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電王戦・第三回はあるのか?

2013-04-25 14:33:38 | 日記
第二回はとても注目を集めましたね。

人々の間では「プロには及ばない。」、「ましてやA級棋士にはとてもとても」
というのが常識だったと思います。

その思い込みがあればこそのここまでの盛り上がりですね。


でも、GPS(670)の力を見せつけられた今、もはやだれもそんな幻想は
持てなくなりました。

唯一の希望がほかのA級棋士やタイトルホルダーです。


でも第三回は運よく勝てたとしてもそれも時間の問題だけで、将来の
負けは見えています。

そんな希望のもてないガチバトル・イベントは本当に楽しいのでしょうか?

第二回の興奮が冷めるとともに、なにやらやっぱり違うような気がしてきました。


「いっそのことクラスタ禁止にしましょうか?」

それではどうも迫力がありません。

GPS(670)を見てしまったあとではクラスタ禁止はないでしょう。


「じゃあ当面台数制限でどう?」

まあとりあえずはそれでいいかもしれません。

あるいはそれしかないのかもしれませんね。


それで十分に楽しめるイベントを組み立てるのでしょうね。

それとも人類が決定的に負ける姿を見ないと納得できませんか?

それはもう「自虐趣味」とおなじで「悪趣味の領域」です。


伝説の「第二回電王戦」。

それでいいと思います。


PS

GPS(670)のスペック

公称毎秒2.7億局面を読むー>思考時間3分だと486億局面のよみ。

これだけのパワーをもって次の一手を決める。


例・第54手番(後手GPS)

手番 棋譜 評価関数(Human側)
54 -8272HI  -89   戦況が動いたのはこのあたりか
次の手は5つの手筋に分かれます。(メインが4つ。サブが1つ。)

メインの4つの手筋は5手先では218筋にまで分かれます。


そして探索木としては表示されてはいませんがGPS(670)はどうやら
8~9手先まで読んでいる模様です。

それではこの調子で9手先までいくといくつまで分かれるでしょうか?

218筋が11882筋にまで分かれます。

で、GPSはそれを全部評価して次の手となる5つの手の中から
最善の1つを選んでいます。


こんなことを自分の手番になるごとに毎回やっているのです。

人間わざではとてもこんなことはできません。

ばけものといわれるゆえんであります。


参考までに・・・・第54手のプロによる解説はこちら。

追補

公称スペックからいくと計算能力がかなり余っているように見えます。

ということは、探索木に記録されているのはすでに絞り込みが終わった
段階のものということになりますね。

読んだけれども記録・公開されてないのは98%以上になりそうです。

これが「全探索(すべての可能性を読む)は力技」といわれる
ゆえんでありますね。


そうしてその姿は意識下で大量の情報処理を行っている我々人類の
姿となぜか重なるのであります。

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