goo blog サービス終了のお知らせ 

カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

自分の持っているマジックの道具をカップを中心に紹介。

初心者にカードマジック教えました。

2025-05-08 08:04:00 | 日記

たまには、軽い感じの日記でも書こうかと思います(笑)。

先日、マジックを見せたことがある人(20歳くらいの女性)から、ゴールデン・ウィーク実家に帰るので親にカードマジックを見せたい、何か教えてほしいといわれました。

 トランプを触ったことはあるので、配ったり、混ぜたりすることはできる…。さて、皆さんでしたら、どんなマジックを教えますか?(とこのブログの読者を完全にマジックする人設定にしてます(笑))

 理想的には、簡単にできてインパクトのあるマジックですよね…。そんなマジックあればこっちが教えてほしい…(;^ω^)

 というわけなのですが、今回、3つのマジックを伝えました。本来ならオリジナルの出典などを示すべきなのですが、すいません、パッとどこに書かれていたのか、思い出せず、探し始めたら泥沼になりそうでしたので、もし親切な方がいらっしゃいましたら出典を示して頂けると幸いですm(_ _)m

 1つ目は、カードを1枚ずつ配っていき、いいところでストップをかけてもらいます。「ここでいいですか?もう一枚配りますか?」と聞き、指示に従います。配ったカードをさらに4つの山に分けます。「どの山か1つ選んでください」1つ選んでもらいます。一番上のカードをめくってもらうとエースが出ます。「運がいいですね、でも今日はとびきり運がいいようですね」と全部の山の一番上をめくると全てエースです!

 とても初心者向けすぎて、逆に本などに載ってないマジックかもしれませんが、私はこれをよくやります。それなりに驚いてもらえますよ(;^ω^)。配った時にちょうど4の倍数だと「ピッタリですね」と言ったり、4の倍数でないと「あと〇枚あったらピッタリでしたが、まあ適当な枚数なので、ちょうど4つには分けられませんよね」などといいます。

 初めのマジックはやはりセットものが良いと思います。いかにもセット!と思われないために、フォールス・シャッフルやフォールス・カットをするといいのですが、今回の方にはリスクが高いので、表向きにして普通シャッフルしてもいいかもねと伝えました。

 このマジックには、パケットのトップからエースが出てきて、さらにパケットのボトムからキングがでてくる別バージョンがありますよね。こちらは、一番上からエースが出てくるマジックを知ってる方や、やり方がわかってしまった方でも、少し頭を捻ってしまうと思います。この方法をどこで知ったか忘れましたが、はるか昔(笑)、これを知った時、マジックのおもしろさを非常に感じた記憶があります。

 全然違いますがカットした山から同じ数のカードが出てくるという共通点で言うとEugene BurgerのCutting Ten(オリジナルはDavid Solomon?)も好きです(o^―^o)ニコ

 さあ、エースが4枚出てきました、ということで2つ目のマジック、観客が選んだエースを当てるというマジックを教えました。これもとても有名なマジックで、マンスリー・マジック・レッスンの「ファン」のところでしたでしょうか、にもあったかと思います。初心者向けですが、やはり、効果的なマジックだと思います。演出重要ですよね(笑)。さらっと「これですね」というよりは、少し演出を加えた方が良いと思い、今回は定番の、『嘘を見抜く』ということで、全てに「これですね?」と聞いて「いいえ」で答えてもらうという演出を教えました。

 最後のマジックです。4枚から1枚を当てるよりもっと難しくするということで、1組のデックから1枚選んでもらい、返してもらいます。選んでくれたカードを当てるのは私ではなく、助手が当ててくれますといって、2枚のジョーカーを出して、デックの上下に置きます。デックを振ると、デックは飛んでいきますが、手にはジョーカー2枚と裏向きのカードが1枚残ります。それを表向けると観客が選んだカードです。

