まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

路線バスは楽し③

2017-03-02 08:58:57 | くらし

昨夜からの雨。
ずっとからから天気が続いていたから庭にはちょうど良いお湿り。
でも一昨日の夜、久しぶりで膝の痛みで目が覚めたのはそのせいだったのかしら。

さて、路線バスの話。

耳鼻科に行くと言った87歳の老女といっしょに乗り込んだ最寄駅行のバス。
上大岡駅では立っている人もいるくらの乗車率。
何しろバス同士が現在地を告げ、連絡取り合ってすれ違うくらいの住宅地中の狭い道を走っているのだから。
坂道てっぺんのバス停を過ぎると車内はガラガラ。

私はいちばん後ろの座席にいつも座る。窓から外を見たり車内見渡したり。
と、中途半端な場所にあるバス停から、若いママと2歳くらいの坊やの二人連れが乗り込んできた。

運転席のすぐ後ろの座席に座っていた老紳士。
それを見て立ちあがって席移動、すぐ後ろに座ろうとして一瞬の間があき、3番目の席に移動。
さりげなく静かに、ね。

くぅーっ泣ける、その深い思いやりに。
ひとつ空席作るんじゃなくてふたつよ。坊やがひとつママがひとつ。
もしかすると紳士が移動した3番目の座席に親子は坐ったかもしれない。席移動しなくてもよかったかもしれない。
が、それでも男は黙って行動する。私は深く感激した。
後ろからすべて見ていて薄い胸があたたかいものでいっぱいになった。


肝心のママは運賃箱にお金を入れていて、その老紳士の行動が見えず。
老紳士が空けてくれた席に先に座っていた坊やを抱っこして、ママは座った。
ああ残念、その座席にはこういう思いがあったんですよ、って教えてあげたかったわ。


路線バスには人々のいろいろが詰まっている。

コメント (2)
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