嘘のない嘘日記 １月１２日

　最近になってようやく、私の周りの状況が好転の兆しを見せている、ような気がする。
　知人の家はなぜか飲食業で成功したらしいし。
　親父が退院できそうだと伝え聞いたし。
　ボクは小説を褒められたし。なんとなく未来が見えてきたし。バイト頑張ったし。
　そして、どっかのだれかさんは、元気が出てきたし。
　こうして書いてみると、結構、いい感じである。
　ただしそれらとは逆に、ボク自身に、ある問題が生じてしまっている。
　どんな問題か、なんて恥ずかしくて言えない。
　なんともハタ迷惑な問題だ、とだけ言っておこう。
　そんなことはさておき。
　これから忙しくなる。
　もうすぐ就職活動が本格化するし、小説の原稿もたくさん書かねばならない。
　もう、どこに就職したいか、その場所だけは決まっている。
　とりあえず、関東地方だ。
　東京は地価が高いから、その周辺がよい。
　こんな田舎モノが突然に都会へ出て、果たしてやっていけるのか。
　そんなものは愚問だ。そこでぐちぐちしていては男ではない。
　もう決めてしまったのだ。行くしかないじゃないか。
　東京近郊だと出版社に出向くときに楽だし、一石二鳥であろう。
　就職試験のときに、安くて素敵なぼろアパートの下見をすればいいし。
　なんと計画的な人生なんだ。
　これで私の将来は安泰だ。
　今まで計画的に行動したためしはないが。まぁ、いい。