銀の人魚の海

日々の思いを好きに書いています。映画、海外ドラマ、音楽、本。
スヌーピー、ペコ、NICI、雑貨グッズ画像。

地球が静止する日

2008-12-30 | 2008年鑑賞新作映画
今年はこれが最後、と思うとつまらない映画で幕だった。

51年R・ワイズのオリジナルは2、3年前にDVDで鑑賞。
モノクロSFでよかったな~
タイトルは「地球の静止する日」だったはず。
が、と、の、の違いは・・・?

音楽もB・ハーマンで効果を増していたし
まだ記憶にあるのと、J・コネリーなので見たが、
きっと他の方もダメでクレジットですぐ立った方が多い。

なんか「Xファイル」2話分みたい。(^_^)
でもキアヌファンにはいい。

初めのインドのシーンは何?

少年はウィル・スミスの子供だと知る。

J・コネリーは以前から変わらず、最近新聞に大きく出た。
ネイルは黒。
「ワンスアポン~」の子役から「フェノミナ」~
ここまで普通に出られてる女優はあまりいないかな・・

永遠のこどもたち

2008-12-24 | 2008年鑑賞新作映画
マイ新作ページを見たら感想、2週間以上ぶり。

余り見たい映画、時間もとれず、今日も迷ってこれに。

スペインホラーとの宣伝。

それほど期待してなかったが、それ以下かも(;一_一)

映像、少年役はいいが、ホラーともいえないような
母子愛情映画?

意味不明もあり、それはいいが、スペインといえば
ノリエガが出たタイトル忘作の方がずっと良かった。
これもホラーだった。

母役の方は初主役。

つまらなくはないがDVDでもいい映画か~
でも現実からは離れられるし、G・チャップリンの
しわしわ顔は見られた。

「Xファイル」でも、このようなエピソードを見た。
人形が絡んでいるなども似ていた。

現実を考えると、この夫婦、難病の子がいるのに
何で孤児院を~だったら学校へ入れればいいし、
孤児院なら少人数でも職員が必要でしょう・・

そういう人は誰も出ないから全体が非現実か・・

あの子がいて、夫婦でいくら小さくても孤児院経営なんて
と思ってしまった。

渋谷の宮下公園の前の映画館は
名前が20から変更したようで、カタカナの覚えられない名。
映画館も不況でいろいろなのねと感じる。

年内は、あとファキン監督か?
キアヌは当分やるだろうし・・

新宿ピカデリーは家のポストに割引チラシまで
入れてくれてるサービスぶり。
3月までの平日千円2枚など、バレンタイン千円など
多々です。
その中に元旦、千円もあったけど、あそこは千円ではないのかな?

バンク・ジョブ

2008-12-07 | 2008年鑑賞新作映画
S・バロウズなのと「世界最速のインディアン」の監督
なので見た。

よくできたテンポよい娯楽、実話9割の強奪事件。

一番目についたこと!

J・ステイサムって背が低いこと!

「トランスポーター」などでは、カメラアングルなのか
高そうに、少なくとも低くはなく見えるのに
かなり低そう。
バロウズより低いくらい。

まあ、いいけど。意外だった。

王室のあの写真が実話なら誰が撮影?
英の王室っていろいろありそうだから
多数あるのかもしれない。

日本と違い楽しいね。
ゴシップを提供してるだけでも存在感ある。

闇に閉ざされた皇室とは大違い。

ここでの警察も裏ありで
どの国でも同じだな~

金庫室でシャンペンを飲むのは
やはり素人強盗だよ。
あんなに、のんきにしてたから仲間が死んでしまった。

ステイサム、自営修理工なのに
FBIみたいに強いのには苦笑。

おもしろいが、自宅DVDでもいい佳作かな・・
 

ブラインドネス~見えない視点、視線

2008-11-30 | 2008年鑑賞新作映画
ポルトガル出身だったか?
F・メイレレスという当時知らない監督の
「シティ・オブ・ゴッド」は試写で見た。
あの衝撃は今でも忘れないほど、斬新な映像だった。

