ヒール伊藤氏の言うようにソフトの実力、よくわかりました。
第三回電王戦は格闘技の伝統に従って体重別としましょう。
「コンピュータ側の合計重量は対戦者の体重を超えてはならない」とね。
重量オーバー分は持ち時間の削減としましょう。
これでフェアというものです。
ポナンザ君は確か10連結。
重量オーバーしてるかもしれません。
プエラ君はヒール伊藤氏の自作4連結。
このあたりが限界かも。
GPS将棋くんは東大内コンピュータ788台連結。
これはあきらかに重量オーバーで失格ですね、第三回では。
第二回は無差別級でしたが、やっぱりこれでは人間側に不利です。
788台も連結を許すのは無茶ですよね。
下世話な言葉では「卑怯」といいます。
武蔵でさえたしか50人相手でしたものねえ。
さて、本題です。
ツツカナ君、標準仕様のノートPC1台での戦でした。
これは結構衝撃的です。
我々庶民がヤマダ電機で店員さん相手に値切りながら買うノートPCで
ツツカナ君が動いてしまう。
それでそれが多分人間が勝つと予想されていたプロ5段を破る。
うーん、すごいですね。
化け物マシンにのっかったボンクラソフトに敗れたのとは訳がちがいます。
ターボと筋肉増強剤と、そうあとはご法度のドーピングのかたまりで
練り上げたような788台連結。
人間相手としては少々見苦しいものがありますね。
でも本当に恐ろしいのはここからです。
羽生さんレベルのツツカナくんが登場します。
ヤマダ電機で売っている在庫バーゲン10万円のノートPCで動きます。
そして名人戦でリアルタイムで「羽生さんの今の手は最善手ではない。」と
2CHに投稿が始まります。
さてその次は、ゲームボーイやらPSPやらの将棋ゲームで人類のだれも
コンピュータに勝利することができなくなります。
2万円のゲーム機と5千円のソフトにですよ。
そんな状況になったら誰が名人戦みるのでしょうかねえ、羽生さん。
「コンピュータに(人間が)敗れても何も変わらない。」とご発言の様ですが。
技術まっしぐらのヒール伊藤氏も同様のご発言です。
「コンピュータに負けても大したことありませんよ、本当に。」だそうです。
「何もかわりません。」とのことです。
でも世間ではそうは受け取っていません。
こういう時の世間の目は2人の専門家よりは明らかに本質を見ています。
「これで将棋は生き残れるのか?」とね。
そうですよねえ、将棋連盟さん。
PS:とはいえ藤井君の登場で「まだまだ将棋は生き残っている」様ですねえ、羽生さん。
ご同慶の至りであります。
しかしながら羽生さん曰く「評価値が出るのは(戦っている2人にしてみれば)残酷なものです」とか。
・・・ということは「人々は残酷なショーを見るのが好き」という事になりますか。