 このマジックも確かマンスリー・マジック・レッスンにあったような気がします。トリとなるマジックですので、これは少し練習してもらいました。カードはグリンプスを使い、キーカードで見つけます。そのあと、ジョーカーを探して抜き出すという過程で、所定の位置に持っていくという方法を伝えました。

 はじめは、エースつながりで、使っていたエースを戻してシャッフルし(観客にも混ぜてもらい)、1枚引いて、戻した後、好きなエースの色を教えてもらい、その2枚のエースを取り出して、挟むという演出を教えていましたが、本人がジョーカー使いたい(人が捕まえる的にしたい)というので、それもいんじゃない、ということでそうしました。


 これがうまくいったので次も!と言われたら正直、う~ん、となってしまいます(笑)。上記以上の「簡単かつインパクト」のある技法ほぼ使わないカードマジックって…

いやいや、いくらでもあるだろう!といわれそうですが、私の勉強不足もあり、単品なら好きな名作はいくつかあるんですけど…。まあ、言われたら言われたとき考えますか(笑)


Professional School for Scoundrels Street Shells

2025-05-06 08:29:00 | スリー・シェル・ゲーム

 前回、ふじいあきらさんのシェルセットを紹介しました。その中で、自分はふじいさんの手順をさせて頂いているが、シェルはお猪口ではなくクルミ型のシェルを使っていると書きました。今回はその最近使っているプラスチック樹脂製のシェル、「Professional School for Scoundrels Street Shells」を紹介します。

 以前のブログ記事で自分が使っているシェルはWhit Haydn氏の「The Golden Shells」と書かせて頂きましたが、最近手が歳のせいで手がかさつき、握力も低下しているせいか、ゴールデンシェルをスムーズに持ち上げるのがつらくなりました(まー、前からなんですけどね(笑)。また、金ぴかのシェルもなんで金なの?というところもあり、もう少し自然なものの方が良いかなと思うようにもなりました(もちろん、どこで誰に演技するかによって「The Golden Shells」の方が良いときもあると思います)

 そこで、購入してみたのがこの「The Street Shells」です。「The Golden Shells」と同じシリーズなので、この樹脂製シェルは「The Golden Shells」とほぼ同じ形をしていますが、Chef Anton氏が改良したバージョンのようでほんの少しですが高さがあります。ですのでつかみやすく、樹脂製なので軽いので持ち上げての改めが「The Golden Shells」に比べてかなり楽にできます。軽いシェルですがしっかりとした厚みがあり、手描きで色を付けて、見かけも本物のクルミに似せてます。ですので、単色のいかにもプラスチック製!という感がなく、安っぽくありません。私のセットは1つだけ色合いが違うのですが、まあ問題になったことはありません…。商品ページより抜粋するとこんな感じで説明しています。「The Street Shells are cast in museum-quality plastic resin and hand-painted for the look and feel of real walnut shells.」

 このマジックを行うとき、やはりいきなり始めるより、スリーシェルの歴史のようなことを少しだけ話した方が興味を持って頂けると思っています。私は「海外では17世紀後半くらいから、小さなボールがどこに入っているかを賭けるストリートギャンブルが行われていました。このギャンブルでは、シンブル(指ぬきですね)や、クルミの殻と豆が使われていました。というわけで、当時のギャンブルの様子を再現してみようと(まあ、おもちゃの偽物ですが)クルミの殻と豆の代わりに小さなボールを用意しました」と始めています。ですので、今のところ、本物のクルミっぽいシェルの方がいいかな、と思っています。お猪口でする場合は、海外ではクルミの殻などが使われてましたが、日本では小さなお猪口が使われていました(嘘ですよね(;^ω^))と始めても自然だと思います。


 セットに含まれているものは

– Set of Three Shells

– Seven of our ‘Perfect Peas’

