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Cafe Eucharistia

実存論的神学の実践の場・ユーカリスティア教会によるWeb上カフェ、open

「フィオナの海」とトロウと

2011-12-18 16:55:34 | 遥かなる銀幕の世界
昼に民俗学的な話題に触れ、再び自らも映画「フィオナの海」がどうしようもなく観たくなってしまった。それを今、観終わったところ。

映画「フィオナの海」は、元来スコットランド・オークニー諸島の伝説を、アメリカ人が、アイルランドの孤島ローン・イニッシュを舞台に話を置き換えた形で制作された映画だ。

残念ながら今、この映画、日本でなかなか観られないのではないだろうか。少なくともアマゾンでの扱いはVHS、つまりビデオでしか手に入らないようだ。私がその映画を今日の午後鑑賞できたのは、リージョン1版の日本語字幕のないDVDによる。こんないい映画を放っておくなんてどうかしとるぞ、日本の映画ソフト会社。

原作本(日本語訳)は、まだかろうじて手に入るみたい。しかし1957年にイギリスで出版されたという原典(Child of the Western Isles)は、現在英米両アマゾンでも手に入らないようだ。

アザラシの妖精「セルキー」伝説について、大福先生と豆大福が夢中になっていたのはいつの頃だったろうか。この「フィオナの海」という映画か、それともトム・ミュア『人魚と結婚した男―オークニー諸島民話集』(あるば書房、2004年)か、きっかけはどちらが先だったか思い出せないが、とにかくブリトン島周辺の、つまりスコットランドやアイルランドの辺境に今なお生きるセルキー伝説はじめ数々の妖精伝説に夢中になっていったことを思い出す。その時に守護妖精となってくれたアザラシのウィリアムくんは、今、倉庫の中でお休み中。そして、私のウェブ上のハンドルネームの一部であるトロウも、ここら辺りの妖精からもらった名前である。

アイルランドの妖精の中にはプーカ(pooka)と呼ばれる動物(馬、ウサギなど変幻自在)の妖精がいる。ハリウッドでもプーカ・巨大ウサギの妖精と、人のよいエルウッド・ダウドとの関わりを描いた「ハーヴェイ」(Harvey)がジェームズ・スチュアート主演で映画化されている。こちらも大福先生の大のお気に入りの映画で、初見はNYCハーレムの映画館(公開は1950年)だったそうで、その後も繰り返し観て楽しんでいる。主演のスチュアート自身、彼の出演作品の中で一番のお気に入りを公言した映画だ。もちろん私も大好きな映画……なのに、こちらもやはり今、日本では手に入りにくい様子。っもう!ぷんぷくりん。

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