宇宙論、ブラックホール、ダークマター、ホーキング放射、相対論

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電王戦・超精密攻撃

2013-04-24 14:20:29 | 日記
GPSの評価関数を読んでいくと「なんとまあ精密な読みか」と感嘆させられます。

でもニコ生のコメントで流れていましたが「評価関数の2ケタ差などは誤差範囲だ」
でしたかね。

人間の感覚にとってはそうなのでしょうね。


でもGPSはそうは考えていません。

「1点でも高ければそちらの手を指す」。

そう考えています。


評価関数の質が悪い内はこの戦略はあまり効果を発揮しませんでした。

ボナンザ出現前までですね。

ボナンザは機械学習を導入して、評価関数のパラメータ調整を多量の
棋譜データで自働的に・機械的に行えるようにしました。(保木さんの仕事)

これ以降、「まともな評価関数」が使えるようになります。


この仕事は「棋士が残した勝ちパターン」のエッセンスを「評価関数に転写する」
とも言えます。

PCは1台でもその中には「歴代の棋士たち」がいるようなものですね。

これはなかなか現役の棋士たちにとっては「手ごわい相手」になります。


まるで自分の影と戦うようなものです。

「コンピュータはまるで鏡のようだ。」といった棋士の印象もこのあたりでしょうか。


そうやって「使い物になる評価関数」を手に入れた上に670台連結の力技で
水平線を広げる。

うわさでは30手先まで読んでいるとか、、、。

これがGPS(670)の正体です。


今回は手を急ぐこともありませんでした。

まるでじっくりと「最善手を指しながら、相手のミスを待つ」かのごとくです。

でも相手の手が緩ければそこはすかさず叩きます。


こうやって「少しずつ」ですが相手を土俵際に追い込んでいきます。

「少しずつ」すぎて人間にはそれが感知できません。

認識できる限界を超えているのですね。


こんなことが可能になったのも「まともに働く評価関数」ができたからです。

そしてこれを手にしたCOM君は「超精密攻撃」をしかけてきます。

今回の「みうみう対GPS戦」はまさにそんな戦いだったように見えますね。


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