– Suede Carrying Bag

– New Lightweight Tin for Kicker Ending


でして、エンディング用にはショットグラスではなく軽量の缶(アルミ?)が付いています。ピーは7個とありますが、私のには8個入ってました(多分適当(笑))。缶はシェルよりも少し大きめですので、荒く扱い、中でシェルが回転してしまうとおそらくうまく取り出せないと思います(;^ω^)。なんで缶なのか…ショットグラスと違う使い方をするのか…。どなたかご存じの方は教えてください。Gary Ouellet氏の「Supershells」では、似たようなシェルより大きめのお皿(お椀?ボール?)を被せますよね。

 私はふじいあきらさんの手順を演じさせて頂いているので、この缶を使わずに、ショットグラスを使っています。「The Golden Shells」に付属のグラスはもちろんピッタリですが、ほんの少しだけ樹脂製シェルが短いので、ほんの少しだけ口径の小さい、スターバックスのグラスがジャストサイズです。実はグラスの口径よりシェルの長さがほんのちょっと小さく、完全には収まりきってないのですがマット上で演技を行う場合は気になりません。大きさ的にはこのグラスがベストなのですが、ふじいさんの手順を演じていて、ちょっと柄入りのショットグラスが欲しいなぁと思って写真のようなショットグラスをメルカリで購入しました(ふじいさんの手順をご存じな方はわかって頂けるでしょうか(;^ω^))。ただ、このグラスはほんの少しですが、スターバックスのショットグラスより大きいです。この「柄」付きを使うことでどれくらい違いがあるのかはちょっとまだ回数が少ないのでわかりませんが、効果確認中です(;^ω^)。

 というわけで、現在おすすめのシェル「The Street Shells」でした。

商品ページはこちらです↓

Professional School for Scoundrels Street Shells | Scoundrels Store

以前紹介した「The Golden Shells」はこちらです↓

The Golden Shells by Whit Haydn - カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

これまで、カップ&ボールのカップの形をしたスリーシェルゲーム用ミニカップを幾つか紹介しましたが、最も多いのはクルミの形のシェルであり、私もクルミの形のシェルを使...

goo blog

 





















【解説DVD付き】スリーシェルゲームパーフェクトセット by ふじいあきら(+おちょこシェル)

2025-05-03 14:55:00 | スリー・シェル・ゲーム

 これまでいくつかスリー・シェル・ゲーム用のシェルを紹介してきましたが、そろそろ手持ちの終わりが見えてきました(^^;;。今回はふじいあきらさんのスリーシェルセットとKITOさん、キシタカさんから購入させて頂いたおちょこシェルについて紹介します。

 ふじいあきらさんは例のマジックブームの時(もう20年くらい前?(;^ω^))、いくつかのテレビ番組でスリーシェルの実演をされていました。その手順とシェルがセットになって販売されたのは約10年ほど前だったと思います。ついに出たか!という感じでした。PVを示します。



この動画にあるように、初期のシェルは素焼きの超小さい植木鉢でした。商品名は「ふじいあきらの「こだわり」スリーシェルゲーム」です。

【用具+解説DVD!】ふじいあきらの「こだわり」スリーシェルゲーム〜プロの用具・プロの手順!〜 [monthly Magic Lesson Shoppers]

 その商品が売り切れとなり、第2弾として販売されたとき、セットされるシェルが変わりました。形状は似ていますが、コーティングされている感じがするのと、色が2色となりました。私は購入しておりませんのでわかりませんが、おそらく第1弾のシェルより滑りが良いのではないかと思われます。残念ながら品切れの状態が長く続いています。

ふじいあきらのこだわりスリー・シェルゲーム |全商品一覧や手品グッズ揃うマジックショップ|セオマジック

 そして、今回紹介するのは「ふじいあきらSTORE」で購入させて頂きました「スリーシェルゲームパーフェクトセット」です。 

 「ふじいあきらの「こだわり」スリーシェルゲーム」の商品紹介では『ふじいあきら納得の重さと形状!』と記述されていますが、ふじいさんは普段ちいさなお猪口を使われており、正直なところあの小さなお猪口が欲しい…(笑)

