え、お呼びでない?!

日々の由無し事、時々、自転車ネタ・・・こりゃまた失礼いたしました。

蜃気楼が現れぬうちは

2020年05月21日 | 散歩・小旅行
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春から初夏にかけての季節限定ではあるが、趣味の範囲で目下の最大関心事といえば、東京湾の上位蜃気楼。

その上位蜃気楼をカメラで捕獲すべくチャレンジしているが、なかなか思うようにはいかず難しい。

気象条件の問題が一番ではあるけれど、どっちみち、一体いつ現れるかは全く予想がつかない。何時間でも辛抱し、耐えるしかない。

そんな上位蜃気楼が現れぬうちは、東京湾上を行き交う船舶などを眺めながら時間を過ごすのも一興。

ある日の横須賀沖。

横須賀基地の手前に停泊中の艦船。逆光なので船首横の艦番号が見えぬが、その形からこれはアメリカ海軍のミサイル駆逐艦だ。



浦賀水道を北上し、横須賀港を目指す海上自衛隊の艦船。番号は「179」なので、この3月に就役したばかりの新造イージス護衛艦“まや”だ。船体が汚れておらず、きれいな印象。



こちらは同じく海上自衛隊の練習艦“はたかぜ”。艦番号は「3520」。元はミサイル護衛艦(171)だったが、上の“まや”が就役したことにより、練習艦に種別変更されたそうな。



最後はアメリカ海軍のミサイル巡洋艦“アンティータム”。艦番号は「54」。上の海上自衛隊2艦と列になって浦賀水道に入ってきたから、公海上で一緒に訓練でもしていたのだろうか。

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東京湾の上位蜃気楼を求めて

2020年05月17日 | 蜃気楼
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三月以降、晴れたに日は折を見て東京湾の上位蜃気楼探しに赴いているが、どうにも手強くなかなか現れない。

琵琶湖で観察していた時は、天気予報から出現可能性を概ね読めていたが、そのパターンが東京湾にはまるで当てはまらない。

朝の最低気温、気温の上昇の仕方、風の方向や強さ等々、まるで性質が違うように思える。東京湾を取り巻く地理地形的条件や気象の特徴(特殊性)が影響しているのだろうか。

かかる状況の中、今日も早朝から晴れあがり気温の上昇も見込めたので、昼食後に観測ポイントの馬堀海岸(横須賀市)に行ってみた。

14時20分頃から16時まで観察したが、結論を言うと、横浜方面も房総半島も東京湾アクアブリッジ(東京湾アクアライン)も、上位蜃気楼は現れなかった。

東京湾アクアブリッジの様子。何の変化も見られなかった。


クリックして大きな画像で。


そんな中でも、風の塔(川崎人工島)だけは、本来等間隔の縞模様が、いろいろな形状に刻々と変化した。

風の塔の本来の見え方(実景)。


今日の変化。元画像のサイズのままトリミング。以下同じ。












縞模様が太くなったり細くなったりとユニークに変化してくれたが、どうもこれは上位蜃気楼と言えるような変化ではない。

気温が上昇したことで大気のゆらぎ(陽炎)が発生し、景色が不規則に動いて見えたのだろうか。実際、多方面の景色(物体)がゆらゆらと揺れて見えていたが、風の塔は遠すぎて細かな動きがよく分からないのだ。

この春、富山湾や琵琶湖、伊勢湾や九十九里(千葉)、北海道各方面からは上位蜃気楼出現の報告が届いているが、東京湾からは発信できないでいる。

難題だ。難題だが何とかしたい。いっそ、観察する時間帯を思い切って変えてみるのが良いのかもしれない。


★★蜃気楼に興味を持たれた方は、記事枠外左側の「カテゴリー」から「蜃気楼」を選んでいただくと、過去の蜃気楼関連記事(主に琵琶湖)をまとめてお読みいただけます。ぜひどうぞ。
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ミニチュアな扇状地と河岸段丘

2020年05月13日 | 自然・アウトドア
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浜に流れ出る小さな沢水の流れ。

まるで、ミニチュアな扇状地と河岸段丘の形成過程を見ているかのような。砂の中に混じる黒いのは砂鉄。



扇状地というよりも、三角州のほうがイメージ近いかな。野比海岸にて。

ちなみに今、「対話で学ぶ 江戸東京・横浜の地形(松田磐余 著)」を読書中。

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再び野比海岸へ行ってきた

2020年05月09日 | 自然・アウトドア
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先日、東京湾の今後の潮汐動向を調べたところ、この前後それぞれ一ヶ月程度(都合二ヶ月)の期間の中では、今日の正午過ぎが最大の引き潮になるということを知った。

前回野比海岸(横須賀市)に行った時よりも更に17センチも海面が下がる格好だ。より広範囲の岩礁(地層)が現れることが予想され、興味をひかれた。

行ってみた。

野比海岸の東端、千駄ヶ崎のカーブ付近からの眺めを今回と前回とで比較してみる。撮影画角が違うので分かりづらいが、確かに前回より10~20メートルほど波が遠ざかり、岩礁が大きく広がっていた。

今日(5月9日)。



前回(4月26日)。



そもそもが狭い野比海岸にしては、ごつごつと岩場が広がってなかなか立派な光景である。東京湾越しには房総半島(千葉県)が見え、尾根筋がなだらかに右傾斜している左奥の山は、鋸山(のこぎりやま)だ。



