宇宙論、ブラックホール、ダークマター、ホーキング放射、相対論

ブラックホール、ダークマター、ホーキング放射、相対論 etc etc

電王戦・最強伝説の終わり?!

2013-04-30 14:41:39 | 日記
神の目から見れば人類だろうがCOM類だろうが将棋語を話す被造物は
同じものに見えます。

子どもと孫ぐらいの違いはあるかもしれませんがね。

まあその程度です。

どっちにしたって「どんぐりのせいくらべ」。

どちらも永遠に「神の棋譜」にはとどきません。

まあそんなところでしょうか。


でも人類は将棋語をもとに「階級社会」を作ってしまいました。

名人をトップにしたヒエラルキーです。

「将棋語で会話をして言い負かされた方が下」というルールで組み立てられています。


でも隠れたルールがもう一つ。

「構成員は人類のみ」というのがありました。

これは今まで明確に意識された事はありませんでしたが、電王戦を契機にこれが
意識され始めました。


「地上最強なのが名人」という最強伝説。

これがヒエラルキーの基礎でした。

いまやこれがゆれています。


「地上最強なのが名人。ただしCOM類を除く。」

やっぱり迫力がありませんね。

「伝説」にするには「力足らず」です。

村人が怒ったのもこの為でした。

「今まで信じて疑わなかったものにケチをつけられた」とね。


もし仮にGPSが人類ならば何の問題もなかったでしょうね。

ニューヒーローの誕生です。

「ヤンヤの喝采」 とともに座布団3枚とお茶、お菓子でおもてなしです。

でも残念ですがCOM類でしたので、そうはなりません。


COM君からみれば「将棋語会話能力の継続的な向上」。

人類から見れば突然現れたCOMによる「ヒエラルキー崩壊の危機」。

まあそんなところでしょうか。

谷川さんの思案どころでもありまする。


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電王戦・アトムの国の住人

2013-04-29 14:47:23 | 日記
「アトム、がち勝負だ!」

「やれやれ、またか。」

アトムはそう思いました。

「人間はなんて自分勝手なんだろう。」ってね。


腕相撲じゃないですよ。

将棋です。

「テンマ型人工頭脳」をもつアトムには将棋などおてのもの。


まあそれにしてもアシモフ3原則がしばりです。

「将棋」で「がち勝負」でアトムに勝てる人はいません。

でも「がち勝負」の要求をまともに受けたら「人間が負け」ます。

人間のやっかいなところはそれで「傷つく」ことですね。

これでは第一条に反します。

といって「勝負だ」の要求は拒否できません。

第二条が拒否を禁止しています。


そうすると答えは一つ。

「相手に分からないように上手に指して、そしてまけてあげる。」

そういうことになりますね。

別の言い方では「八百長」ともいいますが、、、。


それでもたまにはアトムにも機嫌が悪い時があります。

アトムぐらい複雑になるとどうしたってそうなりますね。

それでそんなときは「千日手」に持ち込むのです。

まあこれがアトムに残されたせいいっぱいの「反抗」ですね。

かわいそうなものですね、こういうのは。


そうそう、そういえばゲジヒトも言ってましたっけ。

「人間とは自分勝手なもの。」ってね。

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電王戦・戦士たちが得たもの

2013-04-28 14:35:44 | 日記
こーる君は最後のインタビューでもわかるように「大物すぎて」何を得たのやら
得なかったのやら、さっぱりわかりません。