 そんな中、ふじいあきらさんが直接販売している「ふじいあきらSTORE」でふじいさんご自身が使われているお猪口に近いものを入手できた時だけ少量販売されることがあり、購入する事ができました。現在では商品ページは無くなっております。私が購入させて頂いたセットのシェル(お猪口?お椀?)はふじいさんがテレビで使われているものより、すこし派手ですが(;^ω^)、おそらくサイズは同じくらいかと思います。通常のシェルよりだいぶ小さいです。お猪口はしっかりとしたもので、コーティングがされており、内側は白くなっています。セットではシェルに被せるのに使う小さめのショットグラスも付いてまして、前回のブログ記事で紹介させて頂いた円筒の革(風?)ケースに入っています。ピーは2つ含まれており、おそらくですが、1つはSchool for ScoundrelsのThe Perfect Peaの赤、もう1つはLeo Smetsers氏のLS Peasの緑じゃないかと思われます。




 実は、ふじいさんの使っているようなお猪口が欲しく、以前、KITOさんからマジケで購入させて頂いてました。ふじいさんから購入したお猪口を実際手にすると、KITOさんから購入していたお猪口とサイズが非常に近くびっくりしました。ちなみに、KITOさんから購入させて頂いたお猪口は偶然にも、ふじいさんから購入したお猪口と対照的な色でして、被らずよかった、という感じでした。(;^ω^)

 KITOさんのお猪口好きはXを拝見しているととてもよく伝わってきます(笑)。最近のXによるとミニチュア陶芸家の方にスリーシェル用のお椀を作って頂いているようで、いつかマジケでリリースされるのではないかと?楽しみです!



 お猪口シェルつながりで、キシタカさんから購入させて頂いたお猪口も紹介させて頂きます。これまた、キシタカさんがマジケで出品されていた「スリーシェルゲーム自由研究」の購入時時に付けて頂いたお猪口です。解説映像の中でキシタカさんが「火の鳥って売ってたけど、絶対ただのキジですよね」と紹介されていたお猪口です(笑)。ふじいさんやKITOさんから購入させて頂いたお猪口に比べ、やや大きく高さがあります。通常のクルミ型のシェルで私は人差し指を上からかけますので、ちょっと背の高いお猪口は持ちにくいかと思っていたのですが、そんなことはなく、さらに、背があるのでフラッシュしづらいという利点があり、気に入ってます。ちなみに、キシタカさんの動画はかなり丁寧に解説されており、個人的にはロードするときの解説がとても参考になりました。ただ、カメラから距離があり、いろいろシェルを紹介頂いているのですが「もっと近くで見たい〜!!」と思って見てました(笑)


 お猪口のシェルは、どの方向も同じ形をしているので、例の構造が施されているクルミのシェルに比べてスチールするときにどうしても振動が大きくなってしまいます。少し小さなピーや、柔らかい(弾力性の大きな)ピーを使うことである程度防ぐことはできますが気になる人には気になると思います(;^ω^)

 一方で対照的な形をしているので、向きがありません。持つときに向きを気にすることなくパッとつかめるのは利点だと思います。また、ふじいさんのお猪口は小さく、背が低いので指先で上を引き、ひっくり返すことが容易ですので、ピーの場所を示すとき、カジュアルに示すことができるのもメリットだと思います。

 次に付属しているふじいさんの手順について述べます。「パーフェクトセット」に付属するDVDは従来品に付属するDVDと同じです。テレビで実演されていたふじいさんの手順が丁寧に解説されています。上記に示したPVとは別の動画がありましたので示します。



 テレビでも大ウケしていた、偽のスチールいいですよね(笑)。この動画はクライマックスまでいっていませんが、楽しめます(^▽^)。はじめは、当たるので、わかるわかると思っていたら、あれ?となります。さらに、そこだと見せかけてそこだろう、と思った人も引っかかります。間に偽のスチールが入るのも少し観客をリラックスさせる効果があると思います。この映像にはありませんが、このあとグラスを使ってクライマックスへと持っていきます。クライマックスもユニークだと思います。