「ナイロビの蜂」もレイフということもあり、
「シティ」にはおよばないが、薬の闇社会を切なく描き良かった。

3作目のこれ。
好きな伊勢谷、木村も出る。
M・ラファロもいい。
ガエルも好き。
J・ムーアはこういう系が多い。

アジア人出演なので国別の話かな?は違った。

見えないことの意味。
見えることの意味。

先日、雑感に盲学校のことを書いたが、
しょうがい者になるという見方もあるが、
深読みすればいろいろだろう。

アジア人の彼が初めて感染ということ。
黒人の片眼が見えない?彼が全く見えなくなる。

いつもサングラスをかけていた女性は
盲人になり必要がなくなる。

初め、オレンジのカットがあったので
何か関係があるのかと思っていたが
なかったのはハズレ。

ゾンビ系という評もあるが
それはそれで、そういう見方でいいかもしれない。
映像だとなりがちだと思う。

原作「白の闇」はノーベル賞作家。

だからではないが、日常で当然だと人が感じていることが
ある日突然、全く違うことになった危機感、不安感を
あらわした小説だろう。

寓話ともいえるし、人により見方が違ってもいい。

私は今、聞こえなくなるより、見えなくなる方が
恐怖だ。
歩けなくなること、話せなくなることより
見えない恐怖は一番かもしれない。

食糧をめぐりの当然だがレイプ、強奪など、ちょっとな~と
感じる点もあるが、善悪、心理、人種すべてを絡ませた話だと思う。

ラストのムーア。確か「次は私か・・」みたいなセリフ。
あれは、どういう意味なのだろう。

見えてるムーアが見えなくなり、他が見えるようになるか?
他にも見える人がいるのか・・

その辺り原作を読んでみたい。

帰国子女でもある木村と芸大院卒の伊勢谷の英語はうまかった。

人は、今、健康なら重い病気になれば不安を持つ。
平穏な暮らしが、ある朝、回転する視点を感じる映画だ。

カフカの「変身」とまではいかないが、微シュールさも感じた。


Xファイル・真実を求めて

2008-11-25 | 2008年鑑賞新作映画
「Xファイル」は、初めの頃、見ていたが、ほぼ忘れて
いまい、10年ぶりの映画へと。
先日も書いたが、DVDをシーズン1から借りた。

この映画は、Xファイルだった!(^^)!で
ファン以外は見なくてもいいと思う。

やっぱり、あの音楽で始まると懐かしく
超常現象の世界に引き込まれる。

医学、心理、精神系が好きなので
好みのドラマだ。

今回はアマンダ・ピートが出ていた。
モルダー、スカリーは少し年をとったが
シリーズと変わらずよかった。

今日、またシーズン2の3巻まで6枚借りて帰宅。
180分、字幕見える飛ばし見もしながら
1週間で6本見られるか~

「LOST」も4がレンタル開始だし、
近くのツタヤがまだあればと思ってしまった。涙。

ボーダータウン~権力の闇

2008-11-20 | 2008年鑑賞新作映画
気になっていたが、雑誌の評がとても悪く迷いつついて
もう終わりそうなので見た。

久々のジェニロペ(双子の母になった)は記者、シリアス、社会派物で、
あまりメイクもせず、意外とあっていた。
男性はバンデラス、M・シーンも映画では久々。

監督は「フリーダ」の方。
メキシコ人?雰囲気はとてもよく出ていた。
映画としては普通。

メキシコ、93年から15年間に5千人の貧困層少女が
レイプされ殺人とは!驚き以上の事だが
メキシコでは、どうってことないよ!と
警察も多分わいろをもらい(映画ではでない)見てみない、
適当に事件を処理している現実を考えると
メキシコという国も相当な問題を抱えているなと思う。

バンデラスは撃たれるが、外から車でで、ゴルゴ13でないと
命中しなさそう、はちょっと・・

彼が「火事はしょっちゅう」と言うが、あのシーンで
何故、火事が起こるか理解。

メキシコと言えばまず思うのがG・ガエル君が有名になった
映画祭グランプリ作「アモーレスペロス」。
この映画は都市部で、それほど貧困ではなかったが
メキシコの香りは、この映画同様。

