この日は明け方の雨が長引いて、8時に自宅を出発、作業は9時からでした。
父、兄、私、午前だけ母、午後だけ義姉と作業をしました。
私は来週からお手伝いの予定でしたが、サブ農産物のブドウが成長著しい状況になり、急遽この日からお手伝いとなりました。
ツル切りは昨年もやったのでいいとして、今年は初めて予備摘粒に駆り出されました。
厳密には予備摘粒ではなく、房作り(蕾のうちに形を整える作業)です。
↑これが房作り前。
↑これが房作り後。ちなみにこれがブドウの花の蕾です。咲いても美しいとは言い難いです。花びららしい姿もなく雄しべと雌しべがモサモサするだけですから。
ブドウの軸の部分の正体ってご存じですか?
ブドウの軸は、ブドウのツルが変形したモノで、そこにブドウの果実(粒)が付いています。
ブドウの房作りでは、まだ蕾の時に先端7センチくらいに蕾を残してあとはハサミで切り落とします。
先端を残す…これを間違えると大粒のブドウにはならないそうです。
この時期はまだ軸が柔らかいので、後日行うジベレリン処理がしやすい位置に房が来るように移動(鉄線をかき分けて下に向ける)したり。
↑ちょっと見にくいですが、鉄線にツルが絡まないようにツルを切ります。
そうしないと木化して、秋の予備剪定や冬の本選定で鉄線に強く絡んでしまいます。
そうすると、棚から剪定枝を引き抜くことができなくなるか、棚が壊れてしまいます。
ゆえにこの季節から落葉までの間、暇さえあればツル切りをせねばなりません。
3日で新しいツルが生えて来ますので、エンドレス作業です。
メイン農産物と違って、ブドウはつる性植物なので、棚の鉄線の上をのたうち回って 枝が伸びていきます。
枝を追って作業をするのですが、ちょっと目が回るというか、方向感覚が思うようにいかない感じがします。
私はどうも平衡感覚が悪い方らしく、ブドウの枝を追って作業するのは苦手なんです。
とはいえ、そんなことを逝ってられないのが農作業です。
多少ゆっくりになろうとも、確実に順番通りにやっていけばなんとかなるものです。
この日は午前中は朝の降雨の影響があって涼しかったのですが、昼からはものすごい晴天で汗がでてきました。
私は長靴を履きたいところをグッと我慢して、登山をしていた時のゲーターを使いました(ゲーターは裾汚れ防止の用具)。
ゲーターなら暑くないだろう、と思ったのですが、いやはややっぱり暑かったです。
これからの季節、農作業は暑さと日差しとの戦いです。
あともう少しすれば、葉っぱが生い茂って少しは日射しが遮られるかと思います。
それまでの辛抱です。
次回も楽しくお手伝いしたいです。