中華風冷やしイケメン韓タレ添え★BLOG de Diary

♪中華明星も韓国スターも好きな私の徒然日記♪

「白い恋人たち」第24話(最終回)

2009年08月06日 | 白い恋人たち

以下ネタバレしています。
内容を知りたくない方はスルーしてください。


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で!あれでいいのか?良かったのか?(爆)
確かに 「いくよ、準備はいい?歌うよ。」ってイン・トンが言った時には『またかッ?!』と焦った。
すーっと鼻から息を吸ったとたん、サビからタイトル曲を歌い出した時には確かに爆笑した。
いい歳したおっさんが集まってランの病状についてあれこれイン・トンに意見するシーンには
「おっさん!当事者不在でなに会議しとんねん!」
と、確かに苦笑した。
↑ジーチェンの昔の仲間(リー教授はもちろん、審査委員長のイエン・ジン氏まで)が集まって「ランには手術が必要」だと力説!分っとるわいっ!(笑)

しかし!いいのか?
トンパパの言うように「ランは治ったのだろうか?どうなったのだろうか?」って余韻を残す終わり方で…。
いや!残してないっ!
あれは絶対ダメだったと思う。
それとも!最後の「信じてる」のイン・トンの笑顔で私たちは納得するべきなのか?
白い家の主人としてイントンは、まさに”隠遁(いんとん)生活”を送りました?!ってオチ?!なのか?(爆)
……………………


さっ!ツッコミはこのくらいにして…。(笑)

最終回の今回は、シンとジュンシャンの恋人表明を皮切りに、"都市の肺"の企画をカイファに戻すと言うジュンシャンの言葉に、ペイシャンも笑顔を取り戻し、イントンは妹との初対面。
ジェミーもイェンちゃんにやっと会えて、のっけからめでたしめでたしの大団円ムードが続きます。

妹イェン・トンがトンパパに連れられてこっちに向って来るのを見ているイントンの顔が優しくて素敵っ!!

が、忘れちゃいけない、フー・カイのシーンからムードは一転!
最後にまだこんなに意義ある重要なシーンがのこっていようとは思ってもいなかっただけに、私はフー・カイとボニーの面会シーンに一番泣いてしまいました。


拘置所で「面会だ。」と言われいぶかしげに振り向くフーカイ。
面会室に入ると、ガラスの向こうにいたのはボニーだった。

※ここでエンディング曲のBGMイン!(ここでもう涙ぐみました)

フーカイ「何しに来た?ぶざまな姿を見たかったか。それとも君の罠にハマった俺を笑いに?」

切なそうに、それでいて優しい目でフーカイを見つめるボニー

ボニー「あなたは私が仕組んだと思っているのね?」
フーカイ「違うのか?復讐したかったんだろ。今さら否定はしないよね。」

攻撃的な言い方でも、いままでのようなイヤミや勢いはなく、落ち着いているフーカイ。
ボニー「そうね。あれ程頼んだのに、最後にあなたは私を捨てたわ。…あの時復讐が始まったのかも。」
フーカイ「ランを選ぶ前にすでに罠を仕掛けていたんだな。」
ボニー「そうよ。」

(やりとりする言葉の鋭さとはうらはらに2人の顔が優しげなのが涙を誘う!
ここで場面は面会を終え、逆方向に帰っていく2人のショットに変わる。
泣き崩れそうになりながらも気丈に去って行くボニー、それを見送るフー・カイ。
それに被るボニーの台詞

ボニー「でも、この罠を逃れるチャンスもあったわ。あなたが友情というものを信じていたなら、私やイン・トンにあんな仕打ちはしなかったはず。信じてないから、勝つために手段を選ばなかった。だから審査委員長に根回ししたのよね。…フー・カイ、分ったでしょ?チャンスをあげたのにあなたが友情を大切にしなかったからこの罠にハマったのよ。」
再びガラス越しのショット
ボニー「フー・カイ…愛してるわ。利用されても…捨てられても。愛してるの。」
そっとガラス越しに掌を合わせる2人。
ボニー「愛してるわ。」


これは泣けましたーーーーー!
この2人が最後にこんなに深い繋がりを残すなんて!
しかも最初の頃のちょい役的な登場(笑)をしたボニーが、こんなに重要なポジションを担うとは想像もしていませんでした。
終始、ガラスに映っただけのフー・カイの表情にも深いものがありました。
「あなたが友情というものを信じていたなら、私やイン・トンにあんな仕打ちはしなかったはず。」
この台詞。このドラマで幾度出て来る「信じる」という言葉の重みを感じるボニーのお説教です。
でも、最後にガラスに映ったフー・カイの頬に伝う涙は、紛れもなく真実の愛を見つけた証だと私は信じています。