あとブラピとJ・ロバーツの映画、何だっけ?
も途中からはメキシコだったはず。

「アモーレス」ではカトリック信仰が強く出ていたが
ここでも少女はマリア様のネックレスを大事にしている。

こういう信仰心がもっと皆にあれば、こうはならないと思うが
カトリック信者は少ないのだろうか?
原住民宗教のこともでてくるから、さまざまな宗教があるのだろう。

重い話だが雑な展開もあり、女性だけで、一人で
あんなこと~という疑問も持ったが
実話なので知らなかった中米の現実を見られよかった。

米の会社で働く少女たちを見ると、事件もあるが
彼らにとってはここで稼ぐことが生活のため、生きるため
必要なのだとも感じた。


レッドクリフPART1~琴即興の二人の心は~

2008-11-15 | 2008年鑑賞新作映画
映画祭上映ではもちろん行かれずやっと鑑賞。

三国志は知らない。

ただトニーを見られればと。金城君も好きな方。

1800年も昔というと、それだけで現実逃避可能。
208年というだけで夢物語になる。

アクションシーンはウー監督らしくCGを駆使しさすがに
凄いが、一番印象に残ったシーンはトニーと金城の合奏シーン。
琴を弾いてのまるでジャズの即興みたいな
心の中を奏でる、これから戦うことを決意する
トニーの内面がよく出ていた。

音楽と戦いを想うと「戦場のアリア」を連想。

琴以外にも横笛を吹く子供の笛を直すトニーの
繊細な性格を感じ、音楽が結ぶ同盟という気もした。

音楽担当は日本人、岩代太郎だったような・・
ラストの歌もよく、ラストこれから赤壁の~だが
あの音色で、次も早く~となる。

中村獅童も5つ位中国語を話し、なかなか似合っていたし
女優陣も良かった。

鳩もただ飛ぶだけでなく、金城君と彼女(妹)との
語り合いに使われたような(見てから数日たつので?)

とら(変換でない!)と戦うシーンでは
中国の絵にはとらが多いな~と思ったり
生物は鳩ととら。

わらじを編むシーンもよかったので、音楽とわらじで
一瞬、和んだ。

戦闘方法は亀の形など、当時の工夫が見られ
興味をひく。今では考えられないし、核のボタン1つではない戦闘
だから血なまぐさいが、頭脳戦法という感じもある。
敵の裏をかき、いかに生き残るか・・

撮影は6台のカメラを同時に使用。
エキストラの兵士は人民解放軍だったので、
使いやすかった、よくわかっていたと出ていた。

製作費100億、監督も自費で10億だそう。

三国志は65巻ある由緒ある歴史書だそうだが
1800年前のこと、あるフィクションとみていきたい。

次は来年4月。

まぼろしの邪馬台国

2008-11-10 | 2008年鑑賞新作映画
チケットありがとう!
まだ公開間もないのにバルトの小さな(70)とこで。
でも土曜日のせいか、ほぼ満席。

小百合様映画と思ってみれば、竹中さんの例の演技も
またか!だし、ほんとに盲人?卑弥呼CG笑いが凍りつく
ような(*_*)小百合姫姿も、ここまでやれば凄い!
堤監督、御苦労さまといいたい。

小百合さんは20代から60代位までメイクほぼ同じ。
髪も黒。彼女だからこそ通る。

63の彼女が50代の竹中と夫婦。

赤ちゃんがいる、今で言うフリーター的
変人歴史学者と一緒になるけど生活にリアリティもない。
赤ちゃん+少年がいても、なんかのんきで、
夜夫の手伝いしてても元気できれい。

でも、目をつぶってみれば、楽しめるし
歴史の勉強にはなった。

初めの中国はいらないし、バナナの話も何?なぜ?

大石静の脚本と脇役固めはよかったな~

余談。
「ブーリン家」は3時間前で、残席少でびっくり!

「プリキュア5GOGO」の初日。
初めてお宅系?男性集団を見た。
グッズお店に、母娘に混ざり並んでいたり、スタンプ押し
に熱心で談笑していた。
こういう系がアキバにいるの・・・

「007慰めの報酬」のポスターが!
クレイグ君、次もはりきっているね!
女優は知らない。

バルトのトイレに座るドアには「乳がんキャンペーン」
ポスターが!
触診方法詳細、思わず触れてしまう(^_^)

検査なんて、1度もしてないな。

ブーリン家の姉妹

2008-11-05 | 2008年鑑賞新作映画
評判が良いので見た。
歴史ものでも、わかりやすく、これが初映画、TV出身監督
としてはうまいと思う。
娯楽物として見られた。

一番の思いは、人って怖い~凄い~
国、時代が違うとはいえ、ここまでいろいろ策略をたて
従うものがでてしまう、反対できない事情など
人類の歴史の泥まみれさを痛感。

この時代では当然だが、女性は道具だ。
政略結婚と財産確保は常識。
男子を産むことがまず優先されるのは
今の日本と同じ!キャー!