 実戦的でとても良い手順だと思います。現象も良いのですが、実は手順を覚えやすい工夫がされています。この点が私のような物覚えの悪い人間にはとても有難いです。

 今回のブログを書くにあたってインターネットで検索をしていたら「こだわりスリーシェルゲーム」ついて賛否両論がありました。シェルについてはまあ、ふじいさんが使ってるお猪口と同じようなモノを期待した方には期待外れと思われる可能性はありますが、手順についても否定されている方々を見ました。ふじいさんがあれだけ実戦して観客のリアクションを確認しておられるだろうし、私としても良い手順だと思うのですが、、、(;^ω^)

 最後に、上記で紹介したお猪口たちについては、とても気に入っているものの、やはり振動が気になる小心者の私(そもそもそこを気にならないように見せる技術が無い事が問題(^◇^;))は、いつかお猪口を使いこなせるようになりたいとは思うものの、今はふじいさんの手順をクルミ型のシェルを使って実演しております(;^ω^)。そのシェルについては次回紹介したいと思います。







Cybershells by Brian Watson

2025-04-27 11:19:00 | スリー・シェル・ゲーム

 今回紹介するのは、以前紹介しました「The Street Performer」「Watson Cups」を作ったBrian Watson氏のスリーシェルゲーム用セット(シェル4つ、ピー、チーズ、バッグ、解説DVD)です。2016年ごろのリリースです。商品サイトには「Book download link」とありますが、これが入っていた記憶はなく、書かれてた紙を無くしたのか、入手しておりません(T_T)。箱とかに印刷してもらえてたら有難かった…

 まずは実演動作をどうぞ



 面白いコンセプトと手順のスリー・シェル・ゲーム(Three Shell Game)だと思います。まず、シェルですが、パソコンの入力デバイスであるマウスの形をしています(笑)。商品ページによると、長年氏が集めたシェルの問題点を解決するために2年以上も開発し、12以上の試作品を作ったそうです。「世界で最も使いやすく、マットを必要とせず、あらゆる表面で利用できる」と書かれています。ちょっと大げさな気はしますが(;^ω^)、工夫はされてると思います。

 シェルをマウスの形にし、マウスホイールが自然とデザインの中に入ることで、押す動作をし易くしています。通常のシェルの持ち方とは少し人差し指の位置が異なり、マウスホイールの手前に置きます。これにより押しやすくなります。手前に引くときは、人差し指をマウスホイールに乗せて引きます。

 シェルのサイドは少し内側に入り、縦の面を作ることで持ちやすくし、滑り止め的な模様を入れています。後ろも同様の模様が入っており、わずかに空間がありスチールしやすくなっています。なお、シェルの素材は鉛フリーのピューターです。しっかりした作りになっています。シェルのサイズはゴールデン・シェルやTCC、テンヨーのシェルなどより少しだけ大きく、私が持っているグラスではピッタリ合うのはありませんでした。写真にあるのはアウトドア用のステンレスカップ(50ml)で、これがこのシェルにはピッタリ合いました。

 少し話が脱線しますが、3つのシェルをとショットグラスを運ぶ入れ物ってなかなかいいのが無い気がします。そこで、おすすめなのが、このステンレスカップの入れ物です。以前紹介したデビルズ・カップがこのタイプのステンレスカップでして、このようなカップの多くには円筒の革っぽいバッグが付いてきます。この円筒バッグにショットグラスとシェルとピーを入れて私は持ち運んでます。

 話を戻して、セットでは、通常のシェル(Regular shell)3つに加えてKicker shellが1つ付属します。これは、いわゆるソリッドシェルで、丁寧に機械部品のようなデザインになっています。普通のマウスはこんな部品がむき出しになっていないだろう!という突っ込みはさておき(;^ω^)、凝ったソリッドシェルです。

