けっこう真剣な話。

　最近よく夢を見ます。たいていは悪夢ですがそのほとんどは意味不明です。
　人は一晩に何度も夢を見ていて起きたとき覚えているのは一番印象に残った夢か起きる直前に見ていた夢らしいです。
　ぼくの場合、何度も起きるのでいくつも夢を覚えています。一晩に五回くらい起きることも珍しくありません。学校の休み時間にも夢を見るので、正直、現実と夢が頭の中でごちゃごちゃになるような感じです。
　幸いなことに、最近は人が死んだり人を殺したりする夢をあまり頻繁には見なくなりました。相変わらず悪夢なのですが意味不明なのですぐ忘れてしまったりします。
　忘れていた夢を急に思い出すことがあります。現実世界で夢と同じような状況になって、忘れていた夢がデジャヴとして蘇ってくるのです。
　デジャヴというのは普通、「こんなこと前にもあったぞ」（つまり二度目の体験）というような気がすることだと思います。しかしぼくの場合、ときどきですが、３度目とか４度目のような気がしたりするのです。稀に、デジャヴが何十回にも感じられて、ひどい時は無限ループに陥ります。世界がぐるぐるします。
　そういうとき、自分の存在に疑問を感じるのです。
　ぼくはいったい誰なんだ……何者なんだ……？　いや、何なんだ……？
　いろいろ壊れているような気がします。
　しかしそれは、気がするというだけで決して断言できないのです。
　こんな自分に、自信を持つなんて、できるわけがないでしょう。
　それとも、こんなこと誰でも体験してる、普通のことなんですかねぇ。