があるはずと、みるが案内はない。
どこだろう?ネットで調べていたので、あってはいるが聞く人もいない。
と、畑の中に、もぐるようにおじいさんがいたので、聞いたら、わかった。
一分ほどのところ。
徒歩で行くとネットで見たような建物がある。平屋の小さい工場。
でも人がいない。売ってないのかな~
事務所があったので、入り、牛乳売ってますか、と聞くと、
多分社長の60代らしきおじさんが愛想良く、飲めるよ、
今、とってくるから、椅子で待ってて。
瓶を二本持ってきてくれた。冷たい小さめ瓶の牛乳だった。
味は、自然なもの。のみやすい。
どこからきたの?など聞かれ、東京と言うと、暑いでしょ、
小布施牛乳は戦後すぐ別の場所で創業、
小布施に移ってきたなど、話をしてくれた。
マークがついた瓶が欲しいというと、いいよ、ともらう。
天使のような?意味不明マークがおもしろい。
上の画像、かんばんにあるマークと同じ。
花瓶になる。
再び走り、北斎館へ。
このあたりが小布施唯一の観光地域、まあ人出がある。
混んではいないが。北斎館はモダンな二階建て。
肉筆画もあり、かなりの展示数、のんびりと見る。
お土産物屋も小布施は栗が定番なので、栗お菓子が多い。
レストランまで和食の栗ご飯がほとんど、朝はご飯だったので洋食をと~
一軒、都会っぽい洋食店があり、
行くと並んでいたが、少し待ち、ピザ、パスタを食べた。
お土産物屋に小布施牛乳を売っていた。
紙パックのものはスーパーにもあった。
老舗らしい酒屋もあった。たるがおいてある。
モダンなデザインの日本酒もあった。
狭い範囲だが、小布施少しだけの観光地化。
走っている途中に小さい宿、ペンション風もあったので、
ここに泊まれば、さらにのんびり過ごせるだろう。
何もないが自然はいっぱい。
駅へ向かっている途中で、栗の木を刈っているおじさんが見え、思わず、
あ!栗、といったら、
耳がいいおじさん!
持っていっていいよ、という。
栗の木の房を二つもらう。ホテルで撮ったくりの枝とはさみでわった中の実。
どこから?東京というと、自転車できたの?と(^O^)
ジョークだろうが、駅のレンタサイクルを知らないみたい。
たくさん持っていっていいよ、というが、イガイガなので、そうは持てない。
ケガしない程度の大きさをエコバッグにいれる、
また、きなさいよ、と言われた。
ありがとう。
栗が丘小学校の前を通り小布施駅へ戻る。
自転車を返すとき、駅のおじさんは、超過料金を少しサービスしてくれた。
帰りの電車を待つ観光客が10名くらい、
改札で桃を買ってる人もいた。おじさんが対応する。
電鉄内、レトロな飲み放題電車の広告。
長野行き電車を待ち、長野駅へ戻る。