まい、ガーデン

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5月17日(金)公開映画『碁盤斬り』

2024-05-20 09:01:50 | くらし

映画「碁盤切り」を観てきた。

映画も草彅剛さんの作品しか観ないという偏屈だから、
草彅さんの前作「ミッドナイトスワン」以来4年ぶりになる。

いい映画だったわ、それとしか言いようがない。
観た後、理屈なしのしみじみとした余韻にながく浸ることができて、いい時代劇を見せて
いただいたと、誰にともなく感謝したくなる。
そう、脚本、監督、俳優陣の面々が何ひとつ破綻なく、一つの作品を作り上げているのよ。
映像もとてもきれいで美しく、全編ほの暗い明かりがこれまた雰囲気を盛り上げて。
そしてタイトル通り、「白と黒の碁と碁盤」が「碁を打つ音」が「碁を打つ人」が
画面を引き締めて想像を膨らませる。

主人公柳田格之進に草彅剛。
草彅さん、武士がよく似合う。時代劇がよく合う。
静と動の格之進、彼自身がそのまま体現されているような。想像以上の出来がこれまた嬉しい。
周りを固めるのが、
中川大志、奥野瑛太、音尾琢真、市村正親、斎藤工、小泉今日子、國村隼の面々。
娘役の清原果耶さん、ドラマ「透明なゆりかご」の女優さんだったのね。
彼女がまた素晴らしい。武士の娘、凛としてそれでいて可愛く品もありで、いい女優さんだ。
小泉今日子さん、お庚役。歳を重ねて顎が二重になったところがまたこの役にぴったりで。
市村正親、國村隼さん、そりゃあ言うことなしの貫禄。
斎藤工さん、敵役よ。いい男が敵役を演じると迫力を増す。
中川大志、奥野瑛太、音尾琢真さん、失礼ながらお名前も芸歴も何も初めましてだ。
キャストがぴったりだと自然にその世界に入り溶け込んでいける。よかったわ。

ただひとつ、
「武士の誇りを賭けた《復讐》を描く、感動のリベンジ・エンタテインメント」
とのキャッチコピー。
うーん、復讐だのリベンジだのを強く謳うのはちょっと違う気がするのよ。
確かにそうなのだけれど、やはりそこだけじゃないのになあ、もっといろいろ
絡み合って奥深いのになあと思うわけ。復讐だけじゃ感動は呼ばないもの。

ま、仕方ないか。

4年前の「ミッドナイトスワン」の時はTVで映画の宣伝もできなかったのに、日本アカデミー賞を
取りいまだに上映している映画館がある。
今回の「碁盤切り」で監督も剛君もあちらこちらのTV局に呼ばれている。世は変わる。
ぜひ多くの人に観ていただきたいと思うわ。

映画『碁盤斬り』公式サイト

映画『碁盤斬り』公式サイト

草彅剛『ミッドナイトスワン』×白石和彌『孤狼の血』 囲碁を武器に武士の誇りを賭けた《復讐》を描く、感動のリベンジエンタテイメント!

映画『碁盤斬り』公式サイト

 

 

5月17日(金)公開映画『碁盤斬り』60秒予告

コメント (4)
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