そしてランは…
具合が悪くなった姿を隠しきれず、何も言わず薬を探してくれるイントンを見て、自分の病状の悪化を知っていた事を悟ります。
翌朝、どうせ死ぬのだから結婚式はやめようと言うランにイントンは笑顔で
だめだ。と言う。
向かい合ってテラスに座る2人。イントンは梨を剥いている。
ラン「トン、結婚式はやめましょう。」
イントン「ダメだ。」
ラン「…私はもうすぐ死ぬのよ、結婚はできない。」
イントン「ダメ。」

この”笑顔でダメダメ攻撃”のイントンに、ドキドキしちゃった不届き者は私だけか?!しかも梨をむきむき…いやん!(爆)
ラン「トン!」
イントン「もう準備はできたんだ。変更できない。…ラン、俺の妻には最高の結婚式をしてやるって決めたんだ。」
ラン「私はもう死ぬの。二度と会えないのよ、結婚してどうするの?」
イントン「すぐに…すぐに普通の健康な奥さんになれるさ。」


イントンはここでランに再度、「入院しよう。もう一度俺たちの夢を信じろ。諦めるな。」と説得します。
ここにも"信じる"を貫く人がいました。
でもランの表情は複雑です。
遠くを見ているような目は、もう何を言っても仕方ないと逆に諦めたためか?それとも本当にイントンの言うように、信じたからか?
受け取り方は人それぞれだと思いますが、私はこの時、ランは諦めるということを諦めたのではないかと思います。
あまり前向きな発想ではないけれど、あの場合、ランを支えているのはイントンの「信じろ」という言葉だけ。
それに全面的にすがるほど希望があるはずもなく、でも、彼が言っているのだからそれに答える事が彼女の愛情なんだと思いました。それがあの力ない微笑みに現れている気がします。

そして迎えた結婚式。


この目の下のクマ!"瀕死の花嫁"という言葉が相応しい。
頭につけた花輪がキリストのいばらのようにも見えました。(爆)
それだけに壮絶な美しさです。
新郎イントンのノーネクタイ&セミフォーマル姿とあいまって、この世でもっとも美しくて最も悲しい、どこか幻想的な結婚式でした。


最後にイントンに抱っこされて家に戻って来たランがイントンにしがみついて、なかなか離れようとしなかった姿でまたまた涙。
これは、もうダメだろうと思うのですが、家に入ったランを見送ってふっとイントンが明るい表情を見せたのがせめてもの救い。


「信じる。」というランの言葉が響き、ふと宙を見るイントン。

…ただ、私はこれが逆に辛かったのですが…
この後のジーチェンの語り通り、結末は誰も分らなくていいのではないかと思っています。
以下、ジーチェンの語りで物語は幕を閉じます。

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そう、信じることは大事だ。
信じたから俺の息子、イントンは都市景観設計で二つの奇跡を起こしたのだ。
だが、息子は建築界から去る。
ただ、白い家の主人であることを望み…。
この3年間、黄浦江(ホワンプージャン)にある伝説が広まった。
白い家の主人が手がけた開発案が三角州にある梨農園を救ったという…。
梨園は残り、その位置はちょうど"都市の肺"の中心だそうだ。
彼はもう一つ古い建築物を残して、梨に青春を捧げた人々の博物館にしたという。
そしてこれはその都市に刻んだ"時空の印"なのだ。
噂では…。いや、これは自分で言おう。
トンの父親、つまり俺は苦労に苦労を重ねて"早生新水"という品種を生み出した。
大きく甘い梨は、その年の果物展で評価された。
それから、白い家の主人は街に行ってある人にあるものを返した。

(ここで、フー・カイがごまかして賭けにした10元をイン・トンが店員に返す)
分るかな。分らない。あなたは?
白い家の2人はどうなっただろうか。再会できただろうか?
女主人の病は治ったのか。
結末を知る人は少ない。
"結末"という言葉本来の意味を知る人も少ないから…。




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最後にトンが女の子にお金を返したシーンを見て、この物語は細部に渡って綿密に計算されたストーリーであったことが分りました。
台湾ドラマでこれだけ良く出来た物語を、私は初めて観た気がします。(加えて日本語字幕のありがたさも…
ホントに面白かった!

というワケで白い恋人たち「白屋之恋」日本語版のレビューはこれにて!
ジェットコースターも無事(?)到着です。(笑)
読んでくださった皆さん、ありがとうございました。
(あれ?3話分残ってるって?…それはまたの機会に!爆)