それからずいぶんと日にちが経過した。山本暎一さんは、主人公を、千年の寿命を持つといわれているカッパ、河童の家族を主人公にすることに決めた。その河童の目で千年という単位の、歴史を語らせることができ、その家族が稲作の歴史をたどることで、稲作の夜明けを表現しようとした。タイトルは「日本誕生」となり、放送は3話の話とすることになった。
キャラクターは、手塚先生の親友、馬場のぼる先生にお願いした。以下確認できているスタッフである。
演出 脚本 山本 暎一
構成 野崎 欣宏
担当制作 下崎 闊
音楽 富田 勲
作画監督 瀬山 義文
声の出演 鈴木 瑞穂
山本暎一さんが出した本には、この時暎一さんは会社を興して、「有限会社理想社プロダクション」を作ったと書いてある。場所も秋津で2階建ての家を借りた。社長には友人がなり、瀬山義文さんも社員となったとも。
しかし、この理想社のことは、知られていない、「日本誕生」のことを書こうと調べたのだが、わからない。友人たちに、聞いても、誰も理想社のことは覚えていないというのだ。
当時山本暎一さんを送っていったのは、新目白通りで下落合方向中落合陸橋をくぐった、すぐ右側のマンションであった、そこで仕事もしていた。
作画はそれこそ、社内外注を使った。何せ、あしたのジョーも、クレオパトラも、書くべきものが、出来ていないので、比較的、定時には帰宅できていた。他社の外注も使って書いてもらっていた。
本来ならすべて外注だから、一人で進行をやるのは無理な話である。
「「やさしいライオン」で出来たのだから、」「君でなければ頼めないのだから、」など、すっかり人の性格を知り尽くしている、プロデューサーの口車に乗せられて、寝る間を惜しみ、デートを重ねながら、せっせと働いていた。
仕上は、民話社なる会社が積極的に売り込みに来て、そこへも出していたが、今までは比較的田舎(失礼郊外)の西にある外注さんに出していたが、民話社は青山通りのど真ん中にあった。まぁ走行距離の伸びること、それまで、持っていた軽自動車のキャロルを、疲れるので、ブルーバードに買え変えたほどであった 。
また、背景に(美術)富田美穂さんという方が居たと思う。山本暎一さんが、その絵を気に入り、千夜一夜の頃連れてきたらしい。
2スタの2階で、その女性が近づいてきて「わたしを、覚えていませんか」ときた。いくら異性を気にし始めた頃とはいえ、手当たり次第に、声をかけているわけもないし、人に言えない悪い事をしてもいない。胸に手を当てても、思い当たる事もない。けげんな顔をしていると「富田美穂です」といった。頭の中のファイルを全速力で、検索する、どこかで聴いたことのある名前、過去にさかのぼる、ず~と、むかし、近所で、お父さんが、NHKで司会をしていた富田さんのお嬢さん、同級生だ、クラスは違っていたが2クラスしかない時代、みんな顔見知りであった。その美穂さんと、卒業以来まったく会っていないのに、虫プロで再開した。それは驚き出会であったが、騒動の幕開けでも会った。
キャラクターは、手塚先生の親友、馬場のぼる先生にお願いした。以下確認できているスタッフである。
演出 脚本 山本 暎一
構成 野崎 欣宏
担当制作 下崎 闊
音楽 富田 勲
作画監督 瀬山 義文
声の出演 鈴木 瑞穂
山本暎一さんが出した本には、この時暎一さんは会社を興して、「有限会社理想社プロダクション」を作ったと書いてある。場所も秋津で2階建ての家を借りた。社長には友人がなり、瀬山義文さんも社員となったとも。
しかし、この理想社のことは、知られていない、「日本誕生」のことを書こうと調べたのだが、わからない。友人たちに、聞いても、誰も理想社のことは覚えていないというのだ。
当時山本暎一さんを送っていったのは、新目白通りで下落合方向中落合陸橋をくぐった、すぐ右側のマンションであった、そこで仕事もしていた。
作画はそれこそ、社内外注を使った。何せ、あしたのジョーも、クレオパトラも、書くべきものが、出来ていないので、比較的、定時には帰宅できていた。他社の外注も使って書いてもらっていた。
本来ならすべて外注だから、一人で進行をやるのは無理な話である。
「「やさしいライオン」で出来たのだから、」「君でなければ頼めないのだから、」など、すっかり人の性格を知り尽くしている、プロデューサーの口車に乗せられて、寝る間を惜しみ、デートを重ねながら、せっせと働いていた。
仕上は、民話社なる会社が積極的に売り込みに来て、そこへも出していたが、今までは比較的田舎(失礼郊外)の西にある外注さんに出していたが、民話社は青山通りのど真ん中にあった。まぁ走行距離の伸びること、それまで、持っていた軽自動車のキャロルを、疲れるので、ブルーバードに買え変えたほどであった 。
また、背景に(美術)富田美穂さんという方が居たと思う。山本暎一さんが、その絵を気に入り、千夜一夜の頃連れてきたらしい。
2スタの2階で、その女性が近づいてきて「わたしを、覚えていませんか」ときた。いくら異性を気にし始めた頃とはいえ、手当たり次第に、声をかけているわけもないし、人に言えない悪い事をしてもいない。胸に手を当てても、思い当たる事もない。けげんな顔をしていると「富田美穂です」といった。頭の中のファイルを全速力で、検索する、どこかで聴いたことのある名前、過去にさかのぼる、ず~と、むかし、近所で、お父さんが、NHKで司会をしていた富田さんのお嬢さん、同級生だ、クラスは違っていたが2クラスしかない時代、みんな顔見知りであった。その美穂さんと、卒業以来まったく会っていないのに、虫プロで再開した。それは驚き出会であったが、騒動の幕開けでも会った。