え、お呼びでない?!

日々の由無し事、時々、自転車ネタ・・・こりゃまた失礼いたしました。

群馬その2

2009年04月29日 | 自転車・トレーニング

日曜日の群馬CSCの続きを少々。

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夜が明けてから再び降り出した雨も午前8時のスタート時には上がったが、周回している最中にまたもやバラバラと降り始め、頭上近くではダダーン!ババーン!と雷が鳴り出した。

森林の中のコースではあるが正直少々怖かった。しかしレースがノーコンテストになる気配は無い。先頭集団からは遅れつつあったが走り続けるしかない。もとより完走狙いであったが。

5周目に入ると、冷たい雨風に手指はかじかみ痛みも伴ってきた。皮膚感覚が麻痺してきてブレーキレバーや変速レバーをまともに操作できない。

登山家がヒマラヤなどで凍傷になるのは、こんな感覚を経ていくのかな。走りながら余計なことを考えたりする。

普通は遅れた者同士の小集団が協力(先頭交代)しあってゴールを目指すが、今回は誰も彼も脚並みが揃わず、すぐバラけてしまう。

6周目に入ると、いよいよ指先の感覚がひどくなりスピードもガクンと落ちてしまった。なんとかこの周をクリアして最終周(7周目)に突入したいと黙々とペダルを踏むが・・・。

心臓やぶりの坂の途中で、後方から迫ってくるイヤらしい音。後ろ押さえのオートバイの音だ。状況からいってもはや観念するしかない。「613番アウト!」と宣告されるまで、さほど時間を必要としなかった。

それからは体中に急速に寒さが襲ってきて、うち震えながらゴールエリアを目指した。まさに凍えた。捨て猫の気持ちとはこういうものか?

自分の車までたどり着いて、ヘルメットを脱ごうとするも指先の感覚がまるで分からず、あご紐に付いてるロックを外せない。こんなこと初めてだ。しばらくしてやってきたO林氏に頼んで外してもらう。情けなや。体がワナワナと震え着替えにも一苦労した。

こともあろうに、ERクラスのレースが終わったとたんに雲が切れ、日が射し始めた。晴れ空の下でレース展開しているBR1クラスの選手達が輝いて見える。

全く、お天道様の気まぐれには恐れ入る。晴れるなら最初から晴れてくれよ。ERのコンディションは最低だった。そんな中、I藤は34位完走。素晴らしい。

その後は水上温泉の日帰り湯で冷え切った体を温め、一路富山(筆者は滋賀)へ向けて、すっかり晴れ上がった群馬県を後にしたのだった。のんびりと景色でも楽しみながらという気分で。

しかーし、現実は甘くなかった!

新潟県のスキー場エリアを抜けしばらくすると次第に雲行きが怪しくなり、北陸自動車道に入ると暴風雨!になってしまった。何てこった。

雨がビシバシとフロントガラスを叩き、轟々と吹き荒れる風に車が左右に振られ非常に気を遣う。安全のためスピードは90キロに落とした。

右手(日本海方向)に目をやると、今にもどこかで竜巻が発生しそうな鉛色の雲が垂れ込めている。

富山県に入るまで延々とそんな状態が続き、風に弄ばれる車の操舵で肩がこった。知らず知らずのうちに緊張もしていたか。

富山市内でI藤氏、M木氏を降ろし、再びの北陸道では、度々襲ってくる睡魔のためSA・PAで3回ほどの仮眠を取りながら気の抜けないドライブを続け、ほうほうの体(てい)で滋賀に舞い戻ったのは、午後8時だった。

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行って帰って約30時間、走行距離1100キロ。おまけにクソ寒いレース。そりゃ疲れますってば。早朝のレースでこれだけの遠征なら、やっぱ会場近くで前泊しなきゃな。

帰りの途中、車の走行距離メーターが「77777(km)」を指した。良いことあれ!と目に焼きつけましたよ。星に願いを、ならぬ、メーターに願いを。

それにしても写真が1枚もないとはどうゆうこっちゃ?! ま、それだけ余裕が無かったということですけど。

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