14年ぶりに、義父のお部屋を整理した。
14年も、なにもしないでおいてあったこともすごいけど、
やっと、義母が整理すると言い出したので、
手伝うことにした。
いろんな物がでてきた。
もしかして、お宝があるかも・・・
今なら、金が高く売れるし、
なんて、よこしまな気持ちとはうらはらに、
何にもでてこず・・・
開かない金庫も、やっとの思いで開けてみると、
中は空っぽだった。
ただ、パンドラの箱があった。見つけてはいけないものだった。
それは、ふつうの茶封筒に、じいちゃんの端整な文字で
遠慮がちにマル秘と書いてあった。
無造作に、本棚の中にしまってあったので、
私は、すっかりその文字を見落とし、不覚にも、燃えるゴミに分別。
多くのわけのわかんない書類や本たちと、
一緒にそのパンドラ封筒はうもれた。
その時、すでに完全に疲れきっていた義母、
いすにどっかり座ったまま、動かぬ地蔵になっていたはずだったのに・・・
たくさんのゴミの山から、小さく書かれたマル秘の文字だけが、
なぜか、なぜか、80歳の目には、光って見えた。
普通の人には、たぶん見えないものなのかもしれない。
そして、それは、決して、義母の目に、いれてはいけない物だった。
義母は一言「燃やしてやる」と...嫉妬の炎...
お部屋のすみの方に、じいちゃんが天国から、あわてて下りてきた気配がした。
「だめだよ、それ見ちゃ」と、言っている気がした。
でも、もう、昔の話だ。
じいちゃんは、きっともてたんだ。
この記事をUPするか、迷ったけど・・・
PS、やっちゃんへ
おばあちゃんには、マル秘だよ。
14年も、なにもしないでおいてあったこともすごいけど、
やっと、義母が整理すると言い出したので、
手伝うことにした。
いろんな物がでてきた。
もしかして、お宝があるかも・・・
今なら、金が高く売れるし、
なんて、よこしまな気持ちとはうらはらに、
何にもでてこず・・・
開かない金庫も、やっとの思いで開けてみると、
中は空っぽだった。
ただ、パンドラの箱があった。見つけてはいけないものだった。
それは、ふつうの茶封筒に、じいちゃんの端整な文字で
遠慮がちにマル秘と書いてあった。
無造作に、本棚の中にしまってあったので、
私は、すっかりその文字を見落とし、不覚にも、燃えるゴミに分別。
多くのわけのわかんない書類や本たちと、
一緒にそのパンドラ封筒はうもれた。
その時、すでに完全に疲れきっていた義母、
いすにどっかり座ったまま、動かぬ地蔵になっていたはずだったのに・・・
たくさんのゴミの山から、小さく書かれたマル秘の文字だけが、
なぜか、なぜか、80歳の目には、光って見えた。
普通の人には、たぶん見えないものなのかもしれない。
そして、それは、決して、義母の目に、いれてはいけない物だった。
義母は一言「燃やしてやる」と...嫉妬の炎...
お部屋のすみの方に、じいちゃんが天国から、あわてて下りてきた気配がした。
「だめだよ、それ見ちゃ」と、言っている気がした。
でも、もう、昔の話だ。
じいちゃんは、きっともてたんだ。
この記事をUPするか、迷ったけど・・・
PS、やっちゃんへ
おばあちゃんには、マル秘だよ。