銀の人魚の海

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落下の王国

2008-09-16 | 2008年鑑賞新作映画
賛否両論映画でしょう。
ターセム監督の「ザ・セル」は試写で見て、そのCG多様の
色彩に圧倒され女優もジェニロペで、その濃さも
際立ち、こういう映画が創れるんだ!という当時の
記憶をたどりつつ鑑賞。

「セル」より好きだ。もい1度館でみたいほど。
DVDが出たら買いたいなと思う。
D・フィンチャー、S・ジョーンズがサポートしている。

今回はCGを使用せず、多数の世界遺産を背景に
自然なファンタジーに仕上がっていたし、
物語の映画、映画の物語でもあり、児童文学でもあると思った。

お話を聞かせて、とオレンジの木から落ちた少女は
死にたい青年、彼もスタントマンで橋から落ち麻痺?~にせがむ。

退屈な入院生活で少女は物語を聞くことを楽しみに
青年は少女に死の薬を持ってこさせようとするために
物語を語り続ける。
ベッドの上で。

時は1915年、この時代設定もよく冒頭サイレント映画も映る。

ここへ書いても文字ではイメージはかけないが
「FALL」という原題から落下、落下シーンがいくつもあり、
落下して死ぬか?生きるか?
世界各国の遺産(死の意味)を背景に映像美は進む。

異次元世界映画なので私には合っていた。

カメラもアップからロングまで多様。
CGなしでもこれだけできるんだという事を証明してくれた。

万人向きではないが退屈さからでなく心地よい眠りに
誘うような映画で、それは病院のベッドでのできごと、
病院という特殊な背景とも関係している。

当時のナース姿もいいし、病院の古い建物も残る。

ターセムはインド生まれ47歳、NYにわたり多数のCMを撮り
「セル」で映画デビュー。

衣装の石岡瑛子は芸大卒、資生堂勤務後、80年代NYへ。
映画の仕事を手がけるようになる。

青年役もぴったり。ルーマニア人の少女役が太っていて
可愛く、これがギスギスしていたら、イメージが壊れたかな・・

ギプスのせいでいつも手を曲げ宝物の箱を大事に
持つ姿がほぼ全編に。

音楽はあまりかからず静かでよかった。

少女のお話聞きは青年を生き返らせる。

役者は2役が何人かいた。たとえば氷屋と5人の一人など
いつか再見し発見し楽しみたい。
映画を二人で語る、物語を作る映画だ。

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