抽象的な話が続いているので、もう少し具体的な話ができないかということで、私が今までの英語学習の中で使ってきて特に影響を受けた本、思い出に残っている本を紹介していこうと思います。高校時代編、TOEIC初心者時代編、TOEIC上級者時代編、の3回くらいの時期に分けて紹介します。何かの参考になれば。
もちろん今回紹介する物以外にも膨大な数の本をこなしていますし、今回書かなかった物の中にも印象に残っているものはあるのですが、全部は書ききれないので一部厳選です。なお、単語帳や文法書については昔の記事にも少し書きましたが、今回はそこに書かなかった物を載せていきます。いい年したオッサンが使っていた物なので絶版になっている本もあります。ご容赦下さい(なお、紹介する本は、絶版本でも中古品を手に入れるなどして全て現在所有しているものです)。
では、今回は、古くて参考にならないかも知れませんが、高校生の頃に使っていた物を紹介します。
(1)「英語構文80の演習」高梨健吉、美誠社
美誠社です。学校で副読本としてよく使われますよね。私も学校で配られたものを使っていました。当時の教師が月一くらいでテストを課してきたので使っていました。最近ネットを見ていてこの本の存在を思い出し、懐かしさのあまり購入してしまいました。もう絶版でしょうね。学校の先生が好きそうなお堅いノリの本ですが、いい本だと思います。いわゆる”構文”の教科書的な説明がさらっと書いてあって、練習用の英文が数題あるという構成。基礎中の基礎を整理するにはこういうシンプルな奴を確実に潰してしまうのが第一歩でしょう。似たような本は今でも沢山あると思います。
(2)「試験にでる英単語」「試験にでる英文法」森一郎、青春出版社
はい、知る人ぞ知る「でる単」です。私はシケ単と読んでいましたが、どうも西日本ではシケ単と呼ばれていたようですね。我々世代の受験生時代の定番単語帳といえばこれです。出る単の方は近年CD付きの物が再版されたようですが、もうそれも絶版なのでしょうか。英文法の方は、いわゆる知識問題の”盲点”みたいなものを列挙したもので、細かい練習問題も大量にあり、レベルも高く結構使えるものでした。当時、文法の方は全部潰すことはできませんでしたが、シケ単の方は完全に覚えきりましたね。
(3)「英文法頻出問題演習」伊藤和夫、駿台受験叢書
今でも分冊になって存在するようなのでご存知の方も多いでしょう。我々は「英頻」と呼んでいましたが、桐原書店の「英語頻出問題総演習」も”英頻”と言われるそうで、ややこしいですね。受験生当時、通読はしたと思いますが、完全に覚え切るまで使い倒すことはできなかったと思います。今となっては優れた文法問題集が沢山ありますが、私の受験生当時は数少ない実践的なハイレベル文法問題集という位置づけで、意欲的な奴らはみんなやってましたね。なんと、当時”歌うヘッドライト”を聞きながら受験勉強していた頃に使っていた実物そのままが手元にあります(1987年増補改訂版)。なので、駿台受験”叢書”と書きました。今は”駿台文庫”でしょ。”叢書”の方は表紙に四角、丸、三角の線が書かれたデザインの奴です。中高年の方は分かるでしょう。参考書のデザインはこういう硬派なのが好きです。
(4)「全解 英語構文」山口俊治、語学春秋社
山口俊治と言えば、同じ語学春秋社の実況中継シリーズの文法書が有名ですが、この本は知らない人が多いかもしれません。もう絶版だと思います。同じ著者の本に「英語構文全解説」というのがあって、それは今でも本屋に並んでいますが、どうもこの本とは別物のようですね(今までずっと同じものだと思っていた)。私が持っているのはハードカバーで黄緑色のカバーに”ESS”という文字が大きく書かれているものです。なんと、こちらも歌うヘッドライトを聞きながら(もういいってww)当時使用していた実物を今でも所有しています(昭和61年初版)。他の教科の本は全部捨ててしまったのですが、英語の本は何故か当時使っていたものがそのまま何冊か残っています。とても分厚い本なので隅々まで精読するようなことはできませんでした。辞書のように使っていたと思います。とても詳しい本で役に立っていたと思います。
(5)「段階式英作文のトレーニング」増進会指導部
高校生当時Z会はやってませんでしたが、増進会出版の本で欲しい物を何冊か郵送で購入したことがあり、そのうちの1つです。Z会の英作文のトレーニングは今でも分冊になって存在していますが、それの元祖本だと思います。黄色い表紙の本。最初に269個の暗記用例文が並んでおり、これらを覚えるくらいはやったと思いますが、その後の英作文の問題は当時の私にはあまりに難しいシロモノでまったく手が出なかったと思います。東大に行くためにはこれをスラスラこなせるくらいとダメなのかなー、なんて当時の私はこの本の前で溜息をついていたと思いますが、実際は全然そんな事はないはずです。ただし、これくらいの難易度の物をしっかりと練習して知識を吸収してしまえるくらいの時間的余裕を持って勉強しないとダメだとは思います。ま、今は自由英作文の時代ですけどね。当時のウブな私を精神的に叩きのめしてくれた本ですね。これも、当時使っていた実物をまだ持っています(昭和61年改訂新版)。
