マドンナのナイショ話

あなたに話したいあれこれ

ぞうれっしゃがやってきた

2006年05月13日 | イベント・行事
今日は雨の降る一日でしたが
とても心温まる素敵な時間を過ごしてきました。

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和歌山県民文化会館で
ノンフィクション作家・「9条の会」呼びかけ人の
澤地久枝さんが憲法第9条への熱い想いを語る
「未来への人と人の絆」という講演がありました。

私は時間的な都合で
澤地さんの講演を聴くことが出来なかったのですが
それとは別に今日は心に沁みる感動を味わって来ました。

「輝け!憲法9条 平和のつどい」の協賛企画として
澤地久枝さんの講演の前に
合唱構成・「ぞうれっしゃがやってきた」を聴いて来ました。

「ぞうれっしゃがやってきた」は平和を伝える歌として有名で
私は以前から一度聴きたいと思っていました。

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このコーラスに参加したグループの中に
私のふるさとの幼なじみがいて
今日の日のことは事前にお聞きしていました。
その時から私は「ぞうれしゃがやってきた」を聴きたいという
衝動に駆られました。

戦争中に各地の動物園では次々と動物が殺されました。
けれど名古屋の東山動物園では園長や飼育係が
なんとしてもぞうだけは守り抜きたいと必死の努力を重ねました。

戦争が終わった時、4頭のぞうのうち2頭が生き残りました。
このぞうを一目見たいという全国の子供たちの熱意に動かされて
市や国鉄が力を尽くして「ぞうれっしゃ」を走らせることになりました。

子供たちの夢を乗せた特別仕立ての「ぞうれっしゃ」が
全国から次々と東山動物園にやってきました。

子供たちは2頭のぞう「マカニー」と「エルド」を見て
それはそれは喜びました。
そのシーンは子供たちが声高らかに歌い上げました。

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戦争中の本当にあったお話です。
NHKでは「ぞうれっしゃがやってきた」の劇も
放送されたことがあります。
東山動物園の園長を俳優の三浦友和さんが演じました。
本当に切なくて心温まる戦争中のお話です。

合唱構成は実際にあったお話を忠実に再現して歌われました。

合唱は11の構成から成り立っています。

1 サーカスのうた
2 ぞうを売らないで
3 雪よ 降るな
4 動物園へようこそ
5 動物を殺せ
6 悲しみの日
7 戦の終わる日まで
8 本物のぞうが見たい
9 ぞうを貸してください
10ぞうれしゃよ走れ
11平和とぞうと子供たち

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ソプラノ、アルト、テノール、バスの
4パートの混声合唱と児童合唱でした。
子供たちの声は広い場内に響き渡りました。
子供たちがぞうに対しての想いを歌い上げました。
一番胸にジーンとくる場面です。

今日の「ぞうれっしゃがやってくる」は3部割愛して歌われました。
けれど30分間の合唱構成でした。
よく息が続くものだと、練習のご苦労を思いました。

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今日舞台で歌ってくれた
「和歌山ぞうれっしゃ合唱団」は
大人と子供総勢100余名でした。
舞台の袖では「ぞうれしゃがやってきた」の歌詞を
手話で伝えてくれました。
ピアノとフルートの音色に合わせて歌声が響き渡りました。

原作  小出隆司
作詞  清水則雄

全国のたくさんの地域で「ぞうれっしゃがやってきた」の歌が歌われています。
いつか機会があれば是非聴いてみてください。

戦争で夢や希望を失くした人たちに、再び夢や希望を与えてくれた歌です。
「憲法9条 平和のつどい」にふさわしい歌です。



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