
今日のフォト。
大阪城梅林の梅は、きれいだった。













大阪城梅林の一画で、こんな集団を見つけました。
これは私たちの写真教室の仲間ではありません。 別のカメラマンたち。

熱心に梅を撮っている人たちだと思っていたら、狙っている場所が違う。
ピンクの丸印に、焦点を合わせています。

これはいったい何事だろうかと思いました。

実は、このカメラマンたちが狙っていたのは、「ジョウビタキ」の雄(♂)でした。
鉄道ばかり撮る人のことを通称=てっちゃん=「撮り鉄」というように
野鳥を狙って撮る人をどうも「撮り鳥」というみたいです。
「撮り鳥」で、インターネット検索すると、ヒットする。

実は、彼ら(女性もいた)は、この椿に餌付けしているのです。

ホラ、人工の椿の枝に、飛んできました。
私も一緒に撮っていいと言ってくださり、この一員に加わった。

上の花が気になるようです。

上まで上がってきました。

飛んだ。

着地。

食べる。

くわえて飛び立つ。
こんなブレブレの写真でごめんなさい。

この瞬間をカメラマン(撮り鳥)たちが撮っているのです。
もちろん、上級の機材で、連続撮影しています。
液晶モニターから見せてもらうと、少しのブレもない。
研ぎ澄まされたように、計算し尽くされたように、飛んでいる鳥を撮っていました。

また、餌付けです。
ピンクの丸印のところに、止まっています。

餌付けしているのをジョウビタキが見ているというのも面白い話。
「あなたの下心、知っているわよ」って?

鳥とカメラマン、共存共栄というわけか。
餌をいただく代わりに、写真を撮らせてあげる・・・って?(笑)

スタンバイOKのようです。

餌を見せてくれました。
ミルワーム(コメノゴミムシダマシ)というものです。

おがくずの中に入っていました。

なんか気持ち悪いです。

こんなので餌付けして、野鳥を撮っているのですね。

さて、椿に餌付けも完了しました。
朝から来て、夕方まで撮るそうです。 正に執念。
彼らは、2台3台と、もの凄い機材を持っている。

来ましたよ。 ラブリーな雄(♂)のジョウビタキくん。

花を見た。
カメラマンたちは息をこらして、ファインダーを覗いている。

飛んだ。
連続シャッター音が、梅林中に響き渡る。
もの凄く興奮しますよ。 団体で撮っていると、特に。

花に顔を埋めた。

餌をくわえて、飛び立った。
この瞬間をカメラマンたちは、朝からずっと待っていたのです。
被写体に恋をすると、こんなものです。
待たされて、待たされて、この子を撮る瞬間に、全てのエネルギーを注ぎ込む。
そうして生まれる写真は、素晴らしい作品となる。
教えられました。 うん、私もがんばろう。

鳥は気まぐれ。 今度はいつ飛んで来るかわからない。
けれど待つ、待つ、待つ。 ひたすら待つ。

「撮らせていただいて、ありがとうございました」と言って、お別れしました。
私もこの日のテーマを撮らなきゃと、再び梅林の中へ入って行きました。