Road to 50’s ~50歳への道~

ナイスな50歳になるための日記

カウントダウン

いまさらですが H20 事例Ⅳ第3問

2008年11月03日 00時38分09秒 | Weblog

本年度事例を振り返っていますが、まずは、事例Ⅳから。

特に、自分が玉砕した第3問では以下の点について勘違い&不理解していたことがわかりました。

設問1
①売却損を聞かれているのに、取替え投資のCF計算&現在価値割引と勘違いした。

②上記勘違い+新設備導入による費用削減効果を算出するために参照した第2問の設問文の割引率10%で売却額100万円を割り引いた。

③その額を現有設備の簿価残から引いた。

ホント、逝ってよし!!!!

設問2
負債をして新規設備導入をした場合と負債を利用しなかった場合を比較した時の節税効果を聞かれているのに、タックスシールドやキャッシュフローの概念をごちゃまぜにして考えた。

ここで知識再整理&備忘録 タックスシールドと負債の節税効果はまったく別の概念!!!

・タックスシールドとは、非現金支出費用に法人税率を掛けた金額の事で、非現金支出費用を計上することで得られる、法人税によるキャッシュ・アウト・フロー節約額(つまりキャッシュインフロー)の事である。

・負債の節税額とは、単純に、負債をして増加する営業外費用が負債をしない場合に比べてどれだけ税金面で節税できるかだけを問われている。つまり、利息費用×税率が問われている内容である。

勘違いの原因は、簿記1級の取替え投資問題を機械的に訓練するだけで、タックスシールドと節税効果の違いなどまで踏み込んで正確に理解しようとしていなかったことです。

なお、金利費用はキャッシュフロー上、現金支出です!!!気をつけよう!!!っておいらだけかOTZ

以下、イケカコP90を引用

投資決定で用いられるキャッシュ・フロー概念では、利子もまた減価償却と同様に利益に戻し加えられる。利子費用は現金流出額ではあるが、金利費用は資本コストとして割引計算の過程で考慮されているので、利子費用を現金流出額として計上することは、二重計算となってしまうので年々のキャッシュフローの計算に組み入れない。それゆえ、投資の経済価値の評価計算で用いるキャッシュフローは減価償却費・利子控除前の税引後利益と定義される。

引用終わり

蛇足として、後半部分は投資によるキャッシュフローの現在価値計算時にWACCが使用されているので、利子はキャッシュフロー計算に入れないということですね。(利子を含んだFCFの問題が出題されない理由はこれですかね。。)

ちなみに、この論点は本年の1次試験財務の第22問の選択肢ウが間違いである理由もかかれていますね。(この前のP89には、同じく第22問の選択肢エが間違いである理由が書かれています)

ついでに、第2問で問われた税引前CFですが、P91(ジャーニーさんが提起していたページ)で
税引後CF=税引前CF-税金=収益ー現金流出費用ー税金
と書かれています。

つまり、税引前CF=収益ー現金流出費用となります。

さらに、本年1次財務の第24問もこのページから出題されているのがわかります。

答えは
税引後利益=税引後CF-減価償却費
の公式を知っていればよいということになるのでしょうが、なぜそう
なるのかを説明できないと他の年度で違う角度からひねられてや
られるという可能性があります。

イケカコによれば
税引後CF=税引前CF-税金
税引後CF=税引前CF-0.4税引前CF+0.4減価償却費
税引前CF=収益ー現金流出を伴う費用
税金=税率×税引前利益
税引前利益=税引前CF-減価償却費
税引後利益=税引前CF-減価償却費ー税金
赤い部分は
「税引後CF」
だから、税引後利益=税引後CF-減価償却費
となるのですね。

今後は、税引前CFと税率と税引き後利益を与えられ、減価償却費
を算出する方法などを問われたりするかもしれませんね。

イケカコ・・・長い付き合いだが、まだまだ、把握できていないです。OTZ

中途半端に把握してしまうと、今回のような痛い目にあうので、注意しなければなりません。