暇人に見て欲しいBLOG

別称(蔑称)、「暇人地獄」。たぶん駄文。フリマ始めました。遊戯王投資額はフルタイム給料の4年分(苦笑)。

なまぽ

2012年06月14日 19時36分24秒 | おしらせ
 なにやらいやらしい響きだが、いま、生活保護の略称、生保をナマポと言い換えて批判する輩が増えているらしい。
 批判というより非難なのだが……
 私は去年10月まで生保を受給していた。
 だから、生保の良し悪しは体感している。
 たしかに不正受給している人も中にはいるだろう。
 だけれど大半を占めるのは、お金がなくて親族にも見捨てられた貧困で孤独な人達である。
 一部の不正が全体のイメージを下落させた。
 真面目に頑張ろうとして頑張れないでいる正当な受給者が、不憫でならない。
 私の思う生保の悪いところは、受給者のやる気を削いでしまうところだ。
 いつまでも生保だなんて揶揄されないように、受給者は頑張ろうとする。
 だが、毎月決まって十分なお金が支給される。
 これでは頑張る意義なんてない。
 頑張って職に就いても、支給額が減るだけなのである。
 頑張ったら減るなんて、おかしいでしょう。
 だったらもう頑張らない! となるのが当たり前だ。
 こうして、まだ働ける人材が失われる。
 かといって、制度を見直すにしても、生保世帯には様々なケースが存在し、生保世帯全体を均一化する=平等という前提ではもう対応しきれないのが現状である。
 どうすればよいか。
 もちろん、各受給者には担当者が存在しているから、その担当者が頑張ればいい話ではある。
 だが、担当者というのは主治医ではない。
 受給者ごとにカルテを付けていたら机が埋まるだろう。
 また、生保という括りはあっても実状はバラバラ。
 そのすべてに平等に対応するにはマルチな知識が必要だし、もし仮に知識が揃っていたとしても、時間も体力も恐ろしく足りない。
 ある意味では医者よりも大変と言える。
 それでもやれと言われればやってくれるのかも知れない。
 だがしかし、その犠牲として、何割かの担当者が過労死する羽目になるだろう。
 また、生保の対象とするか否かの判断は、書類だけでは難しいことが多い。
 もし正当に判断せよというなら、医師の意見書をもらうなど、なんらかの確証を提示する必要があるが、お金のない者が診察を受けられるはずもなく、結局は書類で審査するしかないのだ。
 私が思うに、いまの予算では制度改善などできない。
 こうした現状を体験・体感していない偉い人が、サビたメスを入れてしまわないかとひやひやする。

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