さからえば、どうなるかわからない。
50まで生きられればいい時代の壮絶さだ。

今の貧しい国の食べ物がなくての死ではなく
思想、心での死だ。

16世紀、エリザベス1世の母アン。
彼女がラスト、兄にまで迫るのは苦笑。

あれなら死刑は酷いが、兄へのセクハラ(^_^)
罪になっても仕方がないのではとも。

一番、賢く、強いのはメアリーだったと思う。
一節ではメアリーは姉らしい。
彼女が姉を助けるために、夜、馬で城へ向かうシーンや
陛下に頼むシーンなどを見て、彼女は今でもいる女性
なのだと感じる。

スカーレット・ヨハンソン。
思えば確か「モンタナの風~」で初めて見た。
あの映画でもC・S・トーマスの娘役だったので
ここでは母娘再共演になる。

すっかり人気女優になった。
「ゴーストワールド」でもクリスチーナ・リッチより
彼女が好きだったが、こういう役もなかなかいい。
ただ、口を少し開ける演技は同じだ!(^^)!
デンマークの血が入っているから肌が白い。

アンは聡明だが考えすぎるタイプでポートマンは適役。

「みつばちのささやき」のアナ・トレントが
ヘンリー王の最初の妻役。
調べたら6つ年上で、当時
出産は危険が多いから死産、流産もしかたがないだろう。
アン、同様若くてもよくあることだったと思う。

ヘンリー8世は計6回結婚しているみたい。
メアリーは愛人だったが、7名の女性と寝て
何人男子が生まれたのか。エドワードだけ?
ヘンリーは梅毒だったとも書かれていた。

5回目の妻は30歳も年下!
男子を産むために御苦労さまといいたい。

ここでの男性たちは権力はあるが、本当は
皆、小心者なのだろう。


エドワードが幼くて死に当時から女性も認められていたので
エリザベス1世の誕生になる。
ラスト、小さい頃の遊ぶエリザベス映像を見て
愛子ちゃんを思ってしまう。

こういう問題は、日本ではまだまだタブーだらけで
先は見えない言えないのだなと~
雅子さんは、アンみたいな立場ともいえそう。

だいたい、男女どちらかが生まれる確率は
100人産んでも常に2分の一だから、そこには人の力などない。

メアリーが一緒になった男性役は
「美しすぎる母」のエディ・レッドメイン。
そばかす多いので発見。

宗教を含め歴史の重さ、時代の明暗と同時に
人間の欲望の深さを確認できる話だ。

関連映画は「1000日のアン」「わが命つきるとも」
「クイン・メリー」「レディ・ジェーン」
「ヘンリー8世の私生活」など。




ドイツ映画祭から新作「クラバート+舞台挨拶

2008-11-03 | 2008年鑑賞新作映画
31日(金)17時という平日、ビミョーな時間での
オープニングセレモニー+「クラバート」のチケットを
いただいたので鑑賞。

上映の前に20分の挨拶があったが後記。

「クラバート」はドイツでは有名な児童文学で、
私、子供も読んだので探して見たが
以前本を整理した時に売ってしまった1冊か?