なぜかこの部分だけ平らに浸食されず大きな岩塊のごとく取り残された、筆者の心の中での通称“ゼブラ岩”。ちなみに縞々模様の白っぽい分部は砂岩、黒っぽいところは泥岩である。地滑りの結果、海底で砂岩と泥岩が交互に重なった地層を、地質学の専門用語では“タービダイト”というそうだ。



磯の中から陸方向を見る。凸凹した磯の表面はイソギンチャクだらけだ。申し訳ないが多少は踏みつけながら岩場をウロウロする。



まさにギザギザと洗濯板状に浸食された地層。より激しく波に削られているのはどうやら泥岩のようである。実際、陸に露出している泥岩部分を擦ると柔らかくてポロポロと崩れるが、砂岩部分は固く引き締まって崩れることはない。



磯の先端付近には、なんだか刺身のツマにでもしたら旨そうな海藻がいっぱい根を張っていた。実際のところ、食べられるのだろうか。



そんなことを考えていたら昼飯の時間が近づいてきたので、今日のところはこの辺で撤収とした。

潮汐表によると、明日も午後1時前頃に今日に劣らず大きく潮が引くようだ。天気が悪くなければ、野比海岸以外のどこかへ行くのも良いだろう。

余談だが晩の食卓には、マグロ赤身の切り落としが並んだ。料理屋で出てくるような旨いツマと合わせて食べたいものだ。
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三浦沖の原子力空母ロナルド・レーガン

2020年05月05日 | 散歩・小旅行
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午後、散歩がてら小径車に乗って海岸に出ると、めずらしくも三浦海岸沖には、横須賀を母港とするアメリカ海軍の原子力空母“ロナルド・レーガン”の姿が見えた。



クリックして大きな画像で。


少なくとも5~6キロは離れているので、見た目には決してドでかいというほどではないが、それでも他の船舶に比べればはるかに大きくてよく目立つ。道行く人はみな気がついて、カメラやスマホを向けていた。

横須賀基地に帰還するところなのかなと思い浦賀水道寄りに小径車で移動しながら見ていたが、いつまで経っても船の位置がさっぱり変わらず動かない。理由は分からないが航行中ではなく停泊中なのであった。



クリックして大きな画像で。


しばらく見ていると、単に停泊しているのではなく、その場で右へ左へゆっくりと船体の向きを変えていた。ピボットターンみたいなものである。挙動不審だ(笑)。動作確認なのだろうか。



クリックして大きな画像で。


そうこうしているうちに、横っ腹が見えてきた。どうやら船首を湾口(太平洋側)を向けているので横須賀基地に帰るのではなく、これからどこかへ航海に出かけるところなのだろう。その後もいつ動き出すか分からなかったので、一時間少々見たところで帰宅した。



クリックして大きな画像で。


ところで、帰宅してから画像をパソコンに取り込んで見ていて気づいたのだが、ロナルド・レーガンの船体の向きが変わっても、アンテナやレーダー類(でいいのかな?)が付いているマストは、見かけの形状がほとんど変わらないままである。

船体とマストは別々に動かすことができるのか? マストはある一定方向に向けたまま、船自体はどの方向にも航行できる仕組みになっているのか。それでは車体部分と砲塔部分を別々に動かせる戦車みたいではないか。

筆者が見当違い、または錯覚を起こしているのだろうか。そんなはずはないと思うが、どうにも気になる。そのうち田浦まで行って、海上自衛隊の人にでも聴いてみようか。
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野比海岸付近の地層を見に行ったら - その4

2020年05月03日 | 自然・アウトドア
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野比海岸(横須賀市)に露頭している、“三浦層群逗子層”と呼ばれる縞模様の地層帯。

様々な断層(亀裂、ひび割れ)と共に面白かったのは、層の合間に散見されるクネクネとした波状の模様だ。これがまたユニークで興味深い。

こちらのクネクネが大きくて非常に分かり易いだろう。



アップで見る。これは“スランプ褶曲(しゅうきょく)”といって、海底に堆積していた未固結の柔らかい層が地滑りでずり落ちた結果、波を打った様になるのだそうだ。



従ってスランプ褶曲は層の一部分だけの変形(その上下の層は平ら)なのであり、一方、ある纏まった地層全体が地殻変動によるゆっくりとした力を受けて大きく曲がるのが、“褶曲”である。

以下は、野比海岸で見つけたスランプ褶曲あれこれだ。なおこの付近においては、褶曲は見当たらなかった。もしかしたら背後の山の中に隠れているのかもしれない。











下画像もスランプ褶曲のうちなのだろうが、まるで目玉焼きを二つ並べたような姿で、まさに偶然の面白さを感じる。



以上、野比海岸で見られる地層をシロウト目線で4回に分けて紹介してみた。

正直、いずれ大地震を起こすであろう北武断層がこの地に走っているのは知っていたが、海岸に露頭した地層にはほとんど気に留めていなかった。

こうしてつぶさに観察してみて、たいして広くもない露頭帯であっても層の中にはさまざまな現象・痕跡が見つかるものだなあと、人間の一生とは比べ物にならない地球の時間感覚と営みにすっかり感心してしまった。

数年前に行ったことのある城ケ島などは、島全体が大規模な地層の塊なので、野比海岸より遥かに貴重で珍しい現象が見られたはずだが、その時は目に入る景色を単純に「凄いなー」と眺めつつ海岸線を歩いただけだった、今思うと実にもったいないことをしたものだと思う。

近々、城ケ島とその周辺を再度訪問して、よくよく地殻変動の痕跡を見てこようと強く思う筆者なのであった。
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