暇人に見て欲しいBLOG

別称(蔑称)、「暇人地獄」。たぶん駄文。フリマ始めました。遊戯王投資額はフルタイム給料の4年分(苦笑)。

『腐足り』父、謎の行動。

2009年09月04日 12時32分08秒 | 日記系
 最近、父の様子が変です。
 いや、見た感じたいして変わっていないのですが……

 あれは1年半くらい前。
 わかりやすい文体で描いたわかりやすい小説を印刷した物を、父に渡したことがありました。
 僕の短編小説の中で1番わかりやすい内容のはずで、少し前に遊に読ませても「おもしろかった」と言われた代物です。
 なのに、それを渡した時の父の反応……
 ともかく読みます、めくったりしています。
 そしてしばらくして……
 小説を僕に返して言いました。

父「いかん。頭に入ってこない」

 え、ええーー!?
 こんな、簡単なライトノベルみたいな文章も読めないの!?
 という、読書なんてしない父。
 それがたとえ可愛い息子の書いた小説であったとしても……
 まぁそれはいいのです。
 問題は、そんな活字苦手なはずの父が、最近、おかしな行動をとっているのです。

 町の図書館から本を借りてきて読んでいる!
 しかもその数約15冊。
 多いよ!
 そんでもって怖いのが……

 最近、同じ女性作家の著書ばかり集めている……!
 しかも恋の本ばっかり!!
 その一部を少し引用してみましょう。

_________________
恋してますか? あなたはいま……

この本を
今 恋をしたい  あなた
今 恋をしそうな あなた
今 恋をしている あなた
今 恋が終わってしまった あなた

そんな あなたに 捧げます
_________________
(引用元:落合恵子著『恋のテキスト・ブック』)

 こえええ…………!!?!
 うちの父、数年前に離婚してるんです。
 で、とっくに適齢期なんて通り越してるんです。
 しかもかなりの草食系。
 雑草食って生きてるんじゃないか、ってくらいの生真面目ぶり。
 そんな草食さんが。
『恋のテキスト・ブック』なんて読んでいるんですよ……
 むちゃくちゃ怖いですよ……
 しかも、性格上なにかを手に入れるタイプではないんです。
 欲しいけど我慢して、人のために働くタイプです。
 それがなぜに……
 図書館で大量に本を借りているんだ……!
 息子のライトな小説すら読めなかった男が、恋愛の本なら読めると言うのか!?
 ああ……なに考えてるんだ、父。
 その行動、コワイ(泣)。

 しかし。
 そんな父の異様な行動について、この人は冷静に分析する。

遊「たぶん、あなたのお父さんは、いま、恋をしているんだわ!」
僕「――うわ! 言っちゃったよ!
  あの、遊さん……
  自分の彼氏のお父さんについて、そんなあっさり断言していいのですか?」
遊「だって間違いないじゃない?
  少女漫画を大量に買い漁るあんたみたいなものよ」

 まて。
 まてまてまて!!

僕「あの遊さん?
  いつ僕が少女漫画を買い漁りやがりましたか?
  まるで実際に買い漁っているんです、みたいな言い方、やめてもらえませんか?」
遊「あらいいじゃない。
  アブない趣味のひとつやふたつ、標準装備してたって」

 い・や・だ……!!
 なんでアブない趣味を標準で装備しなくちゃならないんだ!!
 そんなに……

僕「遊さん、そんなに僕を腐らせたいんですか!」
遊「腐っ、当然!」

 当然なのかよ、当たり前なのかよ!?
 てか、てかてか、
『腐っ』ってなんだ?
 そんなに腐った笑みがあったのか!?
 初耳だぞ……

遊「何言ってんのよ。
 『腐女子彼女。』でもY子さんが言ってたじゃない」

 そうだった!
 たしか、
『う腐腐腐腐腐』って笑ってた!
 そういうことは覚えるんだな、遊さん。

遊「で? お父さんの周りに女の影とかちらついてないの?」

 うわーー!!
 他人事だと思って、土足で詮索してきたーー!!

僕「ええーと。
  ご期待に沿えなくて誠に恐縮ですが、
  そんな影は見当たりません。」
遊「え? 嘘ーー!?
  いないの? いないの、
  シャドーーー!!」

 吠えた。
 唐突に叫んだ。
 さて、「シャドー」。
 この場合――というか僕の知り得る限り、これは二択だ。
 ゾイドのシャドーか、
 さくらちゃんのシャドーか。
 どっちだ?
 いや、遊は♀だから、さくらちゃんのほうだ。
 そうだ、そうに違いない……!!

僕「クロウ・カードですよね?」
遊「影発動させてどうすんのよ!
 ここはゾイドに決まってんでしょ!」

 決まってるんだ……
 こういう時は性別とか関係なくゾイドだと相場は決まってるんだ……
 りょ、了解!

僕「そ、そうですよね。
  シャドーのカード発動させても意味ないですよね、すみません」
遊「わかればよろしい!」


 けどよ……
 だけどよ遊さん……
 ゾイドいないのに、シャドー呼んでどうするんですか?
 ってツッコミは、まぁ、今は置いておこう。
 というか。
 うちの父の奇怪な行動についてはどうでもよかったのかよ!?
 はぁ……
 なんかスルーされたしなんか。
 どーでもよくなってきた。
 ええ、これで悩みが減りましたよ。
 ありがとうございます、遊さん。
 あはは。


プルルルルルッ♪(電話の音)

「はい、もしもし」
「あ、こちら土佐町図書館です」

 あぁ……またこの電話か。
 最近多い。

「お父さんに頼まれていた本2冊、届きましたので」

 取りに来い、と。
 これで三度目くらいだ。
 また落合恵子先生の恋愛本なんだろうなぁ、きっと。

 てか!
 小さくなってた悩みが、また一気に大きく膨らんだぜ!!

 泣いていいですか?

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