今のところみあたらない。

映画としては普通のでき。
17世紀、青年らが黒魔術男にとらえられる話で、
よくいえば「ハリポタ」ドイツ青年だけ版だ。

CGを駆使しているとあるが、それほど成功してないような
映像が飛んだ感じでみえにくく、
技術的にいまいちなのか~

D・ブリュールがでていたが、主演の青年役がよく
日本なら松ケンみたいなタイプ。
彼が魔術団から逃れようと決意し、皆で団結し夢がかなうラストはいい。

あの黒魔術のボスが何故粉ひきをしているのか?
鴉は黒魔術のシンボルなのか?
説明はないので、多少わかりにくが、ラストに未来があるので
映像は全編暗いが締めはいい。

近くにこの映画の監督と俳優が初めとラスト座っていて、
ラストのカットをデジカメで撮影していた。

ダニエル以外は知らないが、女優はどこかでみたような?
公開はされるか?DVDにはなると思う。

●オープニングの舞台挨拶 新宿バルト9
ドイツ文化センターの方2名。
「今年で第4回のドイツ映画祭をまた東京ででき喜んでいる。
近年、ドイツ作は善き人のためのソナタなど評価の高いものもあり、
多々公開され世界的に認められている。
クラバート、はドイツでは3週間前に公開されすでに
100万人が見ている。

今日上映された、
サンダース監督「シューマン~」は配給会社が関心を示してくれた。

毎年、サイレントを上映し反響を呼んでいる。
今年も2本、ピアノ、バイオリン演奏つきで上映する。」

所長から
「ドイツ大使、大使夫人ようこそ。
この映画祭はドイツの文化を紹介するハイライトの1つで
経済振興にも寄与できたらと思う。配給が決まれば嬉しい。

アジアで成功するには私たちだけでは無理。
多数のパートナーが必要だ。今年はTIFFの1つとしてもらえた。

~そういえばTIFFプログラムにドイツ映画祭も2ページ
紹介されていた~

ドイツの多数の大企業からのスポンサー、ありがとう!
大使館からも大きな協力を得ている。

今年はすべて日本でロケの「HANAMI」(主演は日本の女優)も上映する。」

その他の上映映画の名前と、関係者が舞台に10人くらい上がった。

「クラバート」は監督、製作の女性、出演者であるロバートが
登場した。

監督が「東京に来られてうれしく思う。アジア初公開なので
まずは御覧下さい」

というドイツ映画祭鑑賞でした。

その土曜日、7時58分

2008-10-16 | 2008年鑑賞新作映画
久々のルメットということで見たが、重い話を
わかりやすく映像化し暗いが、なかなかのできだった。

脚本が劇作家の方だそうでセリフもいい。

ネタばれになるので、あまり書けないが
一言でいえば「家族の崩壊」か・・
これはルメットが米の崩壊も意識しているのか?

でもサブプライムの前に撮影しているだろうから
違うかな・・

84歳、「グロリア」後8年ぶり。44作目。
事件をさかのぼり、各人のことを追うので、重なる
映像が多少うるさい感じもあるが、逆に
わかりやすくしあがっている。

F・シーモアはもちろん、あの顔で(^_^)裸体まで披露。
インパクトはあるが、父のA・フィニーの重さの方が
私には強く映った。

「いつも二人で」のあの彼が、こんな役をするまで
健在と思うと嬉しい。
脇で、いくつかの映画に出ているが、
これは、かなりシーンも多く重要な父役だ。

二人の兄弟と父の葛藤。
とくに兄と父が庭で語り、父が涙を流すシーンは
「12人の怒れる~」のリー・J・コップを連想した。

この父は、そんな風に息子を育てたのだろうか。
宝石商という、ややヤクザ的でもありそうな自営業の父。
息子たちは心理的重荷を感じて生きていたのだろうか・・

1つ難をあげれば、強盗ならまず縛り口にガムテープでしょう、
一人だし、それをしないからああなったと。
ちょっと、あの設定は甘い。

ラスト、彼と彼はどうなるのか?
彼女は?

落ち込んでいる日は見ない方がいい。

ルメット作では「12人~」以外では「グループ」
「質屋」「評決」などが残っている。


アイアンマン

2008-10-10 | 2008年鑑賞新作映画
なかなか見る時間がとれず、やっと。
これはダウニー君、グイネス、ジェフ、ハワード
みんな好きなので絶対見るつもりだった。

ピカデリー、金曜、午後、がらがら。

単純だが面白く、キャストの個性が生かされている映画。

ダウニーは何回も薬入院から超ヒーローへの変身。
繊細俳優と思っているが、その感じ、娯楽でもでてる。
これ続編もあるの?
期待。

グイネスとの関係も純愛?で「スパイダーマン」的。
グイネスは「シルビア」などの時同様、メイク、ドレスで
別人のように変身可能女優だと再確認。

ここでも、メイクは同じだがリクルートスーツ
なんでも秘書姿から、ブルーのドレスへの変身ぶりはいい。
二人の母となり、いろいろな役をこなせるようになった。
「セブン」から注目していて、初期作もDVDでは見た。
女性に嫌われる女優だとか・・
でも、私は好きだな~ブロンドも綺麗。

