銀の砂時計

Elegant~美しい旋律に調和する良質な風景・生活空間を求めて

書店競争で「専門書難民」に(T.T)

2008-09-05 11:01:30 | あきかぜ便り~日記
わたしのお気に入りの書店はJR駅前の書店。駅前ということもあり、Suicaが使えるので良く利用しています。
・・・というか、正確には「良く利用していました」と言うべきかも。

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ある日、駅ビルにある書店が改装されて、急激に品物の種類が充実しました。ここに書店間競争が始まりまして、既存の駅前書店も改装。かなりの対抗意識をあらわにしています。現状では、両書店のお客さんの入り具合をみると、互角の勝負と言ったところ。

しかし、既存の駅前書店はきれいになったものの、レイアウト変更がたたって、品数が激減。週刊誌などやベストセラー系は網羅されていますが、「コレは!」といった専門色の強い書籍類が弱くなってしまった印象。もともと専門書系を多く購入するわたしにとって、品数の激減はかなりの痛手です。

駅ビルの書店はどうかといえば、品物の種類が増えたものの、やはり専門書がまだまだ弱いまま。書店間競争が勃発した結果として、専門書系の品揃えが中途半端になってしまいました。

唯一の救いは、2つの書店を回ることで相互に補完しあえるケースが、<多少は>あるということ。また、郊外のショッピングセンターにある書店と合わせれば、ある程度の補完もできますが、まだ充分ではありませんねえ。

書店サイドとしては、きれいなお店&在庫は抱えたくないといった事情があるのかもしれませんが、専門書類が無くなってしまうのは困ったもの。わたしのような属性の人は「専門書難民」と化し、書店を渡り歩くことになってしまうのではないかと心配になります。

「専門書難民」の行き着く場所・・・神保町周辺か、池袋・新宿など山手線沿線のさらに大きな書店へ行くしかなさそうです。あるいはアマゾンかなぁ。


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このような状況のため、書店をグルグル巡回することが増えましたが、駅前書店で購入する回数が、減少傾向にあります。反面、アマゾンで購入することが増えています。先日、今後も増えることを予想して、「Amazonプライム」も登録してしまいました。都心へ本を買いに行くとなると、交通費や時間などのコストがかかりますからねえ。

わたしとしては、
「うわぁ~面白そう!」
「この本、読んでみたい!」
と、実際に手に取ってみて、ワクワクしながら書店で購入したほうが、圧倒的に楽しいのですけど・・・

書店の書棚で実物の本をみて、
「本に出会う楽しみ」
が損なわれてしまったように思います。とても寂しい部分でもありますね。