暇人に見て欲しいBLOG

別称(蔑称)、「暇人地獄」。たぶん駄文。フリマ始めました。遊戯王投資額はフルタイム給料の4年分(苦笑)。

パニック25分。

2011年07月03日 20時50分02秒 | おしらせ
 さっき友人から電話があり、通話ボタンを押した。
 しかし相手は応答しない。
 最初は意味がわからなかったが、自分ならどんな状況で電話をかけるだろうかと考えた。
 私なら何かが起こって助けて欲しい時――たとえばパニック発作に見舞われた時とか。
 周りの人に助けを求められないほど錯乱している時とか。
 平常でない事態に、私の気持ちはマイナスなことにばかり囚われた。
 しかし最悪のケースを考えないわけにはいかない。
 この電話は実は、拉致された場所から隠れてかけてきたもので、一度切ってかけ直すと着信音で犯人に気(け)どられる可能性がある。
 だからかけ直すということは出来ない。見つかったら殺されるかもしれない。
 なんてことを考えながら、
「もしもし、もしもーし!」
 と呼び掛けた。
 あるいはこれは友人のイタズラであるのかもしれない。
 友人はそんな人間ではないが、友人の友人にはそういう人がいないとは限らない。
 どうしたらいいのか。
 友人は無事なのか。
 友人はどこにいるのか。
 何もわからず、聞こえてくる音をつぶさに聴くしかなかった。
 最初、頻繁に「いらっしゃいませ~!」と聞こえていた。
 だから店内か、その近くにいることがわかった。
 だったらパニック発作でもさすがに見つかるはずで、現場の人間が助けてくれるはずである。
 それでももしかしたら、棚などに隠れて見えにくい場所かもしれない。
 店員の声はどこか聞き覚えがあるような気もした。
 だからひょっとしたら近くにいるのかも知れない。
 ガサガサという断続的な連続音が鳴っていた。
 何か震えている音?
 ならばやはりパニック発作か。
 知人を訪ねて音を聞いてもらったが、あまり興味がないようで彼は行動を起こさなかった。
 私はこう考えていた。
 たとえどんな状況だったとしても、ここで見捨てるのはマイナスイメージだ。
 それに、何もせずにもし、友人が亡くなってしまったら……
 その時、何もしなかったことを自分で恨むに違いない。
 なので繋がったままのケータイ片手に夜の町を探した。
 すると。
 急に話し声が漏れてきて、どうやら友人は無事で誰かとしゃべっているらしい音がした。
 そこでようやく安堵して、通話を切り、かけ直した。
 既に予想がついている通り。
 ポケットの中で勝手に通話状態になり、本人が気づいていないだけなのだった。
 まぁ、その可能性は考えたけれど。
 無事で何よりです。
 もうすぐ、お誕生日ですね。
 ハッピーバースディ^^

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