アイアンマンは、どらえもん鉄バージョンみたいで、
私もあのスーツほしい。

初め、ジェフは気がつかず、ピアノ弾くシーンあたりで
あ!そうか出てるんだと。
89年「恋のゆくえ」が懐かしい。
今年59歳。スキンヘッドは初めてかな~

敵をピピピと選択し命中できるのがかっこいい。

ノーベル賞受賞ニュースが続いた。
理系の人たちは、このトニーのように
日夜、こもって実験に励んでいるのね、と。

ラスト、シールドが出て、あれは誰?
どういう展開か、続編が見たい。

20世紀少年

2008-09-29 | 2008年鑑賞新作映画
これは見ようか迷った映画。
子供が高校生の頃、学年で大ブレイクし、
回し読みをしたコミックなので、まず子供が友人と
見ての感触を聞いてと~
どうかな~だったけど、まあ大ヒットコミックなので見、結果よしだった。

48歳、浦沢直樹原作。20代の作でないせいか
大人も楽しめるSF児童文学という風で
見てよかった。
少し前の月刊プレイボーイに彼のインタビューが載った。

予想外に楽しめたが、人物は多いのでパンフで確認。

12カ国で翻訳され2千万部売れた!
凄いコミックだ。

多分95年のオウム、その直前に起こった地震も
意識の中にあったのではないか?
連載中なので、初めからの構想ではなかったかもしれないが
宗教と滅亡がテーマの1つでもあるはずだ。

レトロな70年代が私にも懐かしい。

この映画化は企画、脚本担当の小学館、長崎氏の
力だと書かれている。
「彼のマンガはシュールだ」とも。

子供が持っているのを少し読んだが、
顔がコミックらしくなく人間ぽいところや、
映画では厭世感も感じるなど、幼児向きではない。

感染失血死もハリウッドのSF映画を想わせる。

カット割りなどもコミックと同じが多いらしく
キャストも唐沢以外は似ているらしい。

中村かつおは最後でやっとわかり、藤井ふみやも、あ、そうだ
という発見。
黒木瞳はオウムへ入信する女性みたいな去り方!(^^)!

ラストは万博の?岡本太郎のオブジェみたいなのが・・

原作では万博がもっと描かれているという。
そのあたりがポイントでもあるので、多少不満と子供は言うが
22巻くらいの原作を3部でだから仕方がない。

ハリポタのようにはいかない。

ロケ地には11の大学のキャンパスもあり、
学生という存在を意識したのか。

「ともだち」は誰?について、すでに知っている子供と話す。
映画中にヒントがあるようで、私なりに推理し、話しているうちに
わかった。
パンフのあるページを見ての「~だよ」という夫の一言もきいた。

そうか!それが意味ありだから、よく映ったのだと。
コミックで調べたらそれほどは描かれてないようだ。

2部は来年で3部は1年後くらいになるそう。
多分、最後までみると思う。

ファンは「モンスター」の映画化も期待しているらしい

コッポラの胡蝶の夢

2008-09-22 | 2008年鑑賞新作映画
10年ぶりのコッポラ。
なんで見ようか~はエリアーデ原作だったから。
というわけで彼の幻想小説、ルーマニアロケの
アート映画で「落下の王国」同様、見ないとな~的映画だった。

当然、変わった話。
雷に打たれ奇跡的に助かるティム・ロス。
彼が長生きすること、女とのかかわりなど、
宗教学者でもあったエリアーデの思想が出ている。

映画としては変な映画だが見てよかった。

この原作を選んだコッポラ、彼って前からロマンティストだと
感じている。
商業娯楽作を資金かけてとっても、どこかロマンを
忘れない+哀愁感を持つ監督ではないか?

