10年位前から盛り上がっている縄文ブームはまだ続いているようです。
各地で関連の展覧会が開かれ、多くの人が訪れているそうです。
土偶のガチャポンもあるそうです。
ちょっとやってみたい!けど、残念ながらこの辺りにはありません。
『土偶のリアル』(発見・発掘から 蒐集・国宝誕生まで)という本を読みました。
15000年前という大昔からおよそ2400年前までという、途方もなく長い縄文期に作られた人型の土器を土偶と呼ぶそうです。
創られた時期、場所、そのスタイルは様々で次第に変化し、一方、明らかな共通点や、時には模倣もあって、
興味が尽きない土偶です。
特に多いのは東北地方で、長い期間ほぼ切れ目なく作成されていたようです。
縄文草創期と言われる最古の土偶(顔無し)の一つは滋賀県で発見されていて、もう一つは
そこから約60キロ南東の三重県の松坂で発見されています。
この本では、土偶が作られていた時代に生きた人々へと思いを馳せ、土偶の謎を見つめています。
そして、時がたち、土の中から土偶が発見された時の物語が書かれています。
ほとんどは縄文遺跡の発掘の中で見つかっていますが、
家庭菜園のジャガイモ畑で主婦が見つけた、ということもあったそうです。
また、「蓑虫山人」(折り畳み式のテントのようなものを背負って旅をした)という幕末から明治にかけて生きた放浪の画家が、
青森に行った時に、亀ヶ岡遺跡に出遭い、発掘品に魅せられ、自らも発掘して、
発掘品の記録をとり、精密な写生をして、貴重な資料を残しているそうです。
興味深い人物です。
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『土偶のリアル』発見・発掘から 蒐集・国宝誕生まで
誉田亜紀子 著
武藤康弘・監修 スソアキコ・絵
2017年 山川出版
(図書館には、縄文土器、土偶、弥生土器、埴輪などのビジュアル本もたくさん並んでいました。)
すばらしい美術品ですね。!
縄文人はどんな願いを込めて作ったのでしょう。?
まだ殺人兵器など遠い未来の時代。
きっと幸せな時代だったことと思います。
こんにちは、
本当に!何を考え何を思って作っていたのでしょうね?
土偶は中空のものもあって、かなり技術がいるそうです。遠くの集落との交流もあったみたいです。
ここ数百年の世界のことを考えると、縄文時代の長さって、あり得ない、と思ってしまいます。
コメントありがとうございました。