銀の砂時計

Elegant~美しい旋律に調和する良質な風景・生活空間を求めて

悩む、カメラの露出・・・

2011-09-19 10:00:01 | あきかぜ便り~日記
ニコンD90を使って撮影していて、何となく設定してしまっている露出のことがよく分からないままでいます。何となく撮影している・・・そのような自分にモヤモヤした思いが強くなっていました。

カメラに詳しい友人にアドバイスを求めても、自分の感覚にイマイチしっくりこない説明しか出てきません。確かに友人のアドバイス内容は的確なのかもしれませんが、経験豊富な人は経験値が極めて高い分、基本の内容が意識の奥底に沈んでいて、初心者でも分かるような説明表現にまで浮上してこないように感じました。

そこで、何か良い参考書は無いかな?と探しているとき、良い感じの新刊本を見つけたので、アマゾンで注文してみました。

デジタル露出の極意 (フォトコン別冊) 2011年 10月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
日本写真企画



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本の内容は風景写真を中心に、露出のしくみを丁寧に説明して、露出決定の方法が解説されます。わたし自身が撮影したいテーマの一つが風景ということもあって、たいへん興味深く読むことが出来ました。具体的な見本画像が豊富なところも良いですね。

特に「反射率と測光のしくみ」「露出決定の奥義」は参考になりました。色別反射率の一覧と露出補正の考え方は、次回の撮影にそのまま使えます。初めて購入したデジタル一眼レフを使い始めてまだ数ヶ月しか経過していませんが、液晶モニターの落とし穴で記述されている内容はすでに経験済みで、全部で3点説明している「落とし穴」の原因が分からない初心者には、有り難い説明です。

この本ではどこに重点をおき、どのように露出を決めていくのかを理由を添えて順序立てて説明されており、理解しやすいです。この一連の流れを把握できれば、広く応用もできそうです。

このように本の内容はすぐに役立つものばかりで、「露出」に関するモヤモヤした思いを解決する糸口を与えてくれたともいます。「露出」に悩みを持つ人には参考になる本といえます。


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D90というデジタル一眼レフカメラを使うようになって、写真への興味と同時に、人間の目への認識も改めさせられている感じがします。人間の目も光学機器と似たような固有の特性を内包していること、目に映る何気ない風景も人間の目の特性が反映された映像であると考えると、風景もひと味違って見えます。

これはある意味で、人間の目という器官の素晴らしさを再認識させることでもあると思います。カメラという機械と露出のしくみは、趣味以上の深い思いを与えてくれるようですね。