うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

焦りは禁物 補足あり

2022年12月21日 | カズコさんの事

朝、実家へ行き、

冷蔵庫の中の食材を引っ張り出して、

おかずを4品、簡単に作った。

「母さん、食べておいてね~。父さんもね。」

と言い残し、慌てて車を走らせ、

会社の駐車場に放り込むように車を停め、その勢いのまま車を出ると、

水溜りが分厚い氷になっていて、焦った。

 

おはようございます。

ここでようやく、足が止まった。

遅刻しそうになっているのに、これを撮るという、

謎の落ち着きぶりだ。

 

ついに、12月も下旬に突入した。

気ばかりが急いているが、日常は何ら変わらない。

いつも通り、急いた暮らしをしている。

 

ここでも書いたが、母の新たなデイサービスセンターは、どうもダメっぽい。

煙草も自由に吸える場所、かずこさんにとっては望ましいはずだが、

月曜日、昼食の時間までさえ居られずに、ぶち切れた。

急いで迎えに行くと、

「楽しそうに体操されていたんですが、突然怒り出しちゃって」

と、スタッフさんも困惑していた。

この日はたまたま、

ケアマネージャーさんも母の様子を見に来てくれていて、

皮肉にも、落ち着いて話せる機会を得たと思い、

私はついに、相談した。

 

「来年あたり、母を施設にお願いした方がいいのか、

相談しようと考えていたんです。

今の母と父は、全然幸せに見えなくて・・・。」

 

幸せに見えなくて・・・その後の言葉が続かない。

私は思わず、俯いてしまった。

かずこさん担当のケアマネージャーは、サバサバした性格で、

でもしかし、何事にも粘り強く考え、動くとなると爆発的に動いてくれる。

そして、言葉は常に率直だ。

「うん、でもね。

今のかずこさんを、受け入れてくれる施設は、多分ないと思うの~。」

ケアマネージャーは、さくっとそう言った。

私は、その言葉にハッと気づき、顔を上げた。

その時の私の顔が、さぞや素っ頓狂だったのだろう。

ケアマネージャーは肩をすくめてニコッと笑った。

私は、そのおかげですっかり、気が付いたのだ。

「そうだそうだ。うちの母さんには無理だわね。

そりゃ、そうですよね。

入院した時なんて、もう羽交い絞めにして

かずこ、落ち着けーって叫んだぐらいだも~ん。」

羽交い絞めにした時の動作を交えて話しながら、

ケアマネージャーとデイサービスのスタッフと私は、大笑いした。

かずこさん以外、大笑いだ。

 

そこで私は、もう一つ、更に気が付いた。

あぁ、選択肢がないって、気楽だな~と。

一択って、悩まなくていいじゃんね。

 

最近の私は、ついうっかり、焦るがあまり、

かずこさんの行く末を何通りも考えてしまっていた。

もう焦り過ぎて、高級有料老人ホームの費用までも調べちゃって、

その金額に愕然としちゃっていたのだ。

無駄に焦っていただけだった。

 

かずこさんは、相変わらずだ。

ボケっぷりに拍車はかかっているが、相変わらず、

朝ご飯を作ってやると、「美味い美味い」と実にいい笑顔をする。

恐ろしい妄想にも相変わらず苦しめられながらも、戦っている。

そして、負けちゃいない。

威勢よくぶち切れている訳だ。

 

よし、私も負けらんないぞ!

皮肉なことかもしれないが、私は一択に救われた。

 

※悩まれている方へ補足

暴れる恐れのある高齢者の場合、

介護施設での受け入れは難しいのが現状である。

それでも、自宅での介護も難しくなった時は、

精神科を受診→入院治療を受けられる場合がある。

 

おい、おたま~。

お前も、はっきりしてるもんな。

あや命がブレない。

加えて最近、おじさんラブもぶれんよな?!

 

おい、おたまってば!

おたま「なーに?」

そういう態度かよ!