ほぼ10年ぶりの『旬風庵』が今年の結婚記念ランチ会場となった。
娘からのプレゼントだが、何だかとても忙しい彼女から店の選択を委ねられた。
考えあぐねた末、前回の感動が忘れられずにいた『旬風庵』に決定。
まずは乾杯~おめでとう!!
娘が話を切り出した。
「10年くらい前から5年間ほどの2人が、夫婦の理想像やったわ。」
その頃って・・・どんな生活を送っていた時やろ・・・即座には思い出せない。。。
「その後の私たちは?」
の問いは、運ばれてきた料理に遮られてしまった。
アミューズ:カリフラワーのムース
カリフラワーの味がとても濃厚。
前菜:越前マコモダケ、鹿児島つんぶり、京もち豚、つぶ貝マリネ、信州サーモン
日本各地から集まった食材が、それぞれの味付けで見事に調和している。
コモダケは、「茸」かと思いきや、イネ科の植物だった。
スープ:サツマイモのポタージュ
メイン:イラのムース仕立て
国産牛の赤ワイン煮
黒毛和牛ステーキ
私は魚を選んだが、ほかの2種も少しずつ味見する。
いずれも一番で甲乙つけがたい。
デザートに添えられたメッセージカードが嬉しい私だが、娘はちょっと残念そう。
サプライズを事前に伝えていれば、ランクアップだったのに、しくじっちゃったよ~と嘆いている。
そう言えば・・・前回の「母の日ランチ」は。。。
「お母さんありがとう」とホワイトチョコのメッセージ鮮やかなチョコプレートが添えられていた。
まだ見習い中かと思われる青年が、デザート皿を大事そうに私の前に置き「このメッセージチョコは私が作りました」と、はにかみながら告げた。
彼の心がこもった作品がもったいなくて、すぐには食べられなかった。
その時の様子は、10年近く経った今もつぶさに覚えている。
そんな素敵な過去を思い出しつつ、上品な料理の数々を美味しくいただいた。
「その後の私たちは?」の答えは、聞けずじまいだ。
はて、さて。。。