やはり、
こういう時、頼れるのは女だな。
おはようございます。
私は週末、がっつり熱が出てしまった。
それ以上に、なんだか胃が痛い。
もう背中まで突き刺さる痛さだ。
そんな中でも、実家での介護と家事は休むわけにはいかない。
「あたし、熱出ちゃったから」と伝えても、
父は、こういう時だけ聞こえないふりをする。
男って、そんなものかもしれない。
自分が面倒を被るのは嫌だから、そういう時は聞こえなくなっちゃうのだろう。
半面、
かずこは心配してくれて、
「熱は、何度出とるん?」と聞いてくれる。
最低でも、1分に3度は聞いてくれる。
一旦、家へ帰ってからも、わざわざ電話を掛けて来て、
「お前、熱、何度出とるん?」と聞いてくれるのだ。
さすがに、もうええわ!ってなるが、気持ちは有り難い。
そして、
せめて我が家では寝ていたいが、我が家のおじさんは、何もせぬ。
静かに座り続ける、微笑み地蔵だ。
そして、こう言う。
「ご飯は、おかっぱちゃんが食べられる物でいいですよ」と。
こういう類の、優しさをはき違える男は、巷に沢山存在しているのだろうなぁ。
代表して、私が言ってやろう。
ばーか、ばーーーーか!
もちろん、マアコのご飯も朝夕、休むわけには行かない。
この時間が、私の心を洗ってくれる。
「具合悪い時って、イライラしちゃうね。ダメね、あたし。」
毛羽立つ心が、なだらかにリセットされ、さらに、
「そっか、イライラは当たり前だ。
具合悪い時に、元気な人のご飯を作るという行為が
意に反しているもんね。
そりゃそうだ。ああ、イライラしていいんだぁ。あはははは~」
と気付きまで授かる。
私は急いで家に帰り、おじさんに笑顔で伝えた。
「ねえ、聞いて。あたし、気が付いたの。
お前がやれや!ばーか!!あーっはっはっは」
すると、
微笑み地蔵は、尻に針が刺さったかのように、しゅっと立ち上がった。
その、驚いた顔ったら、笑っちゃった。
マアコ、ありがと。
そして、あやさんも、発熱と痛みで眠れぬ私に、
ナイチンゲール魂でびったり付き添ってくれた。
「あやさん?おばちゃん、せ・・・狭苦しい・・・かも。」
このことも、朝、おじさんに話してきかせた。
すると、おじさんは、
「そんなに辛かったんですね。
なんか・・・猫の方がよっぽど分かっているんだな・・・。」
と、しゅんとなった。
あやさん、ありがとな。