今日も ぺこぺこ

ジョリ夫婦&ぺこ。3匹とも、今日も元気に「ぺこっ」てます。

「製作者」と「鑑賞者」

2005-03-01 00:47:33 | Weblog
製作者と鑑賞者というのは一見して対極にあるように見えますが、でもじつは、どちらも同じひとつの人間。
「作り手の視点」「鑑賞者の視点」ということで知り合いと話をして、昔のことをふと思い出しました。

昔はわたしも作り手の視点という部分にこだわっていて、その結果、鑑賞者の視点からいつの間にか遠ざかっていたのです。
人から(自分の作ったものを)どう観られるのか、どう観られたいのか。
美術館に展示されている作品を観て「これを人はどう観るのか、わたしはどう観るのか」。
そういうことを一切考えずに、純粋に「鑑賞者」としてのみ、作品たちを観ていたい。そんな単純なことが、いつしかできにくくなっていたのです。

一体誰のために作っているのか。
それを考えれば、答えは自然と出てくるのですが。

それから今までずっと、美術館へ行くとつい額のほうを見てしまい、どんな風に額装しているのか、どんな風に壁に吊っているのか等と、肝心の作品以外の部分が気になってしまうように。(で、絵をそこそこ見たら、真横に移動して額と壁の隙間を覗いてみたりしてるんです。)
ここ数年は、「絵がある場所」というものが気になっているワタシ。純粋なる鑑賞者の視点は持てないのでしょうか・・・。

さて、この写真は知り合いからいただいたカリグラフィーです。
ホンモノの金箔が貼ってあり、色もとてもきれいだし、きれいに額装したいな~と思ったまま1年以上も時間が過ぎてしまったんですが、偶然にもきれいな額を、なんと日本の実家にて発見。かなり昔に買ったまま放置していた額でした。それに入れてみたところ、なんとサイズもぴったり!
食虫植物のウツボカヅラを置いてる場所に飾ってみたところ、これまた色合いがぴったり!

こういう「ぴったり!」な調和感を発見すると、つい「出会いだな~」って思ってしまいます。単純に。
(それが作為的かどうか、という違いなんでしょうけれど。)