中国古代・春秋時代の武将であり軍事思想家の孫 武(そん ぶ)は次のような言葉を残しています。
Time spnet on reconnaissance is seldom wasted.
reconnaissanceとは、軍事用語では偵察や予備調査のことを言いますが、私たちの生活に適用して考えてみると、これは「学ぶこと」という意味だと思います。
発音が難しいので、リンクも貼っておきましょう。
http://ejje.weblio.jp/content/reconnaissance
この成句を見つけたのは、マーケティンググルとして有名なフィリップ・コトラーの著書”Market Your Way to Growth: 8 Ways to Win(邦題:コトラー8つの成長戦略 低成長時代に勝ち残る戦略的マーケティング)からです。
軍事の世界から見て、この文章を訳すと
偵察に費やした時間は、ほとんど無駄になっていない。
ということになりますが、これを学生やビジネスマンに当てはめると
勉強に費やした時間は、ほとんど無駄になっていない。
事前調査に費やした時間は、ほとんど無駄になっていない。
ということだと思います。
試験や受験を控えた学生が、勉強をするのは大変重要です。勝負をかけるわけですから。
また、ビジネスにおける事前調査なくしては、リスクが高すぎて危険です。事前調査が成功の鍵を握るといっても、過言ではありません。
なんでも予習、下準備、常に学校、企業、政府が発信するニュースに、アンテナをしっかりはっておくことは、大変重要です。
今週、大学入試に関するニュースに目を向けてみると、現行のセンター試験を廃止し、2020年から新しいテストを導入するというニュースがありました。
“センター試験廃止”大学入試改革案を答申(日本テレビ系(NNN) 12月22日(月)18時22分配信)
また、そこで明らかになったのが、大学入試の英語のテストに、TOEICやTOEFLの成績を活用できる制度を導入するということでした。
TOEICやTOEFLの成績を、大学入試に活用する例はすでに多くの私立大学で見ることが出来ますが、これが今度は2020年以降、国公立大学にも広く普及してくるというのは、画期的だと思います。
また、センター試験も年に数回実施をするという話がありました。
現在6年生よりも年齢が低いおこさんがいる家庭では、このニュースがこれからのお子さんの進路選択にも関わってくると思います。
英語に秀でるお子さん、英語で差が付くことができるお子さんは、早期からTOEICやTOEFL受験を睨んだ英語学習をすることによって、より実践的であり、海外留学にも役に立つ英語力の形成を目指すことが望まれると思います。
私自身は、前職が医療機器メーカーでの研究職でしたが、TOEICスコアアップが査定アップに繋がった経験があります。もちろん、そこには英語圏での企業や研究機関とのやりとりに関する評価があったかと思います。
また、国立及び私立大学で現在TOEICを指導していますが、実際のところ、大学編入試験、大学院入学試験、就職エントリーなどでTOEICがものを言っているという実感もあり、今後はTOEICやTOEFL受験も照準にあわせた英語力を備える必要が高まってくると思います。