暇人に見て欲しいBLOG

別称(蔑称)、「暇人地獄」。たぶん駄文。フリマ始めました。遊戯王投資額はフルタイム給料の4年分(苦笑)。

あてもなく嘘日記 10月31日

2006年10月31日 17時28分06秒 | 日記系
 クラスメイトになんでも破壊したくなる性癖の男がいる。
 彼は今日も自らのジーパンにマイナスドライバーをねじ込んで、痛い痛いと言いながら笑っていた。脚の肉まで巻き込んでしまったらしい。
 そして彼の冗談はえげつない。どれくらいえげつないかというと、ここに記せないくらいえげつない。主にグロい下ネタなのだ。いつもは下ネタ好きの男子たちも、彼の特級下ネタには「それは言い過ぎだろ……」と言葉少なに対応するのみである。
 といっても普段はなかなかいいやつだったりする。いろいろと問題はあるがそれも個性だと割り切ってしまえば結構いいやつな部類だと思う。
 それならば、割り切ってしまえない、個性ともいえないような問題ばかりのぼくのほうが断然、悪だろう。そもそも群れることを極端に嫌うなんて集団社会を主とする人間として失格である。
 というように一見へりくだったような、自分を卑下したような文章を書くと、またかよみたいに思われるのでこの辺でやめておこう。
 ともかく。
 破壊衝動を適度に発散する彼が、ぼくは羨ましい。学校の物を壊すのは悪いことだが、それでも周りは少し注意するか見なかったことにするかで事を荒立てないように対応するから、そんなに罪深いことではないような気がする。学校の備品が少し減るだけのことだ。それに、彼がやらなくても他の悪戯少年がやるに決まっているのでさほど問題ではないに違いない。
 そうだ。
 破壊衝動というものは適度に、少しずつ発散するべきである。もしくは誰にも迷惑がかからないようなやり方を選ぶべきなのである。
 悪いのは、破壊衝動を持ってしまうことではなく、破壊衝動をうまく処理できないことなのだろう。
 たとえばぼくは、破壊衝動を発散できずに溜めこんで爆発させ、無意識に破壊してしまうタイプの人間だ。それは周りの迷惑になるだけでなく自分の人生をも、少なからず破壊する結果となる。最悪なパターン。
 もうひとつ。これはぼくではないが、破壊衝動が常に他人に向くようなタイプ。これが本当の最悪だろう。ただし、その程度にもよる。ケンカっぱやいだけならただのガキ大将で済む。しかし人を刺してしまうようなら、それは殺人鬼である。
 殺人鬼というとなんだか現実離れしているような気もする。
 しかし人を刺すなんてあからさまなことをしない、もっとこそこそした殺人鬼だってあるいは存在するだろうとぼくは思う。
 たとえば医者。医者は患者に薬を処方する。薬というと聞こえはいいが、言ってしまえばあれは毒である。摂取量が致死量に達すれば人は死ぬし、間違った処方をして死ぬ場合もある。
 では、それを意図的にやっている医者がいたとすれば?
 たとえば院長クラスの人間が、新米の医師に嘘の治療法を教えて医療ミスとして患者を殺す。新米医師には「わしはそんなこと言った覚えはないが」とにらみをきかせておけばいい。もしくは金でだまらせる。
 いや、そんな危ない橋を渡る必要もあるまい。大した病気でもない患者にあなたはガンで余命半年ですなどと告げればそれでいい。あるいはありもしない難病でもでっち上げてしまえばいいだろう。
 人というのは思いこみの激しい動物だから、ガンだと宣告されれば本当にガンになったりするものだ。医者に「このあたりが痛くないですか? 痛いでしょう」と言われればなんとなくそんな気がしてしまうものである。
 そういった患者の不安になっている心理につけこめば容易に殺人は可能になる。と、ぼくは思う。
 たまに「医者の言うことなんか信じられるか!」と言う頑固おやじがいるけれども、案外、それで正しいのかもしれない。
 とかなんとか、無論これはいつもの嘘で、つまらない戯言だけれど。
 破壊衝動云々の話は意外と真面目に語っていたりして。
 ぼくはいったい、次に誰を破壊するつもりだろうか。
 そろそろ取り返しのつかない事態になってしまうような、そうでもないような、曖昧模糊とした気分なのである。


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