(6)「英単語の合格水準」梶木隆一、山口俊治、語学春秋社
若い人でこれを知っている人は皆無でしょうね。手のひらサイズのコンパクトな単語帳で、難易度別にA、B、Cコースの3分冊になっています(他にも発音とか会話表現とかあります。これらは中古品を購入)。当時から単語を覚えるのが好きだったのでシケ単だけでは飽き足らずに買ったのだと思います。単語と、日本語訳が1つ2つ対になって記載されているだけという誠にシンプルな構成で、正直こんな本で単語を勉強しても本当の力にはならないと思いますが、当時はそんなに良い本はなかったんです。AとBは全部覚えたと思いますが、最高難度のCコースには手がまわらなかったです。これも当時使っていたものをそのまま所有していますが、Cコースだけキレイなままなので、そのように推察されます。
(7)「基礎英文問題精講」中原道喜、旺文社
超有名ロングセラーで今でも健在な標準問題精講シリーズです。ただ、私が使っていたのは”基礎”の方です。これは本当に役に立ちました。隅から隅まで全部潰したんじゃないでしょうか。ただ、それが高3の時だったので、せめてもう1年早ければね。。この本がスラスラこなせて”簡単だ”と心底思えるようになれば、英語の基礎はもう出来ていると言えるでしょう。易しすぎず難しすぎず、そして、量も多すぎず少なすぎず、英文読解にじっくり取り組むのに本当に適した本だと思います。今になって思えば、難関大を目指すのなら、高1のうちにこの本が”簡単だ”と思えるようなレベルまで持っていって、残り2年でひたすら腕を上げていく(”標準”の方も潰す)、くらいのペースでやるのが理想だと思いますね。今でも同タイトルで売られている本ですが、当時私が使っていた物とは若干中味が違うというような情報もあり、新しいのは持っていないので今の物がどうなのかはよく分かりません。少なくとも当時の物は、私にとっては一番役に立った英語本だと思います。当時使っていた実物は捨ててしまったのですが、ブックオフで当時使っていたのと同じデザインの物(1985年重版)を見つけたので、涙がでるほどの懐かしさに襲われ買ってしまいました。青緑色の下地の上に、何色かの色のカラーバーみたいな横縞のあるものです。
高校生編は以上です。あまりに古い本ばかりなので若い人には全く参考にならないと思います。まあ、今回は私の自己満足ということで。高校時代はこれ以外に英語の参考書を潰した記憶があまりないので、当時使っていたものは大体網羅してるんじゃないですかね。少ないでしょ。もっともっと、沢山やらないとダメですよね。
もちろん今回紹介する物以外にも膨大な数の本をこなしていますし、今回書かなかった物の中にも印象に残っているものはあるのですが、全部は書ききれないので一部厳選です。なお、単語帳や文法書については昔の記事にも少し書きましたが、今回はそこに書かなかった物を載せていきます。いい年したオッサンが使っていた物なので絶版になっている本もあります。ご容赦下さい(なお、紹介する本は、絶版本でも中古品を手に入れるなどして全て現在所有しているものです)。
では、今回は、古くて参考にならないかも知れませんが、高校生の頃に使っていた物を紹介します。
(1)「英語構文80の演習」高梨健吉、美誠社
美誠社です。学校で副読本としてよく使われますよね。私も学校で配られたものを使っていました。当時の教師が月一くらいでテストを課してきたので使っていました。最近ネットを見ていてこの本の存在を思い出し、懐かしさのあまり購入してしまいました。もう絶版でしょうね。学校の先生が好きそうなお堅いノリの本ですが、いい本だと思います。いわゆる”構文”の教科書的な説明がさらっと書いてあって、練習用の英文が数題あるという構成。基礎中の基礎を整理するにはこういうシンプルな奴を確実に潰してしまうのが第一歩でしょう。似たような本は今でも沢山あると思います。
(2)「試験にでる英単語」「試験にでる英文法」森一郎、青春出版社
はい、知る人ぞ知る「でる単」です。私はシケ単と読んでいましたが、どうも西日本ではシケ単と呼ばれていたようですね。我々世代の受験生時代の定番単語帳といえばこれです。出る単の方は近年CD付きの物が再版されたようですが、もうそれも絶版なのでしょうか。英文法の方は、いわゆる知識問題の”盲点”みたいなものを列挙したもので、細かい練習問題も大量にあり、レベルも高く結構使えるものでした。当時、文法の方は全部潰すことはできませんでしたが、シケ単の方は完全に覚えきりましたね。
(3)「英文法頻出問題演習」伊藤和夫、駿台受験叢書
