暇人に見て欲しいBLOG

別称(蔑称)、「暇人地獄」。たぶん駄文。フリマ始めました。遊戯王投資額はフルタイム給料の4年分(苦笑)。

嘘日記 6月22日

2005年06月22日 17時56分33秒 | 日記系
 おとといの話。
 以前報告させていただいた京都のことですが、企業や学校に書類を提出しなければならないのです。
 それを提出しなければ、京都に行けないし、単位ももらえないんですね。
 書くだけならいいのです。ところが、なんと、顔写真が要るのですよ。それも、スーツ姿のやつが。
 というわけで、おとといはスーツを着て証明写真を撮りに行ってきました。
 まさかちゃんとした写真屋さんに行くわけにはいかないので、無人の撮影マシンを探しました。スーパーとかデパートにある、あの機械です。
 マシンの中で着替えれば良かったのでしょうけど、もしお客さんが並んでいたりしたら余計な時間をかけてしまうじゃないですか。それを恐れたボクは、あらかじめスーツを着込んでおいて、それからマシン探しの旅に出かけたのです。
 しかも、「どうせ写るのは胸上だけだし」という理由から、上半身のみスーツ、下半身はズボン、という出で立ちでした。
 ズボンもスーツもともに黒色でしたから、大丈夫かなぁ、と思っていたのです。
 ところが。同じ黒でもゼンゼン違う黒でしてね。スーツが本当に黒いのに対してズボンは色褪(あ)せてしまっていたのです。
 全身を鏡で確認したわけではないのですが、あれは明らかに怪しい恰好(かっこう)でした。ちょっと変質者じみていました。きっと通りすがった人は皆、「見てはいけないものを見てしまった……」と思ったことでしょう。
 しかしボクがそれに気づいたのは、自転車をこいでいるときでありまして、時すでに遅しという状況だったのです。
 さらに言うと、全身真っ黒(自転車も黒です)だったボクは緑色のリュックを背負っていました。全身黒ずくめなのに背中には緑の物体があったのです。見た者は笑うしかなかったでしょう。あのチグハグ感は相当なものだったはずです。
 まぁ、そんなことはいつものことなので気にしません。ボクは元々変質者ですから。
 一番「しまった!」と思ったのは、やはりスーツを着て自転車をこいだことでした。
 季節は夏。半袖でも暑いこの時期に、Tシャツとカッターシャツとネクタイとスーツを着用していたわけです。
 その暑さといったら、もう、筆舌に尽くしがたいものでした。
 しかし、自分の汗でスーツを汚してしまうわけにはいきません。ボクはつとめて冷静に自転車をこぎ、汗を出さないよう気をつかいました。
 希望的観測で自分でも情けないと思うのですが、ボクは勝手に「サニーマートにあるはずだ」と思っておりました。
 しかしいざサニーマートについて辺りを見回してみても、撮影マシンらしきものは一切見当たりませんでした。少々、愕然としました。馬鹿なヤツです。
 しかたなく、そのままの恥ずかしい恰好で店内を歩き回りました。従業員に聞けば、マシンの有無ははっきりします。
 しかしボクはその店に入ったのが初めてであり、色々な店舗が並んでいる光景に唖然としました。まるでそこはデパートだったのです。
 そもそも、ボクはデパートというものに縁がありませんでした。あんな人がたくさん居るところなど、行きたくありませんでしたから。
 ともかく、デパートというものに免疫のないボクは、顔が不安にゆがむのを必死におさえて話しかけやすそうな店員を探しました。
 あのなんですか。お金を両替したりしてくれるところがあるじゃないですか。そこにいたおばさんに、ボクはこう尋ねました。
「あのぉ、証明写真が撮れるところを探しているのですが……」
 その店員は、「変質者が変な恰好をして私に何の用だ」と思ったに違いありませんでしたが、そこは一応プロです。嫌な顔ひとつせずに、
「それでしたら、こちらから外に出て左手のほうに機械がございます」と、丁寧に教えて下さいました。
 ボクはつとめて普通な印象を装って「ありがとうございました」と礼を言い、教えられた通りに店を出ました。
 これでマシンがなければ、彼女はボクを店から追い出したかっただけだったのだな、と納得していたでしょうが、残念なことに、マシンはちゃんとそこにありました。
 しかも幸いにも、予想していたお客さんの行列はなく、ボクはゆっくりと撮影にのぞむことができました。
 皆さん御存知でしょうが、あれは3回撮影をおこなって、その中で一番良いものを選ぶようになっているのです。
 したがって、2回までの失敗は許されます。
 1回目、パシャ。あぁいけません、つい目に力が入って強盗犯のような顔になってしまいました。
 2回目、パシャ。またダメです、今度は顔がひきつって殺人犯のような顔になってしまいました。
 3回目、パシャ。……あぁ……ラストチャンスが……。目の前に居たハエを、つい睨(にら)んで石化してしまいました。残念無念です。
 と、言うのはもちろん嘘なのですが、良い写真が撮れたかというと、はなはだ疑問でした。
 とにかくボクは急いでスーツを脱ぎ、ラフな恰好に戻りました。やはり暑かったのです。
 出来た写真を見ると、いやはやなんてことだ、こりゃどう見たってヒキコモリではないか、と思うしかありませんでした。
 写真は真実を写します。誤魔化しはききません。まったく。

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2 コメント

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あらあら。 (半径74㌢㍍)
2005-06-22 20:50:05
私が撮った機械では4回撮ることができました。

しかも後で自分の好きなやつを選ぶタイプ。

(↑他の機械がどうなっているのか不明ですが。。)

笑いをこらえるのに必死でした。

なぜが笑ってしまうのですよ。こういう撮影は…。



さて。勇気を持ってコメントを投稿してみました。

誰だかわかりますよね??

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どうも (筆者)
2005-06-23 08:37:15
ボクは身構えて睨んでしまうのです。

よって、石化したりするんですね。これが。



>誰だかわかりますよね??

ええ。

ありがとうございました。
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