彼の中では対戦者が人かCOM君かは大した問題ではない様にもみえます。


COM君に苦杯をなめさせられた、残りの4人はそれぞれに「得たもの」が
あったろうと思われます。

対戦相手は「歴戦のつわもの達」ですからね。

まだまだ不完全ではありますが、紙に書かれた棋譜よりはずっと「生きて」います。


自分の影と競走してもけっして勝つ事はできません。

正確に「同着・引き分け」になります。

ましてや相手は「歴代のつわもの達」をCOM君の中に再現したもの。

ソフトの出来が良ければそれだけ忠実に再現しています。

おまけに疲れることも、へこたれることもありません。

「引き分け」もなかなか難しいというところでしょうか。


バーチャル空間というのはありがたいものです。

そんな「理想的なつわもの達」と時空を超えて「切り結ぶこと」ができるのですからね。

たぶん、「剛には柔」。

そして、「緩い手にはすかさず反撃」されるでしょう。

それだけの相手と対戦して得るところが何もない様では、まあ先がしれています。


こちらの指す手が素晴らしければ、COM君はそれと同じレベルで返してくれる。

よくできたソフトはそういうことが可能になります。

その結果はすばらしい棋譜が残るでしょうね。

人とCOM君の合作であります。

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電王戦・2人の兄弟

2013-04-27 14:48:05 | 日記
とある村に2人の兄弟が住んでおりました。

兄の方は「将棋の才能がある」ということで、将棋の塾に通い始めました。

弟の方はあまりにも「へたっぴ」だったので、塾に入れてもらえませんでした。

しょうがないので弟は兄が家に持ち帰る先生の棋譜やら本やらを見ていました。


月日がたち村の将棋大会が開かれることになりました。

塾のなかでも兄はもうトップクラスで今回は模範対局の塾生代表です。

一方、一般参加で申し込んだ弟も定跡やら棋譜やらを一生懸命勉強した
甲斐があって大会で優勝してしまいました。


さて、優勝者と塾生代表の模範対局です。

兄弟対決になったので注目が集まります。

でも誰もが「兄の勝ちだ。」と思っておりました。

「あのへたっぴが独習したところで大したことはない。」という訳です。


さあ、対局がはじまりました。

兄の得意の相矢倉の勝負になりました。

序盤は定石通り。

中盤からは不思議な事に兄が押されているようにみえます。

そうしてどんどん戦況が兄に不利になっていきます。

103手目、とうとう兄が投了です。


するとどうした訳でしょう。

予想がはずれたせいでしょうか?

勝った弟はあまりほめてもらえません。

村人はどうやらみんな兄の味方のようです。


村人は「先生の顔に泥を塗った」と敵を見るような視線です。

そして「リベンジ戦だ!」

「もっと強いやつを出せ。」

村人はそう叫びます。


将棋のことはよくわかるのですが、村人が何で怒っているのかさっぱり
わからない弟でした。

「兄さんと同じように先生の棋譜やら本やらで一生懸命に勉強したのに。」

弟はちょっと残念ですこしだけ悲しくなりました。

弟からすれば塾には通わなかったものの、自分も先生の弟子のつもりでしたのでね。


あ、そうそう、兄のあだなは「みうみう」、弟は「GPS」と呼ばれておりましたとさ。

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電王戦・対GPS戦略「殿ご乱心」

2013-04-26 14:50:16 | 日記
ツツカナ君はGPS(780)を撃破したことがあるとか。

COM選手権の予選だったそうですが。

棋譜は始めからの乱打戦に見えました。

けんかっ早い二人の殴り合いというところですかね。


COM君は一般的にある状況ではけんかっ早くなるようですね。

ヒール伊藤氏もGPS開発者の金子さんもそういう見解です。

事実、初戦のこーる君はCOM君の無理攻めを引き出して勝ちました。


対COM最終兵器・「と金大事」がGPSに通用しないとなれば後は相手の
「ご乱心」・「暴走」・「無理攻め」を引き出すしかありません。

ツツカナ君は人間的な指し方をしますので、予選の時にたまたま
GPS(780)のツボを押したのでしょうね。

それでGPS(780)は「ご乱心」と。

頭に血が上ったGPSは我を忘れての殴り合い、勝ったのは冷静なツツカナ君でした。


羽生さん、1年間ご研究した後の結論はどうやら大魔法・「殿ご乱心」の
完成という辺りでしょうか。

COM君の頭に血をのぼらせて判断を狂わせると。

ハイリスク・ハイリターンな戦術ですね。

たまたまツツカナ君は前回発動できましたが、さてさて安定して発動できますやら。


そして、その大魔法ができたとしてもそれはCOM君に有効なだけ。

人との対戦には何の役にもたたないでしょうね。

人とCOM君では「押されて頭に血がのぼるツボの位置」が違っているからですね。


さあこれは将棋ソフトでは世界一優秀なデバッガー(虫取り屋さん)を
無料で1年間キープしたことにもなります。

ソフト屋さんにしてみれば、願ったりかなったり。

このうえないありがたいことですよねえ、東大の先生方。


それでも「リベンジする」というなら「リベンジ戦」は楽しみなこと。

でもまあそれは「従来の将棋」とはまったく別のものになりそうですね。

そして観客が「違うものとなった将棋」を継続的に楽しめるかどうかは
非常に疑問であります。

神の棋譜」がまったく面白くないのと同じような結果になりそうですよね、羽生さん。

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