嘘のない嘘日記 １２月５日

　昨日、さぁ三日ぶりにパソコンで文章をつづろう、と思って先生に借りているパソコンを起動した。
　デスクトップの壁紙に、先週取ってきたＡＶ女優さんの画像が並んでいて、げんなりした。
　でも面白いのでこのままにしておこう、と悪魔が囁いた。
　定期試験の始まる週になっても、小生は勉強する気がなかった。というように周りの人間には見えていたはずである。
　なぜなら小生の勉強シーンを誰も見たことがないからである。
　小生自身、見たことがない。
　しかし勘違いしないでほしい。小生が勉強をしないのは、勉強をする気がないからではなく、その気はあるのに体が言うことをきかないからである。
　だから悪いのは小生ではなく、この体である。殺すなら小生ではなくこの体を殺すべきである。

　昨日、久しぶりに『小生物語』を読んだ。たしか三十日ぶりくらいである。
　読んでいて泣きそうになった。
　おもしろすぎる。
　そしてこうした素晴らしい日記を書く才能のない自分の手を呪いたくなる。
　この手が悪いんだ！　この野郎……！
　小生は自分の手を切り離した。カッコ良く言えばリストカットである。
　しかし血は流れなかった。
　流れたんじゃない、吹き出たんだ！　というオチではない。
　体が既に死んでいたからである。
　小生の体は、小生の代わりに殺されてしまっていた……。

　先週土曜日にカラオケに行った。
　六人の予定がふたりが事故を起こして四人になった。
　しかし楽しかった。
　とくに高音域をサポートしてくださった某氏にはなみなみならぬ感謝をしている。
　ありがとうございました。