天気と都合の関係で久しぶりのお手伝いです。
この日は、兄、両親、私、途中から義姉の5人で作業。
まずは、兄、母、私の3人で防鳥網の展張で、小さめの網を1枚だけ。
次にブドウのジベレリン処理の2回目。
ブドウは2度ジベ処理をすると、大きくて種なしになります。
果樹の場合、果実が大きくなることを「玉伸び(たまのび)」と呼びます。
農家同士だと「今年の玉伸び、どうよ?」「ジベやったんだけどねー、玉伸びが悪いな」とか、こんな感じの会話が聞こえてくる季節です。
基本的には1度目の作業と同じで、カップに薬液を入れて、そこへブドウの房をポチャンと突っ込むだけ。
大きな違いはカップの大きさがふた周りくらい大きいモノを使います。
ゆえに前回は少しだけ余りがちな薬液が、ギリギリです。
理由は、1度目の作業のあと、玉伸びしている分、房も大きくなって、表面積も増えているから薬液をたくさん使います。
次に薬液が乾くまで(約3時間)、ブドウのつる切りです。
今の時期のつるは、まだ木化していないので芽切鋏で切ることができます。
また脇芽(サス)は指でポキンと折れば、簡単に処理できます。
この管理をやっておかないと、11月下旬のブドウの予備剪定で棚に絡みついた枝を引き抜くことができなくなります。
つるは8月終わりくらいまでは伸びてしまうので「千里の道も一歩から」ということわざを彷彿させます。
さてこの日、今年初めてのブドウの本摘粒(ほんてきりゅう)作業です。
これまでに、房づくり→ジベ処理(1度目)→予備摘粒→ジベ処理(2回目)が終わっています。
↑摘粒前
↓摘粒後
同じ房を撮影しています。
1房で約30〜35粒を残して形よく粒を残します。
残す粒の数は品種によって異なります。
これは黒系ブドウなのですが、品種を書くと身バレ確定なのでお茶を濁させていただきます(汗)
私の本摘粒技術はまだまだヘタクソ。
ヘタクソでも、これが栽培段階での整姿は最後です。
このあと7月始めにブドウの袋掛けをします。
あとは、収穫後の整姿で小粒や変形粒を切り落として、販売できる形にします。
さて、この日はいつも通り帰宅のためにバイクのところまで行ったら、すぐ脇の果樹園の入口から音がします。
あれ?おばあちゃん、そんなところで草むしり?
とちょっと様子を見ようとしたら、草陰からニョロ〜〜🐍
ヒィィィ!(私の悲鳴)
気が動転した私は別の果樹園にいる兄に電話して「に、に、に、兄ちゃん??へ、へ、へ、蛇!たぶんアオダイショウがァァァ…」となんともマヌケな声で報告。
近くの竹藪方向に行ったので気をつけて、と言いたかったのですが伝わったかな?
私は農家のコですが、蛇、カエル、トカゲ、ナメクジあたりは全部苦手です。
蛇も展示物以外では30年ぶりくらいに見かけました。
政令都市の川崎市とは言えども、私の実家があるのは農業ができるくらい牧歌的な場所。
タヌキだっていまだに出没します。
止まらない動悸を堪えつつ、生物多様性だものね、簡単に駆除しないモノよね、と自分に言い聞かせました。
そしてアオダイショウがいることをご近所さまに知られると、農地廃止運動に繋がりかねないので内緒事にします。
そのくらい実家の農地は住宅街の中にありまして、兄の苦悩は続くのです。
次回も楽しくお手伝いしたいです。
ちゃんとブドウが見えてきた。
まことちゃん凄いぞ(^^)v
遭遇もお疲れさまでした!!!
賢いというけど、アレって時々妙におマヌケな時ありますよね。
その時にヒトと出くわすことになる。
アオダイショウはあちらも必死に逃げていくからお互いさま。
今回の品種は8月下旬に収穫予定。
あと3か月、無事に病害虫と台風をくぐり抜け、夏の暑さに負けずに育って欲しいです。
遭遇したアシナシ氏。
氏も必死に生きているのですから駆除は望みません。
できれば2度目のコンニチハは避けることができればいいな、と思っています(苦笑)