青い花

読書感想とか日々思う事、飼っている柴犬と猫について。

鎌倉文学館の秋薔薇と「川端康成 美しい日本」展

2020-10-23 08:44:20 | 日記

水曜日に鎌倉文学館に行ってきました。
目的は、今が見頃の秋薔薇と、開館35周年記念の特別展「川端康成 美しい日本」展です。
鎌倉文学館は、去年の五月に「三島由紀夫 豊饒の海」展に行って以来、約一年五ヵ月ぶり。そこそこ近くに住んでいるのにこんなにも期間が開いてしまったのは、コロナ自粛の影響ではなく、単に私が出不精なだけです。今回も一緒に行ってくれる人がいなかったら、見送っていたかもしれません。
今回の同行者は、鎌倉文学館に行くのは初めて。
それどころか、江ノ電すら乗ったことがなかったそうで、車中では江ノ電独特の沿線の民家との距離の近さを面白がっていました。


由比ヶ浜駅から徒歩約7分。
鎌倉文学館に到着。門の向こうに見えるトンネルを抜けると、毎回少し別の世界に足を踏み入れた気持ちになります。短いトンネルですが、空気を冷たく感じるのですよね。


まずは薔薇園へ。
この日は平日でしたが、年配の方々や校外授業らしき女子高生たちで賑わっていました。






















































鎌倉ゆかりの「鎌倉」「静の舞」「流鏑馬」といった品種から、フランスやドイツから齎された薔薇など、約200種、250株の薔薇を楽しむことが出来ます。
秋薔薇は春薔薇に比べて地味だと言われていますが、この日は天気が良かったこともあってとても華やかに感じました。

薔薇鑑賞のあとは、文学館館内へ。




この館は、旧前田侯爵家の別邸です。
館内は撮影禁止なので写真を残すことが出来ませんが、彫刻を施された扉やステンドグラスをはめ込まれた丸窓などが上品な豊かさを醸し出しています。
さすがに、三島由紀夫が『春の雪』の松枝侯爵家の別荘「終南別業」のモデルにしただけのことはありますね。






テラスから見る庭園と、その向こうの海です。
鎌倉文学館の敷地は、鎌倉の地形の特徴である谷戸の一つを占めています。三方を山に囲まれ、前面のみが海に向かって開けているのが技巧的で面白いです。
借景と言うのとはまた違いますが、周囲の風景すべてを計算の内に入れて建築されたのですね。

その後は、特別展の部屋へ。
「川端康成 美しい日本」展は、二部屋に分かれていました。
鎌倉市名誉市民の川端康成は、昭和10年から長谷に住み、この地で『雪国』『千羽鶴』『山の音』など多くの作品を発表しました。
今回の企画展では、川端の原稿や手紙、愛用の文房具や日用品、川端が蒐集した美術品などが展示されています。それらの品々を通し、川端の愛した「美」と「日本」について紹介しています。
太宰治の「晩年」、中原中也の「山羊の歌」の献呈署名本は、今回が初公開なのだそうですよ。
それと、ノーベル文学賞のメダルも展示されていました。


川端展を見学後、鎌倉文学館を退館しました。
トンネルをくぐってまた、日常に還ります。


少々歩き疲れたので、途中のカフェで休憩。
チーズケーキやプリンも美味しそうだったのですが、二人して同じ洋梨のタルトを注文しました。見た目がとても綺麗だったので。




その後、江ノ電に乗って藤沢に戻りました。
少し遅めの昼食は、中華料理です。すごいボリューム、お昼から全力で食べてしまいましたよ。

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2 コメント

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Unknown (hayane-hayaoki)
2020-10-23 18:34:32
鎌倉散策、羨ましいです!
日差しを浴びて秋バラ🌹豪華ですね✨
お屋敷の中も豪華な造りなんでしょうね。

川端康成さんは、鎌倉に在住だったんですね。知りませんでした💦

中華料理もガッツリ豪華。美味しそう😋
良い一日でしたね😊
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Unknown (mahomiki)
2020-10-23 21:03:16
hayane-hayaokiさおぺんさん

鎌倉の海近くは川端のほかにも大勢の作家や俳人、歌人が住んでいたんですよ☺️

次に鎌倉に行くとしたら、もっと秋が深まってからですね。
紅葉の季節になったら源氏山公園を中心に長めに歩いてみたいです🍁
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