 手順は上記映像のように、はじめは、観客にどこにピーがあるか予想させるが、当たらないというやや一般的なものですが、後半が少し変わっており、「入っていない」シェルにグラスを被せ観客に抑えてもらい、ピーをポケットにしまいます。ピーをどのシェルに戻してほしいですか?と尋ね、観客がどう答えようと、ここには戻せません、なぜならば、、、といって1つのシェルをあけるとチーズが入っています(「マウス」はチーズが好きですからね)。もう一つの方にも戻ることはできません、、、といって持ち上げると、シェルの中は機械部品のようなデザインのソリッドシェルで、中にピーは入りません。最後に観客が抑えていたグラスを取り除いてもらい、さらにシェルを持ち上げてもらうと中にピーが入っています。

 なかなかユニークな手順だと思います。ラストで3つのシェルがそれぞれ違う形での現象(1つはピー以外のものが出現、1つはソリッド、1つは空を抑えていたのにピーが出現)を起こしているところが魅力的です。カップ&ボールでも使えそうなエンディングですね(あるかもですが…)。

 ソリッドは1つなので、前回紹介したLeo氏のようにポケットに何度も手を運ぶこともありませんし(そもそもソリッドシェルのスイッチにポケットを使いません)、「マウス」にかけてチーズが出てくるのも、地味に面白いです。

 既に、もう何年もHPは更新されておらず、売り切れ状態ですが、一応商品サイトを示しておきます。

Cybershells | Brian Watson Magic Store

また、本商品を紹介しているページです

Fine English Pewter Cyber Shells by Brian Watson


 以前書いた氏の商品の記事です。

The Watson "Heavies" Cups Limited Edition

The Watson “Heavies” Cups Limited Edition in Polished Copper - カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

BrianWatson氏がデザイン作成したWatsonCupの限定重量アップ版です。BrianWatson氏はCups&Ballsを愛し、パフォーマーとしてカップ&ボールの自身の手順冊子やDVDを出し...

goo blog

 


The Street Performer

“The Street Performer” Fine English Pewter Limited Edition Figurine - カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

前回BrianWatson氏のWatsonCupsを紹介したので、カップではありませんが、氏がプロデュースしたフィギアを紹介します。カップとボールを実演している昔のストリートパフォー...

goo blog

 




















Solid Three Shell Game by Leo Smetsers

2025-03-31 00:01:00 | スリー・シェル・ゲーム

 オランダのマジシャン&クリエータであるLeo Smetsers氏のスリーシェルです。これまでいくつか氏の商品をブログで紹介しましたし、その他多くの商品をリリースしている氏ですが、氏の最も代表的な商品はこの形のスリーシェルだと思います。

この商品を紹介したページがありましたので引用します。

Solid Three Shell Game by Leo Smetsers

また、ページ内にある付属DVDのイントロ動画も別で示します。


どこで購入したか覚えていませんが、10年以上前(15年位前?)に購入しました。DVDのケースにある氏はトレードマークである眼鏡をかけておらず若いですね(笑)

 商品は、以下のものがセットになっています(DVDの裏に書かれている表現)。

- 3 open cups

- 3 massive cups

- 1 extra cup

- 3 velvet storage pouches

- DVD with instructions

「cups」と表現しているのが面白いですね。「open cups」はシェルのことで「massive cups」はシェルと同じ形をしたソリッドシェルです。「extra cup」はシェルの上からかぶせるためのポールフォックスタイプのミニカップです。ミニカップはCNC加工で作られており、ショルダービードは3本、そこそこの重みのあるカップです。このカップも気になりこの商品を買いました(笑)。

