本日わたくしは、有名人御用達の某宗教団体の会合に参加してまいりました。
朝六時起きという冬の寒い時期にはつらい早起きをして県外の会場まで出向いたのであります。
これは本来毎月のお務めらしいのですが、信心浅いわたくしは、なんと三か月もまいらずにいたわけです。
てかほんとに有名人御用達なのかよ、毎月とかぜってぇ無理だろとか思うのですが、普通は県内に会場があるため、そんなに苦労しないようです。
いささか久しぶりに会場へと足を運んだわたくしは、奉られている仏様に向かってなにやら唱えさせられ、一通り終えてから食堂で朝食をいただきました。オバさん(元母の友人。いつもこの人が連れてってくれる)の手作りのちらし寿司をいただき、なぜかカボチャコロッケを二つも食わされました。家で賞味期限切れのハンバーグを食べていたのですが。
それからイベント開始まで一時間以上あり、ロッカーの前で座り込んで待とうと思っていたのですが、そこはすでに女性三人に占拠されており、わたくしは休憩場所をもとめてさまよいました。
トイレの前にスペースを見つけたわたくしはそこにどっかと座り視線を誰とも合わない低い位置に定めて手のツメを指の腹でなでたりズボンについたほこりを払ったりして時間を潰しました。
近くに中高生くらいのお子さんを数人つれたご家族がいらっしゃって、すごく関西色の強いイントネーションで談笑しているのが聞こえました。
もちろんわたくしは絶対に誰とも目を合わせたくないためそちらをほとんど向きませんでしたから、本当に中高生くらいのお子さんが数人おいでたかどうかは定かではありません。
ただ、小娘の声と母親らしきオバさん声とガキんちょの声が聞こえましたので少なくとも母娘息子の三人以上の団体だったと思います。父親らしきおやじ声は聞こえませんでした。
小娘「あんなー、あたしなぁー、実はお母さんの子やないねん……」
かわいいお嬢さんの声はいつもこんな調子でございました。話の内容は深刻(もしくはタチの悪い冗談)なのに、口調はとてもおっとりしていました。
息子「母ちゃんは体裁ばっか気にしてだから俺らにいい大学行けいい大学行けってうるさいねんやろ」
ちょっとすねた感じのガキんちょ声は未成年の主張をかたくなにしゃべっていました。その気持ちよくわかるで、と、こっちまで関西言葉になってしまいそうでした。
母親「そんなんゆーたかてしゃーないやろ。あんたら拾った段ボール箱から生まれたんやで。『段ボールば子』とか『男(だん)ボール男(おとこ)』とかいう名前にせえへんかっただけでもありがたく思いやー」
二人の言い分を冗談だと受け取ったのでしょうか、しかしえらく真面目な声音で母親はそう切り返していました。
その後数秒間の沈黙があり、会話が再開されたのですが、まったく関係のない話題になっておりました。
小娘「あんなー、あたしなぁー、実は10キロ太ったんやで。妊娠ちゃうかなぁ……」
息子「わぁ、ねーちゃんその歳でもう……」
母親「この前町内大食い大会で砂糖丼いっぱい食べたからやろ」
わたくしはお節介にも糖尿病じゃないのかと心配しました。まさか今はやりのメタボリック?
小娘「でもよく考えたら前に体重計ったの二年くらい前やったわ。身長も10センチくらい伸びてたし」
二年も計らなかったのかよ、成長期かよ。と、わたくしはついつっこんでしまいました。
それからつまらぬイベントが始まって終わりました。
朝六時起きという冬の寒い時期にはつらい早起きをして県外の会場まで出向いたのであります。
これは本来毎月のお務めらしいのですが、信心浅いわたくしは、なんと三か月もまいらずにいたわけです。
てかほんとに有名人御用達なのかよ、毎月とかぜってぇ無理だろとか思うのですが、普通は県内に会場があるため、そんなに苦労しないようです。
いささか久しぶりに会場へと足を運んだわたくしは、奉られている仏様に向かってなにやら唱えさせられ、一通り終えてから食堂で朝食をいただきました。オバさん(元母の友人。いつもこの人が連れてってくれる)の手作りのちらし寿司をいただき、なぜかカボチャコロッケを二つも食わされました。家で賞味期限切れのハンバーグを食べていたのですが。
それからイベント開始まで一時間以上あり、ロッカーの前で座り込んで待とうと思っていたのですが、そこはすでに女性三人に占拠されており、わたくしは休憩場所をもとめてさまよいました。
トイレの前にスペースを見つけたわたくしはそこにどっかと座り視線を誰とも合わない低い位置に定めて手のツメを指の腹でなでたりズボンについたほこりを払ったりして時間を潰しました。
近くに中高生くらいのお子さんを数人つれたご家族がいらっしゃって、すごく関西色の強いイントネーションで談笑しているのが聞こえました。
もちろんわたくしは絶対に誰とも目を合わせたくないためそちらをほとんど向きませんでしたから、本当に中高生くらいのお子さんが数人おいでたかどうかは定かではありません。
ただ、小娘の声と母親らしきオバさん声とガキんちょの声が聞こえましたので少なくとも母娘息子の三人以上の団体だったと思います。父親らしきおやじ声は聞こえませんでした。
小娘「あんなー、あたしなぁー、実はお母さんの子やないねん……」
かわいいお嬢さんの声はいつもこんな調子でございました。話の内容は深刻(もしくはタチの悪い冗談)なのに、口調はとてもおっとりしていました。
息子「母ちゃんは体裁ばっか気にしてだから俺らにいい大学行けいい大学行けってうるさいねんやろ」
ちょっとすねた感じのガキんちょ声は未成年の主張をかたくなにしゃべっていました。その気持ちよくわかるで、と、こっちまで関西言葉になってしまいそうでした。
母親「そんなんゆーたかてしゃーないやろ。あんたら拾った段ボール箱から生まれたんやで。『段ボールば子』とか『男(だん)ボール男(おとこ)』とかいう名前にせえへんかっただけでもありがたく思いやー」
二人の言い分を冗談だと受け取ったのでしょうか、しかしえらく真面目な声音で母親はそう切り返していました。
その後数秒間の沈黙があり、会話が再開されたのですが、まったく関係のない話題になっておりました。
小娘「あんなー、あたしなぁー、実は10キロ太ったんやで。妊娠ちゃうかなぁ……」
息子「わぁ、ねーちゃんその歳でもう……」
母親「この前町内大食い大会で砂糖丼いっぱい食べたからやろ」
わたくしはお節介にも糖尿病じゃないのかと心配しました。まさか今はやりのメタボリック?
小娘「でもよく考えたら前に体重計ったの二年くらい前やったわ。身長も10センチくらい伸びてたし」
二年も計らなかったのかよ、成長期かよ。と、わたくしはついつっこんでしまいました。
それからつまらぬイベントが始まって終わりました。
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