初期の「雨の中の女」が好き。
「タッカー」もいい。
大作もうまいが、70歳、老年に入り
こういう小品を創りたかった気持が伝わる。

カメオで「レインメーカー」のマットが1シーン。

アルゼンチンの方が音楽担当で、音がよく、
今、コッポラはアルゼンチンで新作を撮影中とのこと。

ルーマニア出身のヒロイン、A・マリア・ララが知的美人で新鮮。
これはエリアーデの「若さなきい若さ」という小説が
原作のようで、鑑賞後、エリアーデの本を探したら1冊出てきた。
もう1冊あったような・・

とりあえず「ムントゥリャサ通りで」からエリアーデを少し。
これは長編小説で代表作だったはず。
彼はルーマニア出身の世界的な宗教学者、作家。
86年に80歳で死去。

91年に買った本だが、この解説には映画の原作の
小説は出ていないので、あまり有名ではない短編かもしれない。

「マイトレイ」というのを読んだ記憶も。

少年期から本狂いで失明を心配するほどの本好き。
29年から3年間、インドへ留学し、ヨガに夢中になるなど、
東洋への関心、哲学者でもあるので映画にもその辺りは出ていた。

今、ふと、最近どこかで賞をとったD・アロノフスキーの
「ファウンテン」を想う。すこ~し近いかも。

エリアーデはルーマニア、イタリア、インド、ルーマニア、パリ、
ロンドン、ルーマニア、パリ、シカゴで死去と
各国を転々としつつ、宗教、哲学者として小説を書いていた。
小説以外の著作は多数。
この原作も短編の1つか~
代表作、15くらいには入っていないので。

雷とともに若さとはという不思議な話。

余談。
見た頃、日本で落雷で失明の裁判の判決が出た。
96年、サッカーの試合で落雷にあい、失明、手足が不自由に~
高校、主催側へ3億円の賠償命令が出たとあった。

この映画では、全くこうはならないところが夢と幻想だ。
これからはコッポラにこういう映画を撮ってほしいな~
と少し思った。

落下の王国

2008-09-16 | 2008年鑑賞新作映画
賛否両論映画でしょう。
ターセム監督の「ザ・セル」は試写で見て、そのCG多様の
色彩に圧倒され女優もジェニロペで、その濃さも
際立ち、こういう映画が創れるんだ!という当時の
記憶をたどりつつ鑑賞。

「セル」より好きだ。もい1度館でみたいほど。
DVDが出たら買いたいなと思う。
D・フィンチャー、S・ジョーンズがサポートしている。

今回はCGを使用せず、多数の世界遺産を背景に
自然なファンタジーに仕上がっていたし、
物語の映画、映画の物語でもあり、児童文学でもあると思った。

お話を聞かせて、とオレンジの木から落ちた少女は
死にたい青年、彼もスタントマンで橋から落ち麻痺?~にせがむ。

退屈な入院生活で少女は物語を聞くことを楽しみに
青年は少女に死の薬を持ってこさせようとするために
物語を語り続ける。
ベッドの上で。

時は1915年、この時代設定もよく冒頭サイレント映画も映る。

ここへ書いても文字ではイメージはかけないが
「FALL」という原題から落下、落下シーンがいくつもあり、
落下して死ぬか?生きるか?
世界各国の遺産(死の意味)を背景に映像美は進む。

異次元世界映画なので私には合っていた。

カメラもアップからロングまで多様。
CGなしでもこれだけできるんだという事を証明してくれた。

万人向きではないが退屈さからでなく心地よい眠りに
誘うような映画で、それは病院のベッドでのできごと、
病院という特殊な背景とも関係している。

当時のナース姿もいいし、病院の古い建物も残る。

ターセムはインド生まれ47歳、NYにわたり多数のCMを撮り
「セル」で映画デビュー。

衣装の石岡瑛子は芸大卒、資生堂勤務後、80年代NYへ。
映画の仕事を手がけるようになる。

青年役もぴったり。ルーマニア人の少女役が太っていて
可愛く、これがギスギスしていたら、イメージが壊れたかな・・

ギプスのせいでいつも手を曲げ宝物の箱を大事に
持つ姿がほぼ全編に。

音楽はあまりかからず静かでよかった。

少女のお話聞きは青年を生き返らせる。

役者は2役が何人かいた。たとえば氷屋と5人の一人など
いつか再見し発見し楽しみたい。
映画を二人で語る、物語を作る映画だ。