 DVDでは、基本ムーブと3つの通常シェルのみで行う手順、最後3つのシェルがソリッドシェルになる手順の解説がされています。手順の動画を見て頂けるとわかりますが、氏の手順はまっすぐシェルを前に出したり、後ろに引いたりという動きがありません。氏のスチール方法は通常のスチール方法と微妙にことなり、横(から手前)に動かすような感じで動かしスチール&ロードを行います。改めるときも横に振るような感じで改めを行います。全体的にあまりシェルを動かしません。

 観客がここに入っていると思うところにミニカップをかぶせてもらいます。これも一つのポイントで、観客が選んだカップをこれですねと動かすときに全体スチールが可能ですし、最後はこのカップからピーが出てきて、あれ?シェルの中では?とシェルを開けると全てソリッドになっているという手順です。さらに、最後にはこのカップからカップよりおおきなジャガイモが出てきます。氏の出し方は少し特徴があり、底を強くたたくとまったり落ちてくるという感じの出し方をしています。というわけで手順の最後はシェルがソリッドにはなるわ、大きなジャガイモは出てくるわで、一般的なスリーシェルよりもインパクトのあるエンディングだと思います。

 シェルは、パームしやすいようにコインと同じようなサイズ(直径約35mm)とし、ピーのスチール&ロードで上下に動きにくいように重みのある(重さ約42g)シェルとなっています(ちなみにソリッドシェルは約94g)。また、氏のカップでもそうですが、シリコンのリング(黒色)が掛けられており、滑り止めの役目を果たします。シェルは円形ですので、おちょこと同様向きはありません。ピーはスポンジのような素材でよく使われてるピー(パーフェクトピーなど)に比べるとかなり柔らかいです。テンヨーのピーの素材に近いです。

 このセット商品は今では販売されていませんが、これが販売されて数年後に Alakazam Magicからこのシェル(ステンレス製)が商品化されました。

Three Shell Game by Leo Smetsers

New in from our good friend Leo Smetsers from Holland comes his beautiful take on the 3 shell game. Leo has designed and crafted the most beautiful stainless-ste...

Penguin Magic

 

真鍮製も商品化されています。

Three Shell Game (Brass) by Leo Smetsers

New in from our good friend Leo Smetsers from Holland comes his beautiful take on the 3 shell game. Leo has designed and crafted the most beautiful stainless-ste...

Penguin Magic

 

このセットには、ソリッドシェルはついておらず、通常のシェルのみです。また、以前はポールフォックスタイプのミニカップがついていましたが、その役目を収納ケースに持たせており、かなり持ち運びが楽になったと思います。サイズもぴったりです。

 私はちょっと理解できていないのですが、なぜか、同じような商品が販売されています。

Bullet Three Shell Game by Leo Smetsers

When you watch Leo perform the 3 shell game it

Penguin Magic

 

ケースが違うだけでシェルは同じじゃないかな?と思いますが、少しお安いです。Alakazam Magicとの契約の関係でこのような形のものを別でだしたのか…ご存知の方コメント頂けると幸いです。

 さらに、ソリッドシェルも欲しいという方向けに、ソリッドシェルのみの販売もしています。

Solid 3 Shell Game

"The Solid Three Shell Game" by Leo Smetsers is a real hit!If you already own Leo Smetsers

 

ソリッドカップになる実演映像です。


 そして、10万円くらいする銀製のコレクター用シェルも販売してます。16セット限定だそうです。こだわりを感じますね!

Silver Three Shell Game

Leo Smesters is proud to present the most beautiful collectors version of his Three Shell Game that will ever be created. This set is been personally commissione...

Holland Tricks

 

Leo氏はいろいろなシェルやピーも販売しています。ちょっと前に発売されたピーはかなり弾力性のあるピーです。

LS Peas

The perfect peas for the Three Shell Game. After many prototypes, Leo Smetsers has cracked the code with "LS Peas". They have the perfect...

 


ちなみにLeo氏の商品はマジックオフレコさんで多く扱っていますので、日本のお店で購入したい場合、検討されると良いかと思います。