マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

油断ならない言葉がいっぱい

2011-05-17 | Weblog
「万能細胞、IPS細胞に拒絶反応」新聞で記事を読んで驚きました。
じっくり考えれば「万能」なんてありえないのに「万能」という名前に惑わされて
すっかりIPS細胞は万能なんだ、と思っていました。
IPS細胞の技術が普及して、これからどんどん多くの病気やけがが治療されるのだろうと。

フロンガスが発見された当時、
人体に無害で、安定していて、燃えたり爆発することもないフロンガスは、熱を運搬する理想的なガス、
夢のガスと言われていました。
まさか、はるか上空でオゾン層を破壊するとはそのとき誰も思っていませんでした。

原子力発電も同様に、
もうこれからは原子力だ、原子力の平和利用だ、資源のない日本に、無限のエネルギーを生み出す原子力は経済発展の原点だ、二酸化炭素も排出しないクリーンなエネルギーで、しかも安い… 全部嘘でした。
(もちろんその時にその言葉を聞いた瞬間それはあり得ないと直感した人もたくさんいたに違いないのです。)

核の平和利用はない、と気づいた少数の研究者が反対の声をあげましたが、
多くの研究者は金に目がくらみ電力会社の旗振り役になり、
また一部の研究者は最初のウソをそのまま飲み込んで沈黙してしまいました。
そしてその嘘に、膨大な宣伝費がつぎ込まれ、多くの人をだまし続けて来たのです。

被災地の報道の中でテレビのアナウンサーが、あるいはタレントたちが、
なんとも歯の浮くような言葉をしゃべるのを聞いていると、恥ずかしくなります。
街角インタビューなどでも、自分の言葉で自分の気持ちを話す人が殆ど見られません。
下手でも、拙くても、言葉少なくてもいいのに…
なにかテレビに出て来る人みたいに格好を付けなければと思うのかもしれません。
ボキャブラリーってこんなにも少ないものなんだ、とも思いました。
同時に、被災者にかける言葉を、私も何も持っていないことを知りました。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 葵祭の御馳走 | トップ | ひどい文科省 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事