暇人に見て欲しいBLOG

別称(蔑称)、「暇人地獄」。たぶん駄文。フリマ始めました。遊戯王投資額はフルタイム給料の4年分(苦笑)。

ダイアリー~マジ日記~ 3月19日

2005年03月20日 01時15分11秒 | 日記系
 小生、昨日に続いて今日もアルバイトに精を出していた。
 今回は「高知南中学校」の第一回卒業式だったのである。つまり中等部設立三年目、ということになる。
 そんなことを知るはずもない小生、まさかこのようなトラブルが起こるとは夢にも思っていなかった。おかげで今はグッタリである。
 折しもテレビドラマ「ごくせん」の卒業式と同日に行われた南中の卒業式は、それはもう長いものだった。
 小生を雇用していた企業(つまり「英会話のイーオン」)は、正午には式が終わって、正門から卒業生が思い思いの顔をして出てくるだろうと予想していた。
 今回集まったアルバイトスタッフは小生を含めた三人で、うち一人は小生と同い年の少女であった。このビラ配りという仕事は、女性とペアを組むことがほとんどで、小生のような女性恐怖症の人間には、ちとキツイ仕事である。
 ともかく。小生たち三人は卒業生に早いとこパ~ッとビラを配って速攻で帰る気マンマンであった。また、小生は南高校(中学校と同じ敷地)に行くのは初めてだった。友人の意中の相手が南高校の生徒さんだと聞いていたので何だか小生、緊張を強(し)いられていた。
 南高校(中学校も同じ)はそれはもう立派な校舎の学校だった。ほとんど大学のような学校に通う小生、いかにも学校、といったデザインの校舎に痛く感動した。友人がこの場所で恋をしてしまったのも納得だった。
 ビラを持った小生らは、11時50分ごろに到着した。そのとき既に卒業式は終わっていたようで、ちらほらと卒業生が正門を抜けて出てきた。しかしそれはほんの数名で、もう生徒さんの出てくる気配は無かった。企業の予想ははずれ、卒業生はなかなか出て来なかった。
 しばらくして、アルバイトの少女が偶然に友人を見つけた。その友人の話によると、少し前に卒業式は終了し、今はエスカレーター式に進学する(そのまま高校過程に進むということ)生徒を集めて、説明会を行なっている、ということらしかった。ちなみにその人は妹の卒業式を見に来たということだった。また、よくよく話を聞くと早くとも14時までは終らないということらしかった。つまり小生らはあと二時間ほど待たなければならなかった。
「わたし、用事があるんで14時半までしか待てません」と、少女が言った。
 アルバイト担当員に電話して、14時半に帰ってもよいことになった少女は、残りのオッサンと同い年のオタクに「すみません」と頭を下げた。とても律儀でよい子だった。
 ともかく、小生らはヒマだった。例の蛍光色の黄色いジャンパーだけが元気に存在をアピールしていた。
 ふと少女が躊躇(ためら)いがちに声をかけてきた。「あの……もしかしてずっと前に一緒に仕事しませんでした?」
 小生、ビックリして少女の顔をまじまじと見た。自分で変質的犯罪的変態的な目でなかったか少し心配しながら。
 小生が沈黙を続けていたのでまた少女が発言した。
「たしか前にも高専の男の子と……」
 道すがら、小生は自分が高専の学生であることを明かしていた。
 小生、その発言でようやく思い出した。実のところ、もう一年以上この仕事を続けている小生、しかしめったに仕事をしないツチノコ的存在だったので、同い年の少女と仕事をした記憶は少なかった。
「あ! 県庁前でビラを配った……」
 行儀の悪い小生、つい少女を指差してしまった。
「そうそう!」と盛り上がる少女と小生。もうひとりのアルバイトスタッフ、31歳のオジサンをつい取り残してしまった。
 しかし盛り上がりも一瞬のことで、少女は先程の友人とお喋りを始めた。結局、冴えない風貌の二人が取り残されることとなった。
 そのオジサンはなんと東京人で、去年、高知に引っ越してきたのだそうだった。田舎者の小生、東京と高知の違いをいろいろ尋ねるという、いかにもといった質問をした。
 やがて14時半が来て、少女は申し訳ないといった表情で帰って行った。
 結果的に、小生とオジサンは三時間半ほど待ち続けた。卒業生が出て来はじめたのは、15時を過ぎてからのことだった。
 ようやくといった感じで、小生とオジサンはビラ配りを開始した。
 驚いたことに、教科書類を持って手一杯の保護者の方が、一番よくビラを受け取って下さった。ほぼ全員が「ありがとう」、「ご苦労様」といった言葉をかけて下さり、精神的にものすごく助かった。ありがとうございました。
 生徒さんたちも、思いのほかよく受け取ってくれた。昨日の土佐女子とは比べものにならないほど気前が良かった。
 仕事を終えて会社に戻ったのは16時半をまわったころだった。約四時間半の長い戦いだった。今日の作業内容を明細書に記して、小生は会社をあとにした。
 小生、疲れてはいたが、なんだかいい予感がしたので、自宅からは遠いが会社からはそれなりに近いブックオフへ足を運んでみた。
 そろそろ持っているCDが飽きてきていた小生、敬愛する「酒井ミキオ」氏の名前を探した。セカンドアルバムが二枚あったが、小生、既に持っていた。
 一応、「250~750円」のコーナーも見てみた。ちなみにセカンドアルバムは約十一年前のものであったが1350円だった。邦楽「さ」の段を見た小生、目を見張った。
 目の前に「酒井ミキオ」の文字が現れていた。タイトルは「イン・ウ゛ォーグ」。なんと、記念すべきファーストアルバムであった。小生、素直に喜んだ。ちなみに750円だった。
 気をよくした小生、『玩具修理者』で有名な小林泰三氏の長編ホラー『密室・殺人』を一緒に購入した。
 嬉しさで疲れが一時的に消えた小生、自宅に着いてすぐ、ミキオ氏のCDを聴いた。夢中になりすぎた小生、「ごくせん」の始めのほうを見逃してしまった。
 しかし全く悔いはない。小生、幸せである。
 また、「僕らの音楽」という音楽番組で、大好きな「川嶋あい」の幻の名曲「旅立ちの日に…」(あいのりの主題歌「明日への扉」の原曲)を生演奏で聴いた。バリ感動した。「バリ」というのは、あいちゃんの地元でもある福岡の方言で、「とても」、「めちゃくちゃ」といった強調の言葉である。決して若者言葉ではない。
 “いいこと”のあとには“よくないこと”がある。そして、“よくないこと”のあとには“いいこと”がある。
 人生、悪いことばかりではないのである。

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