今でも分冊になって存在するようなのでご存知の方も多いでしょう。我々は「英頻」と呼んでいましたが、桐原書店の「英語頻出問題総演習」も”英頻”と言われるそうで、ややこしいですね。受験生当時、通読はしたと思いますが、完全に覚え切るまで使い倒すことはできなかったと思います。今となっては優れた文法問題集が沢山ありますが、私の受験生当時は数少ない実践的なハイレベル文法問題集という位置づけで、意欲的な奴らはみんなやってましたね。なんと、当時”歌うヘッドライト”を聞きながら受験勉強していた頃に使っていた実物そのままが手元にあります(1987年増補改訂版)。なので、駿台受験”叢書”と書きました。今は”駿台文庫”でしょ。”叢書”の方は表紙に四角、丸、三角の線が書かれたデザインの奴です。中高年の方は分かるでしょう。参考書のデザインはこういう硬派なのが好きです。
(4)「全解 英語構文」山口俊治、語学春秋社
山口俊治と言えば、同じ語学春秋社の実況中継シリーズの文法書が有名ですが、この本は知らない人が多いかもしれません。もう絶版だと思います。同じ著者の本に「英語構文全解説」というのがあって、それは今でも本屋に並んでいますが、どうもこの本とは別物のようですね(今までずっと同じものだと思っていた)。私が持っているのはハードカバーで黄緑色のカバーに”ESS”という文字が大きく書かれているものです。なんと、こちらも歌うヘッドライトを聞きながら(もういいってww)当時使用していた実物を今でも所有しています(昭和61年初版)。他の教科の本は全部捨ててしまったのですが、英語の本は何故か当時使っていたものがそのまま何冊か残っています。とても分厚い本なので隅々まで精読するようなことはできませんでした。辞書のように使っていたと思います。とても詳しい本で役に立っていたと思います。
(5)「段階式英作文のトレーニング」増進会指導部
高校生当時Z会はやってませんでしたが、増進会出版の本で欲しい物を何冊か郵送で購入したことがあり、そのうちの1つです。Z会の英作文のトレーニングは今でも分冊になって存在していますが、それの元祖本だと思います。黄色い表紙の本。最初に269個の暗記用例文が並んでおり、これらを覚えるくらいはやったと思いますが、その後の英作文の問題は当時の私にはあまりに難しいシロモノでまったく手が出なかったと思います。東大に行くためにはこれをスラスラこなせるくらいとダメなのかなー、なんて当時の私はこの本の前で溜息をついていたと思いますが、実際は全然そんな事はないはずです。ただし、これくらいの難易度の物をしっかりと練習して知識を吸収してしまえるくらいの時間的余裕を持って勉強しないとダメだとは思います。ま、今は自由英作文の時代ですけどね。当時のウブな私を精神的に叩きのめしてくれた本ですね。これも、当時使っていた実物をまだ持っています(昭和61年改訂新版)。
(6)「英単語の合格水準」梶木隆一、山口俊治、語学春秋社
若い人でこれを知っている人は皆無でしょうね。手のひらサイズのコンパクトな単語帳で、難易度別にA、B、Cコースの3分冊になっています(他にも発音とか会話表現とかあります。これらは中古品を購入)。当時から単語を覚えるのが好きだったのでシケ単だけでは飽き足らずに買ったのだと思います。単語と、日本語訳が1つ2つ対になって記載されているだけという誠にシンプルな構成で、正直こんな本で単語を勉強しても本当の力にはならないと思いますが、当時はそんなに良い本はなかったんです。AとBは全部覚えたと思いますが、最高難度のCコースには手がまわらなかったです。これも当時使っていたものをそのまま所有していますが、Cコースだけキレイなままなので、そのように推察されます。
(7)「基礎英文問題精講」中原道喜、旺文社
超有名ロングセラーで今でも健在な標準問題精講シリーズです。ただ、私が使っていたのは”基礎”の方です。これは本当に役に立ちました。隅から隅まで全部潰したんじゃないでしょうか。ただ、それが高3の時だったので、せめてもう1年早ければね。。この本がスラスラこなせて”簡単だ”と心底思えるようになれば、英語の基礎はもう出来ていると言えるでしょう。易しすぎず難しすぎず、そして、量も多すぎず少なすぎず、英文読解にじっくり取り組むのに本当に適した本だと思います。今になって思えば、難関大を目指すのなら、高1のうちにこの本が”簡単だ”と思えるようなレベルまで持っていって、残り2年でひたすら腕を上げていく(”標準”の方も潰す)、くらいのペースでやるのが理想だと思いますね。今でも同タイトルで売られている本ですが、当時私が使っていた物とは若干中味が違うというような情報もあり、新しいのは持っていないので今の物がどうなのかはよく分かりません。少なくとも当時の物は、私にとっては一番役に立った英語本だと思います。当時使っていた実物は捨ててしまったのですが、ブックオフで当時使っていたのと同じデザインの物(1985年重版)を見つけたので、涙がでるほどの懐かしさに襲われ買ってしまいました。青緑色の下地の上に、何色かの色のカラーバーみたいな横縞のあるものです。
高校生編は以上です。あまりに古い本ばかりなので若い人には全く参考にならないと思います。まあ、今回は私の自己満足ということで。高校時代はこれ以外に英語の参考書を潰した記憶があまりないので、当時使っていたものは大体網羅してるんじゃないですかね。少ないでしょ。もっともっと、沢山やらないとダメですよね。