皿の上には、黄金色に焼けた薄いパンケーキが層をなしている。皆がその山に見とれていると、カフェオレのおかわりと共にテーブルには大きめのピッチャーが置かれた。「これは、何なんだい?」「誠一いわく、『最初の一滴』だ」「メイプルシロップですよ。でもシロップといっても、普通の物じゃない。私が住んでいる町で、その年の最初に作るシロップなんだよ。」(中略)
「……うっまーい!」 佐藤さんの声が耳に届いたけれど、僕は反応できずに皿の中を見つめていた。一体、コレはなんだろう。僕が今までメイプルシロップだと思っていたものとは、あまりにも違う。違いすぎる。まるで、楓の森を吹き抜ける風見たいだ。口の中に広がる、淡い甘さ。それはほとんど後味を残さずに、さらさらとたなびいては消える。そこにふわりとバターの香りが舞い降りて、印象を包み込む。
『青空の卵』 坂木司著 (東京創元社,2002年)
やばい、パンケーキが食べたくなった。
あんまり好きじゃないのに。
トリイのお父さん(誠一)のせいだ
もとい、坂木司のせいだ。
このくだりを読んだ後、突然、舌の上にバターとメイプルシロップが混ざり合った、甘くとろける味が浮かび上がってきた。
何だろう?この味の記憶は?
<ルナ>だ!あそこのワッフルの味なんだ!?
…わかってる。
行っても、こういうメイプルシロップは出てこないって。
でも…、こんなの読んだら…行くよなぁ~
外が雨でも。
それから約40分後、チャリとウォーキングで辿り着いた時、
<ルナ>は月1度の定休日でした。
し~ん
しばし固まった後、<モロゾフ>に直行。
歩く道すがら、<ルナ>と<モロゾフ>のどっちにしようか
迷っていた甲斐があったと言うものです。
そういう訳で、「ワッフルプレート」を注文。
ここのワッフルは食べたことなかったので、保険をかけてセットにしました。
…ん~、掛けてて良かったです。
やっぱり、<モロゾフ>はプリンとチーズケーキがおいしい。
珈琲のお替りも出来るし。
待っている間、チョコのサービスも。
チェリーを選びました。
地下のショップで見たら210円もするチョコでした。ラッキ~!
ウォーキングもできたし、
肝心のメイプルシロップも口にしたし、いいお休みではないですか。
これで変な執着が収まればいいんだけどねぇ~